トピックス
- 2024_
オリンピック・・この勝負マッチを通し、チカラを充実させつづけている、大岩剛ジャパン・・そう、勝負の大会のなかでの進化&深化こそが、ホンモノなん
だ・・さて、次は、スペインだ・・(イスラエルvs日本U23、 0-1)・・(2024年7月31日、水曜日)
- スーバーGK、小久保ブライアン・・
ゲーム立ち上がりは、勝たなければならないイスラエルが、攻勢をかける。
このチームには、U20世界選手権3位になったプレイヤーも、多く招集されている。
そう、基本的には、チカラのあるチームなんだ。
そんなヤツらが、全力を尽くして、攻勢をかける。
もちろん、その絶対ベースは、ボール奪取プロセス(守備)。
ヤツらは、ダイナミズムとスキルが充実した「前からプレス」をブチかましてきたんだよ。
そして、二度も、ゴール機会を創りだしてしまう。
まあ、組織ベースではなく、あくまでも「個人勝負ベース」ではあるけれどネ。
でも、ヤツらは、そんな「ゴリ押し」の仕掛けからでも、シュートまでいってしまうほど、気力が充実しているっちゅうコトだね。
でも、そこに立ちはだかったのが、我らがスーパーGK。
マリ戦とか、これまでの厳しいゲームでも、落ち着きとか、セービング、1対1での爆発力とか、最後のトコロで、抜群の存在感を発揮した小久保ブライアン。
このゲームでも、素晴らしいプレーを披露した。
あっと・・
ブライアンが魅せた抜群の存在感は、立ち上がりだけじゃなかったんだよ。
彼が魅せつづけた、「最後の瞬間に、奈落からチームを救い出す」、落ち着き払った「読み」からの爆発セービングは、もう、群を抜いていた。
そう、勝たなければならないイスラエルが、ゲーム終盤にブチかましてきたパワープレーでも、二度もつづけて、スーパー・セービングで、チームを救ったんだ。
素晴らしい・・
もちろん、守備ブロックは、前半立ち上がりや、終盤で、イスラエルに「シュートチャンス」を与えてしまったコトはされてしまったことは、反省材料ではあるけれど・・
逆に、それが、小久保ブライアンの才能を、光り輝かせたというポジティブ評価もある。
フムフム・・
そんなシーンを観ながら、考えていた。
・・やっぱり、大岩剛ジャパンのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、ボールがないところで勝負を決められる(ゴール機会を創りだせる!)・・
・・それに対してイスラエルは、やっぱり、足許パスをつなぎながら、最後は「個の勝負」に懸けるばかり・・
・・この、組織で「も」勝負できるという感性は、もうすでに、世界レベルに達している!?・・
・・まあ逆に、個の勝負プレーという視点では、まだ課題も見え隠れしている!?・・
・・でもサ、大岩剛ジャパンがブチかます、究極の組織プレーともいえる、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションは、やっぱり、秀逸だよ・・
・・そう、決勝ゴールシーンのようにネ・・
要は、大岩剛ジャパンは、「組織と個のバランス」を、ハイレベル次元まで高揚させられているっちゅうコトだ。
そのバランスを、最高レベルで表現したのが、決勝ゴールシーン・・
・・右サイドでボールを奪い返した、大岩剛ジャパン・・
・・佐藤恵允が、中央の(交替出場した)藤田チマへの横パスを、送る・・
・・そこからの、ボールを持った藤田チマがブチかました、中盤スペースを「つなぐ」ドリブルが秀逸の極みだった・・
・・彼には、見えていた・・
・・自分が向ける「視線の先」に、イスラエル選手たちを集められているコトを・・
・・そう、そんな「視線フェイント」によって、最初に自分にパスを回した、佐藤恵允が、右サイドで、まったくフリーになっていることも、しっかりとイメージングできていた・・
・・そして、最後の瞬間・・
・・スッと、体勢を「右側へ切り返し」ながら、まったくフリーになっていた佐藤恵允がイメージングする、右サイドのスペースへ、タテパスを、流し込むんだ・・
・・それが、勝負の瞬間だった・・
・・わたしは、その必殺スルーパスが出された瞬間、鳥肌が立った・・
・・ジョエルは、なんてヤツ(キャプテン&攻守の要&スーパーなチャンスメイカー)なんだ・・
・・そう、ジョエルには、見えていた・・
・・そのスルーパスが出された瞬間、ゴール前の細谷真大が、最後のシュートシーンまで、イメージングできていることを・・
・・もちろん、勝負のラスト・グラウンダー・クロスを送り込む、佐藤恵允も・・
・・まさに、有機的な、最終勝負イメージングの「共有」・・
・・最後の瞬間の細谷真大の「動き」・・
・・藤田チマからのパスが出た瞬間、彼は、脇目も振らず動きつづけた・・
・・でも彼は、最後の瞬間、ピタリと動きを止めたんだ・・
・・そう、ラストクロスを、フリーで、ブッ叩くために・・
・・そして、そんな、複数人のイメージングが「有機的に連鎖」しつづけているなか・・
・・佐藤恵允が、中央ゾーンで待ち構える、細谷真大への、ダイレクト・ラスト・グラウンダー・クロスを、決めた・・
・・ここまで「振り回された」イスラエル守備陣は、まったくといっていいほど「脳内イメージング・プロセス」を機能させらない・・
・・そして、アタマ空白のなかで、トントンってな感じで「ステップを踏む」ばかり・・
・・そして、最後の瞬間、細谷真大の右足ダイレクトシュートが炸裂した・・
チト、「5秒間のドラマ」風に、書きつづってみましたよ。
へへっ・・
ということで、ゲーム全体からみれば・・
チカラのあるイスラエルに対しても、時間の経過とともに、一日の長を感じさせてくれた大岩剛ジャパン・・
そんな、ポジティブ評価ができる。
この勝利は、もちろん、とてもフェアに勝ちとったモノだ。
もう一つの「グループ最終戦」・・
そこで、日本と同等のチカラを秘めるマリが、パラグアイに、うっちゃられたことを知った。
その結果、マリは、勝ち点1の3位。
これで、彼らのオリンピックは、イスラエルとともに、終わった。
さて、その決勝トーナメント・・
日本は、日本時間、金曜日24時に、「あの」スペインと対峙する。
いまから、楽しみで、仕方ありません。
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最後に「告知」です。
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
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