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2024_EURO_16・・内容と結果が、美しく「シンクロ」した勝負マッチだった・・(スペインvsフランス、2-1)・・(2024年7月10日、水曜日)

そうね・・

まさに、順当な、スペインの決勝進出だったっちゅうコトだね。

順当・・

もちろん、そのバックボーンは、サッカー内容。

特に、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の、内実に、明らかな差があったということ。

そう、人とボールの動き。

もちろんフランスも、しっかりとボールは、動かすけれど・・

スペインと比べ、「スペースパス」が、少なく、足許パスばかりという印象が残った。

それじゃ、最終勝負の「起点」になる、スペース攻略を、パスで創りだすのは、難しい。

そして、結局は、ムバッペに代表される、「個の勝負プレー」に頼るカタチになってしまう。

それに対して、スペイン・・

彼らは、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションを駆使しながら、しっかりと、「スペースパス」を紡いでいくんだ。

だから、スペース攻略の「量と質」が、フランスの比ではない。

だからこそ、ある程度フリーのボールホルダーのトコロで、時間的な余裕を、生み出せる。

そう、そこからブチかます、勝負ドリブルにしても、勝負パス&クロスにしても・・

その危険度レベルを、効果的に、押し上げられるんだ。

もちろんフランスも、ムバッペに代表される「天賦の才」が、何度か、ミドル弾をブチかました。

そりゃ、誰もがフリーズする、素晴らしい「内実」が込められている。

でも、決められない。

ちょっと待てよ・・

もし「あれ」が決まっていたら、結果は、まったく違ったモノになったかも知れないじゃないか・・

いやいや・・

それでも、わたしは、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)と最終勝負のコノテーション(言外に含蓄される意味)を、評価のコアに据えるわけだから・・

そう、「結果」が、わたしのコラムのコンテンツ(ニュアンス)に影響を与えることは、少ないんだ。

とはいってもサ・・へへっ・・

まあ、このテーマは、別の機会に・・

ということで、スペインが、「順当」に、勝利を収めたわけだけれど・・

次のディスカッションは、後半のスペインが魅せた、堅いボール奪取プロセス(守備)ね。

その評価のメイン視点は、スペインではなく・・

やっぱり・・

組織的で効果的な「変化」を、演出できなかった、チト単調に過ぎる、フランスのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)ってなコトになっちゃうね。

「あれ」では、スペインの「最後の半歩というファクター」が、効果的に「機能」するのも道理。

そう、スペインは、フランスのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の「流れ」を、とても正確&効率的に「読み」つづけられていたんだ。

もちろん、「個の勝負プレー」は、除いてネ。

その主役は、もちろん、ムバッペ・・

特に、先制ゴールシーンで、彼が演出した「タメ」には、鳥肌が立った。

左サイドでボールをもつムバッペ。

相手は、簡単にはアタックできない。

そんな「時間的余裕」のなかで、センターゾーンで動こうとする(!)コロ・ムアニとの、アイコンタクトを「深めていく」んだよ。

そして、コロ・ムアニが、「ラスト・アクション」をブチかます。

そう、一瞬、前へ出ると「見せ掛け」、次の瞬間、スッと、相手マーカーのウラの決定的スペースへ「回り込んだ」んだよ。

ムバッペは、そのアクションを逃さず、正確に、まさに糸を引くようなラストクロスを、ピタリと、コロ・ムアニのアタマに、合わせた。

まさに、世界トップレベルの、「クロスからの」ヘディングシュートではあったけれど・・

でも、実は・・

その4分「前」には、同じような「イメージ」で、スペイン「も」、決定的なカタチを創りだしていたんだ。

ドイツ戦での決勝ゴールシーンも含めて・・

今大会では、そんな、「一発クロスからのゴール」が、印象に残っているんだよ。

あっと・・

この試合、前半5分に、スペインが創りだしたゴール機会というテーマだった。

そこでの主役は、スペイン16歳のラミン・ヤマル。

右サイドでボールをもった、ラミン・ヤマル。

素早く、逆サイドの決定的スペースを「イメージ」する。

そして、間髪入れず、ラスト・サイドチェンジ・クロスをぶちかますんだ。

それが、ファーサイドスペースへ走り込んだファビアン・ルイスにピタリと合う。

まったくの、「フリー」ヘディングシュート〜ッ!!。

誰もが、「あっ、スペインの先制ゴールだっ!!」って、フリーズした。

それほど決定的なゴール機会ではあった。

でも、決められず・・

逆に、その4分後に、前述したフランス先制ゴールを決められてしまうっちゅうわけだ。

ゲーム立ち上がりは、そんな、目まぐるしいゴール機会の応酬になった。

わたしは、この両方のチャンスについて、こんな見方もしていた。

そう、クロスでは、ニア、センター、そしてファーの決定的スペースという選択肢がある・・

なかでも、「ニア勝負」は、効果的だ。

そう、そこで、「チョンッ!」ってな「フリックヘッド」から、流れたボールをぶっ叩くシュート。

でも、この試合では、前述した二つの「立ち上がりゴール機会」ともに、ファーポストスペースを「イメージング」した最終勝負だった。

わたしは、フムフム・・ってな感じで、そのシーンを、「脳内ストレージ」に刻み込んでいた。

「ナルホドね〜〜」ってな感じでね。

最後に、スペインの驚愕16歳、ラミン・ヤマル。

今大会が生み出した、フューチャー・スーパースターだね。

日本じゃ、高校生。

わたしは、ラミン・ヤマルを観ながら、こんなコトを考えていた。

・・だからサ、あんな正月大会のような、「一発勝負」ばかりをやっているようでは、若い才能は、育たないんだよ・・

・・そして、勝つこと「だけ」をターゲットにする(失点をせず、負けないことをターゲットにする!?)超絶の徹底(戦術)サッカーが、ハバを利かせる・・

・・それは、サッカーの(美しい!)進化&深化にとって、有害以外の何ものでもない・・

あっと、またまた・・

止めよう・・

ということで、この試合については、こんなところでした。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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