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2019_J2_第29節・・二つの異なったポジティブ体感をイメージタンクに収められたヴェルディ・・美しい質実剛健サッカーにつながる!?・・(水戸ホーリーホックvsヴェルディ、1-2)・・(2019年8月 26日、月曜日)

へ〜〜っ・・

今日(月曜日)、先週土曜日におこなわれた「水戸vsヴェルディ」をダゾンしはじめたんだけれど、すぐに、そんな感嘆句が口をついたっけ。

まあ・・、すこし、嬉しかったということもあるんだろうね。

何せ、前節コラムでは、フラストレーションを溜めまくっていたからさ。

そう・・

人とボールは動くけれど、勇気ある「タテへの仕掛けチャレンジ」が、あまりにも少なすぎたわけだから・・。

そんな「中途半端なポゼッションサッカー」を観ながら・・

何か、選手たちが、タテへの勝負に「二の足を踏んでいる・・」なんていう、ネガティブなイメージすら擦り込まれそうだったよ。

・・ミスをしたくない・・

・・もっと良い仕掛けの流れができるはずだ・・ここは、いちど展開しよう(勝負から逃げよう!?)・・

・・等など。

もちろん永井秀樹監督のことだから、チーム戦術の基本ベクトルは「そのまま」に、目に見える修正を施してくれるに違いない・・とは思っていたけれど、でも、こんなに早く・・

それも・・

そう、相手は、優れたプロコーチ長谷部茂利が率いる、強い、水戸ホーリーホックだからね。

とにかく、そんなチャレンジャブルな「積極プレー姿勢」を確認し、ホッと胸をなで下ろしていた筆者だったのであ〜る。へへっ・・

あっと・・

ダゾンの中継クオリティー・・

この試合でのカメラマン「も」、寄りと引きのバランスに課題があるって感じた。

要は、寄り過ぎのシーンが目立っていたっちゅうことだけれど、もっと、思い切って「引け」ば、いいじゃないか。

そのためのテレビ画素数アップなんだから・・

まあ、「あの」アントラーズ対ガンバ戦のカメラマンほどひどくはなかったけれど、それでも、やっぱり「寄り過ぎ」の感は否めない。

だから、肝心の、最前線での「ボールがないところでの攻防の内実」を、うまく体感できない。

フ〜〜ッ・・

まあ、仕方いない。

ということで、立派なサッカーを魅せてくれたヴェルディ。

そこでのキーポイントは、やはり、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの内実だと感じた。

要は、ダイレクトパスを効果的に使うことで、より実効あるカタチでスペースを攻略できるっちゅうことだね。

まあ、「ワンツー」を、効果的に積み重ねていくってな表現も、当てはまる。

ワンのパスは、もちろんタテ方向。

そして、パス&ムーブをブチかます選手だけじゃなく、その「ワンのパス」が出されそうになった瞬間、周りのチームメイトたちも、前のスペースへ「飛び出していく」んだ。

そう、3人目、4人目のフリーランニング(パスレシーブやスペース創造の動き!)。

そんな、「ボールがないところでの自己主張アクション」こそが、チームのマインド(チャレンジ姿勢!)を活性化するんだよ。

その自己主張アクションだけれど・・

わたしは、単に、「爆発・・」って呼ぶことにしているんだけれど、前節のヴェルディでは、その爆発が、あまりにも少なすぎたっちゅうわけさ。

だから、この試合での彼らの「プレー姿勢の活性化」が、とても頼もしかった。

でも、永井秀樹は、どうやって、この選手たちの「意志とイメージの高揚」をマネージしたのか!?

そんなコタ〜ッ、知らないけれど、とにかく、彼は、1週間で結果を出したわけだから、心からのレスペクトをおくりますよ。

でも・・

そう、2点のリードを奪った後のヴェルディは、強いホーリーホックに押し込まれるシーンが連続したよね。

まず「追い掛けゴール」を決められ、その後も、何度もピンチを迎えることになったんだよ。

そんな展開になったら、とにかく自分主体で、「守備の基本」を、忠実に、そして正確、ダイナミックに「やり続けなければ」ならない。

とはいっても、永井秀樹の「ゲーム中の修正」が功を奏したこともあって、最後は、しっかりと守り切ることができた。

とはいっても、部分的な「反省シーン」については、しっかりと、イメージタンクに収納し、次の進化のベースとして活用しなきゃいけない。

・・相手の次のパスレシーバーへの寄せ(マーク)が甘かったり・・

・・最後の瞬間に、マーキングがズレて、相手に「行かれて」しまったり・・

・・ボールへの寄せが甘いことで、簡単にラストパスや正確クロスを通されてしまったり・・

・・等など。

たしかに、押し込まれた状況から「押し返していく」のは、そんなに簡単な作業じゃない。

でも、それが出来なきゃ、決して、上位へ進出することなど叶わない。

ということで、私は・・

前半、2点リードまでの積極的なチャレンジャブルサッカーと・・

後半、相手に押し込まれた状況を、「守備イメージの再構築」でしっかりと乗り切った粘りのサッカーという・・

二つの「タイプの違うポジティブ体感」を積み重ねられた、貴重なゲームだったと思うわけさ。

何か・・

そう、「美しい質実剛健サッカー」につながるような・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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