トピックス
- 2024_
オリンピック準々決勝・・勇気マンマンのリスクチャレンジ姿勢という、ポジティブなスピリチュアル・エルギーを、日本社会全体に送り込んでくれた大岩剛
ジャパン・・わたしは、彼らに対して、同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります・・(日本U23vsスペイン、
0-3)・・(2024年8月3日、土曜日)
- 前回、東京オリンピック準決勝での敗戦・・
そのときのコラムを、読み返してみた(そのゲーム標記が、準々決勝になっていた・・失礼)。
そこで書いた内容で目立ったコトは・・
・・互角の勝負サッカーができていた・・
・・それでも、「最後のサッカー内容的な僅差」が、まだ、そこにはある・・
・・とはいっても、「雌雄を決する勝負ファクター」では、たしかに「互角ニュアンス」もテンコ盛り・・
それらが、ゲーム全体をとおした、代表的な印象だった。
たしかに、「数字」的には、今回の方が、悪かった。
でも、内容として、我らが若武者たちは・・
着実に、「僅差を縮められている」し、立派な、「美しい質実剛健サッカー」を誇示できていた。
このゲームで、最後の僅差を感じさせられたのは・・
もっとも大きなトコロは(現象的には!?)、何といっても、フェルミン・ロペスにブチ込まれた、先制ゴール&追加ゴールだったね。
そう、そのミドル弾2発だったと思うんだよ。
それ以外では、「流れのなか」でスペースを攻略された、完璧ピンチのシーンは、ほとんどなかった。
その、流れのなかという評価ベース・・
「最後の僅差」の本質は、攻守にわたって、もちろん、「そこ」にある。
東京のスタジオで、エネーチケー解説を担当していた福西崇史も、語っていたけれど・・
・・ボールをめぐる、攻守の「小さなトコロ」で、感じさせられる「僅差」・・
・・それが、積もり積もって、時間の経過とともに、疲労感を「増幅」させていった・・
そうね、そんな表現も、当たっていると思う。
たとえば・・
・・スペイン選手たちが魅せつづける、素早く正確なワンタッチトラップや、ダイレクトでの「チョンッ!」ってな、「はたきパス展開」など・・
そこでの、我らが若武者たちには・・
「その瞬間」でボールを奪い返すコトに、全精力を「凝縮」していた彼らには・・
そんな、自分たちが注ぎ込む「エネルギー」を、巧く、簡単に、「かわされてしまった」ってな印象(体感)が残るわけだ。
それが、心理・精神的バックボーンに、ネガティブな影響を与えないハズがない。
そして、そんなフラストレーションが溜まり、時間の経過とともに、悪影響が大きくなっていく・・
そんな盛岡隆三の主張に、わたしもアグリーではあった。
そう、まさに「小さなトコロ」にこそ、フットボールネーションとの間に、まだ厳然と存在する「最後の僅差」の本質があるということなんだ。
だからこそ、「愛する神は、小さな、目立たないトコロに宿る・・」ってな哲学が、とても重要なコノテーション(言外に含蓄する意味)を、もつ。
ただ、「そこ」でこそ、具体的には表現し切れないほど、攻守にわたる局面プレーに内包される(攻守にわたる戦術的な!)ファクターが、錯綜して、絡み合っているんだ。
だから、文字にすると、どうしても、「感覚的プレーイメージの僅差」とか、具体性に欠ける表現に頼らざるを得ないっちゅうわけだ。
どうなんだろうね、日本サッカー・・
攻守の目的を達成する、局面(組織)プレーでの、互いの「イメージング・シンクロの質」・・
それは、着実にアップしているし、しっかりと結果につなげられるようになっている。
だからこそ、我らが若武者たちは、強いスペインに、簡単には、スペースを攻略させなかった。
また逆に、何度も、スペイン守備の穴(スペース)を突き、ゴール機会を創りだせていた。
ということで・・
前回オリンピックでの、悔しい敗戦との「比較」だけれど・・
わたしは、感覚的な印象ではあるけれど、サッカー内容的に、着実に、「微妙な僅差」は、縮められているって、ポジティブに考えている。
もちろん・・
結果は、悔しい限りではあったけれど・・
それでも・・
「決して失点しない・・」、「決して負けない・・」、「勝つことだけをターゲットに・・」等などの、徹底(戦術)サッカー・・
そんな後ろ向きのサッカーでは、決して得られない、「次の進化&深化につながるポジティブ感性」は、着実に積み上げられたと思うんだよ。
そう、攻守にわたる、勇気マンマンのリスクチャレンジ姿勢・・ね。
そんな、ポジティブなスピリチュアル・エルギーを、日本社会全体に送り込んでくれた大岩剛ジャパン・・
わたしは、彼らに対して、同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります。
お疲れ様でした。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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