湯浅健二の「J」ワンポイント
2025年Jリーグの各ラウンドレビュー
第14節(2025年5月3日、土曜日)
ミヒャエル広島サンフレッチェ・・前節コラムで書いたように、ここから、彼らの反攻がはじまる・・楽しみで仕方ない・・(サンフレッチェvsアビスパ、2-1)
次の、レッズ対ヴェルディ戦も、観たいから・・
とにかく、簡単に、短くポイントだけを・・
済みませんね、ミヒャエル・・
とにかく、まず何といっても、ミヒャエル広島サンフレッチェが、実力を存分に魅せつけたという事実を前提にしよう。
ゲームのイニシアチブを、まさに質実剛健に掌握し、何度も、ゴール機会を創りつづけたミヒャエル広島サンフレッチェだったんだ。
そして彼らは、「ドラマチックな勝負展開」を制し、(結果として!?)フェアに「勝ち点3」を、奪いとる。
でもサ、そのゲーム展開プロセスでは・・
まあ、この頃は、すこし見慣れた光景ではあったけれど、あれほど質実剛健な(!)ゴール機会を創りだしているにもかかわらず、それらを、うまく完結できないなど・・
ミヒャエル広島サンフレッチェのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)には、微妙なフラストレーションが溜まっていたんだよ。
ゴール機会は創りだすのに、それらを、うまく結果につなげられないってな、フラストレーション。
そこで、特に不満がつのった二人の選手を(期待を込めて!!)ピックすることにした。
ジャーメイン良と前田直輝・・
彼らの、「ココゾッ!の最終勝負シーン」で、積み重ねてしまうイージーなミス・・
・・なんで、ワンツーのチャンスなのに、ワンのパスをミスるんだよ・・
・・なんで、絶対にキープしなきゃいけないシーンで、ミストラップやミスコントロールで、相手にボールを奪われちゃうんだよ・・
・・なんで、なんで・・
そう、それらは、質実剛健サンフレッチェのイメージに、「そぐわない」イージーなミスなんだよ。
前田直輝・・
たしかに、個のドリブル勝負には、素晴らしいモノがある。
でも、「それ」を、実効あるシュートやラストパスで完結できない。
そうではなく、期待値が限界まで高まったときに、「エッ!?」ってな感じで、ミスったりしちゃう。
ジャーメイン良・・
たしかに、かなりハード&タイトにマークされてはいたけれど・・
それでも、ボールの失い方が、イージーに過ぎる。
もっと、粘りに粘って(もっと身体全体を使い切って!!)ボールをキープしなきゃいけない。
あんな状況で、サポートに上がってくるチームメイトたちの「期待」を裏切っちゃ、いけないんだよ。
局面デュエルでファールになったっていいじゃない。
そこでの、「粘りの質」によって、チームメイトたちは、大きく勇気づけられるモノなんだよ。
彼自身も、その心理(相互信頼!)メカニズムを、十分に理解しているはず。
この、天賦の才に恵まれた二人には、上記したコトだけじゃなく・・
もっと、もっと、「意志の爆発プレー」を期待したいんだ。
そう、彼らの「才能」を、主体的に(!!)、もっと、もっと、光り輝かせるためにね。
ということで、ミヒャエル広島サンフレッチェ・・
前節コラムで書いたように、ここから、彼らの反攻がはじまる。
楽しみで仕方ないよ・・
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは-
"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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