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2016_ルヴァンカップ(その3)・・何か、負ける気がしないレッズ・・(FC東京vsレッズ、1-2)・・(2016年10月5日、水曜日)

何だろうね、このゲーム展開。

「外郭的」には、前回のリーグ戦と、ほぼ同じってな感じじゃないか。

そのときは、「勝者メンタリティーの炸裂〜!!」なんていうタイトルで書いたけれど、本当のトコロは、どうなんだろうね・・。

ゲーム内容的に、前回リーグ戦とはかなり違う・・ってな印象なんだよ。

それほどレッズは、今シーズンを通して進化&深化しつづけている勝者メンタリティーの素晴らしい内実を、感じさせてくれたんだ。

ゲームの立ち上がり。

前回リーグ戦と同じように、FC東京は、積極的にプレッシングを仕掛けていった。でも今回は・・

そう、FC東京は、そのプレッシングを、うまく機能させられなかったんだ。

まあ逆から観れば、レッズのサッカーが、前回よりも段違いに良かった・・とも言える。

何せ・・

ゲームのイニシアチブは握っているように見えたFC東京だったけれど、実質的なボール奪取プロセスのコンテンツや攻撃でのチャンスメイクの量と質じゃ、雲泥とも言える差が見えていたんだ。

攻撃の内容を「示唆する数字」としては、シュート数と、枠内シュート数があるよね。

でも、UEFAチャンピオンズリーグでは、もう一つの「指標」を提示している。

それが、チャンスメイクの内容を指し示す「ゴールチャンスの数」。

そう、実質的な「決定機」を、どのくらい創りだしたのか・・という指標。

選手のランニングの内容でも、走行距離なんていう「アバウトなモノ」じゃなく、エキスパートがもっとも重要視する「指標」が、攻守にわたる、全力スプリントの量と質にある・・ってコトは、コラムを書きはじめた最初の頃から書きつづけている。

まあ、「数字的な指標」も、どんどん進化しているっちゅうことだね。

あっと・・レッズが創りだした「ゴールチャンスの量と質」というテーマだった。

そう、FC東京との前回リーグ戦では、かなり長く、シュート数(チャンス)ゼロってな「体たらく時間」がつづいたレッズだったけれど、この日は違ったんだ。

たしかに東京にボールはキープされていたけれど、たまに「人数を掛けて組織的に!!」押し返していたレッズは、何度も、「実質的なゴールチャンス」を創りだしていたんだよ。

そこでのキーワードは、何といっても、「ダイレクトパス・コンビネーション」の量と質だね。

しつこいけれど、この「ボールを止めない」ダイレクトでのパスやシュートというテーマについては、新連載「The Core Column」で発表した「このコラム」を参照して下さいネ。

ホント、ボールを止めない「ダイレクトでのパスやシュート」は、本当に特別なグラウンド上の現象なんだよ。

だから、「それ」を、ワンタッチ・・などと軽く表現して欲しくないんだ。

そう、もちろん現場のコーチとしてね・・。

あっと・・

そう、レッズは、そのダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの量と質で、もっと言えば、人とボールの動きのリズムと、その内実で、完璧に、FC東京を凌駕したっちゅうことだ。

もちろん、その意味は、レッズの攻撃イメージングの内実が、FC東京ディフェンスの「インターセプト&ボール奪取イメージング内容」の上をいっていたっちゅうことだよ。

もちろんここでは、その一つひとつの仕掛けプロセス(グラウンド上の現象)を、5秒間のドラマ「的」に表現しようとは思わないけれど・・

とにかくレッズが、シュートへ至るまでの「当面の目標」である「スペースの攻略」を、組織コンビネーションだけじゃなく、そのことで(1対1の!)可能性が広がった個のドリブル勝負でも、とても効果的に達成できていた・・というコトが言いたかったわけさ。

ホンモノ勝者メンタリティーという質実剛健バックボーンに支えられた、今の「強いレッズ」。

今シーズンのなかで進化&深化を遂げてきた、そんな「ホンモノの強さ」は、どのような「結果」を生み出すのだろうか・・

今から楽しみで仕方ありませんよ。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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