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2025_天皇杯(決勝)・・ゼルビアの「徹底戦術サッカー」が、まさにズボッと、ツボにはまった勝利ではありました・・(ゼルビアvsヴィッセル, 3-1)・・(2025年11月22日、土曜日)

すごかったネ〜〜、ゼルビアの「徹底(戦術)サッカー」・・

とにかく、ボール奪取プロセス(守備)でのチェイス&チェック(寄せ)が、ハンパなく徹底している。

ヴィッセル選手たちが、ほとんどのシーンで、フリーでボールを扱えないのも道理。

・・というか、相手マーカーの「圧」に屈したカタチで、安易に「タテへ仕掛け過ぎて」しまうんだ。

そんなだから、「次」の勝負所で潰されまくるのも道理ってな展開ではあった。

まあ、そんな徹底したボール奪取プロセス(守備)こそが、ゼルビアの真骨頂ということだね。

ゼルビアは、そんな徹底ボール奪取プロセス(守備)をベースに・・

(ショート)カウンターやセットプレー、また「才能」たちによる、フッ切れた「個の勝負」からゴール機会を創りだしていく。

たしかに、相馬勇紀の追加ゴールシーンは、ミッチェル・デュークの、サイドチェンジ・キラーパスが素晴らし過ぎたから、ゼルビアの典型的な得点パターンではなかったけれど、サ。

あっと・・

このシーンについて、エネーチケー解説の中村憲剛が、ナルホド解説をしていたっけ。

そう、ミッチェル・デュークのスーパー・キラーパスの前に、酒井高徳が、ヴィッセル攻撃をサポートするために、高い位置を取っていたという、解説ポイント。

だから酒井高徳は、相馬勇紀をマークできるポジションまで戻り切れなかったんだ。

とにかく、ゼルビアのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)は、ことほど左様に、徹底していた。

もちろん、それは、攻撃から守備、守備から攻撃というトランジションの「流れ」を、より効果的、スムーズに運ぼうとする彼らのイメージング「そのもの」だったわけだ。

とにかく、彼らの徹底した「戦術サッカー」は、監督さんの「負けないサッカー」というコンセプトからすれば、まあ正解(納得した方向性!?)なんだろうね。

それに対してヴィッセル・・

彼らは、とてもオーソドックスに、人とボールを動かしながら攻め上がっていく。

でも・・

そう、ゼルビアの徹底ボール奪取プロセス(守備)の「熱量」がレベルを超えていたんだ。

だから前半は、ほとんどといっていいほど、ゴール機会を創りだすところまで攻め込めなかった。

そして、ヴィッセル攻撃が、そのように寸詰まりのなかで、前述したゼルビアの追加ゴールが決まってしまったっちゅうわけだ。

ということでヴィッセルは、前半ですでに・・

ラッキーな先制ゴールと、ミッチェル・デューク&相馬勇紀のスーパー追加ゴールによる「2-0」という劣勢に立たされてしまった。

これは、厳しいな〜・・

そんなコトを思っていた筆者だったのだけれど・・

でも、後半・・

やっと、本当にやっと、ヴィッセルが実力を発揮し、「美しく勝つサッカー」を魅せはじめるんだよ。

その好転のバックボーンは、何といっても、大迫勇也。

彼のプレーによって、ヴィッセルのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実(実効レベル)が、何倍にもポジティブに変容していったんだよ。

そんな「変容シーン」を観ながら、すこし考え込んだ。

前半のヴィッセル拙攻の要因・・

・・それって、人とボールの動きと、そのリズム・マネージメントが、ゼルビアの徹底サッカーによって、常に「分断」されていたからに他ならなかったよナ〜〜・・

・・でも後半になってからは、ヴィッセル本来のダイナミックサッカーが戻っていった・・

・・ジリ貧だった「仕掛けプロセス」が、大迫勇也が入ったコトで、大きく好転したんだ・・

・・それって、もしかしたら・・

・・そう、チームメイトたちが「ハッ」と気づいたコトが、その背景にあったのかもしれない・・

・・ヴィッセル選手たちは、こう思った!?・・

・・そうだ、大迫勇也のように、スクリーニングも含めて、自信をもってボールをキープすりゃいいんだよ・・

・・それは、次の仕掛けにつながる効果的ポゼッションになるし、それがうまく機能すれば、相手も怖がって、安易にアタックを仕掛けられないだろう・・

・・そうすれば、必ず、相手の嫌がるところにボールを運べるだろうし、背後の決定的スペースだって、効果的に突いていける・・

そして、そのように生き返ったヴィッセルによって、ゲームが、俄然白熱していくことになる。

でも、そんなヴィッセルの「ポジティブ変容」が進行するなかで、コトが起きちゃう。

そう、藤尾翔太の、まさに「サンデイ・シュート」が、決まっちゃうんだ。

サンデイ・シュートについては、準決勝コラムをご参照あれ。

これで、ゼルビアリードが「3-0」と広がってしまったという次第。

後半11分のコトだった。

たしかに、その6分後には、左サイドからの、佐々木大樹のクロスを、宮代大聖が、ヘディングで、「3-1」となる追いかけゴールを、うまく流し込んだけれど・・

結局は、ゲームの「活性プロセス」は、そこまでっちゅうコトに収まった。

それは、ゼルビアの「徹底戦術サッカー」が、まさにズボッと、ツボにはまった勝利ではありました。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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