トピックス
2025_J1_
(変則)第22節・・レッズをサポートする皆さんも観られたとおり・・後半20分過ぎあたりからのゲーム展開では、レッズの勝ち点1は、ラッキー以外の何
ものでもなかった・・もう、その体感は、「次」に活かすしかない・・(レッズvsセレッソ、0-0)・・(2025年5月28日、水曜日)
いったい・・
後半20分を過ぎたあたりからのゲーム内容は、何だったのか・・
それまでは、攻守にわたって、レッズが(本質的なゲーム&勝負の流れについて)イニシアチブを握る展開ではあった。
たしかに、ボール奪取プロセス(守備)では、互角と呼べる展開だったけれど・・
それでも、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、その目標である、ゴール(シュート)機会という視点じゃ、レッズに、一日の長があったんだよ。
そう、ゴールの可能性が高い、シュートシーン・・ね。
でも、そんなゲーム展開が、後半20分を過ぎたあたりから、ガラリと様相を異にしはじめるんだ。
いったい、そのゲームの流れの「大きな変容」は、何だったのか・・
わたしは、そのバックボーンを、こう考える・・
両チームの選手交代が、それまでのゲーム展開の「方向性」を、大きく逆流させた。
そう、後半20分過ぎあたりから・・
それまでレッズが握っていた、「ゴール機会アドバンテージ」が、完璧に、セレッソに奪い返されちゃったんだよ。
そこからレッズは、ホントに、何度、決定的ピンチに追い込まれたことか。
そして、そんな、ゲーム(勝負)の「逃れの変容」のバックボーンは・・
選手交代によって、セレッソの、ボール奪取プロセス(守備)の勢いが、何倍にも増幅したからに他ならない。
だからこそ、セレッソの、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)における、人とボールの動きと、その優れたリズム・マネージメントが、光り輝きはじめたんだ。
それに対して、何人か、選手が入れ替わったレッズは、セレッソの「格段に高揚した動き」を、後追いするばかり。
ここで、サッカーの、ゲーム展開に関する、大原則を、一つ・・
そんな、ゲーム展開の「心理的な悪魔のサイクル」に取り憑かれたら・・
そこから脱出するためには、もう、ボール奪取プロセス(守備)の勢いを、何倍にもアップさせるしかないんだよ。
そう、チェイス&チェック(寄せ)の勢いを「倍増」させるだけじゃなく、その「仕掛けの動き」に、チーム制とが、全員、一人の例外もない全員が、乗っていく。
ホントに、その「悪魔のサイクル」から抜け出すためには、「それ」しか、ないんだ
どこかのアホが言っているように、「立ち位置を変える」とか「ポジショニングバランス」を整備するとか、そんなきれい事じゃ、何も生み出せないんだ。
欧米のトッププロコーチの間では・・
それを、「意志のダイナミズム」って呼ぶことがある。
そう、彼らは、不確実なサッカーが、究極の「意志のボールゲーム」だという絶対的な事実を、しっかりと理解し、グラウンド上で表現しようとしているんだ。
そのための、タクティックであり、心理マネージメントっちゅうワケだ。
でも、そんな「ダイナミックなボール奪取プロセス(守備)の流れに、一人でも、そう、たった一人でも取り残されたら(ハードワークの意志がなければ!)・・
そのネガティブな「受け身で消極的な雰囲気」は、すぐにでも、チーム内に、波及しちゃう。
ということで・・
後半20分過ぎあたりからの、ゲーム内容の「大きな変容」のバックボーンは・・
間違いなく、両チームの、選手交代にあったと思っている筆者なのだよ。
それは、誰にも否定できない、確かな事実だったと思う。
セレッソの(後半13分に)交替した選手たちは・・
そう、例外なく、ボール奪取プロセス(守備)からゲームに入っていった。
もっと言えば、ダイナミックな、チェイス&チェック(寄せ)をブチかましつづけたんだ。
そんなダイナミズムが、チームメイトたちの「意志」までも、活性化した。
そして、だからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、ボールがないところでのアクションの量と質「も」、ダイナミックに増幅させられた。
それは、不確実なファクターが満載だからこそ、最後は「自由」にプレーせざるを得ないサッカーの、根源的メカニズムでもある。
カタチから入り、(その巧みなナラティブで!?)まわりをケムに巻くような輩は、フットボールネーションにも、定期的に出現する。
そして、すぐに、業界から蹴り出されてしまう。
わたしは、そんなヤツらを、もう、数え切れないほど体感している。
あっと、ゲーム・・
とにかく、観られた皆さんもお感じになったとおり・・
レッズは、かろうじて、勝ち点「1」は、取れた。
その事実を、様々な意味を内包する「反省」とともに、「次」に活かしましょう。
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- ところで・・
チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。
以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、
その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。
彼女については、このページやあのページを参照してください。
私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。
その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。
藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。
「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。
ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。
また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。
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- あっと・・
- 私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」。
- ちょっと、プロモートさせてくださいね。
- この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」。
- とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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