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2021_なでしこ(オリンピック)・・やっと本来の「なでしこ」が戻ってきた・・そして・・サッカーが本物の組織スポーツであるという事実を(再び!)噛みしめていた・・(なでしこvsGB、0-1)・・(2021年7月24日、土曜日)

・・中盤(ミッドフィールド)・・もっと出来るだろ〜〜っ!・・

どこのメディアだったか。

カナダとのグループ初戦の後、そんなニュアンスの内容をコメントしていた「なでしこのレジェンド」がいた。

そう、「あの」澤穂希ママ。

たぶん・・

攻守ハードワークやリスクチャレンジなどを限界まで突き詰める組織サッカー(意志のサッカー!?)を追い求めるスピリットが足りない・・ってなコトを意味していたんだろうね。

私は、そんな澤穂希ママのコメントを目にして、「そう、その通りっ!!」って、心のなかで叫んでいたよ。

それは・・

オーストラリアとのオリンピック準備マッチにしても、カナダとの初戦にしても、どうも、ボール奪取プロセス(守備)への取り組みが「ぬるま湯」だって感じていたんだ。

それは、(運動量が豊富な!)攻守ハードワークとリスクチャレンジに対するマインド(意志)が足りないということと、ほぼ同義。

たしかに、コラムでは、そんなニュアンスは書かなかったけれど・・さ。

だから、二つのコラム(オーストラリア戦とカナダ戦)の内容も、なにか「奥歯に物が挟まった」ような「流れ」に終始した。

でも、このゲームでは・・

そう、まさに、私がアタマに描く「理想的なナデシコ」が、そこにいたんだよ。

わたしの「なでしこ理想イメージ」については、「トピックス倉庫」に収めてある、2011年のコラムリストをご参照あれ。

ところで・・

このゲームで高倉麻子なでしこが魅せつづけた、ボール奪取プロセス(守備)での、素晴らしいハードワークの「連鎖」。

ものすごく素早い攻守の切り替え、チェイス&チェックやカバーリング、ボールがないところでの忠実マーキング、協力プレスへの選手たちの集散、決定的ピンチで繰り出す「最後の半歩」などなど。

そんな「主体性プレー」が、とても素敵に連動しつづけていたんだ。

だからこそ・・

そう、次の攻撃(仕掛け)プロセスでも、ボールがないところでのサポートの動きも活性化する。

だからこそ・・

ワンツーを積み重ねる、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、実効レベル高く機能させられる。

そして、だからこそ・・

スペースを攻略できるし、個のドリブル勝負も、より効果的にブチかましていける。

そんな、「なでしこ」本来の、美しい組織サッカーを観ながら、こんなテーマにも思いを馳せていたっけ。

選手たちの「足が止まってしまった要因」は、何だったんだろうか・・

そう、選手交代とペースダウンの相関性・・

もちろん疲れもあっただろうから、フレッシュな「風」を入れなきゃいけない。

でも実際には・・

エネルギーが増幅されるはずの選手交代が、逆に、チームの闘うマインド(その流れ!?)を停滞させたかもしれない・・とも感じていたんだよ。

もちろん、「誰が悪い」なんてコトを言おうとしているわけじゃない。

そうではなく・・

あくまでも、何らかの原因で、選手交代にともなって(!?)チーム全体の「攻守ハードワークとリスクチャレンジ」がダウン傾向に入ってしまったコトに思いを巡らせていたんだ。

どうなんだろうね・・

微妙だけれど・・

例えば杉田妃和のように、ものすごくダイナミックに「局面デュエル」をブチかますチームメイトを「感じた」場合・・

そりゃ、勇気づけられ、「自分もっ!!」って思うでしょ。

でも逆に・・

「やってる感」だけで、実際には、実効が伴わない「ぬるま湯」攻守ハードワーク「しか」やらない選手がいた場合・・

そりゃ、ヤル気が殺がれるし、(どうしたモノかって考えているうちに!?)足が止まり気味になってしまうよね。

不確実なファクターが満載のサッカー。

だからこそ、「一人でも・・」という「要因ファクター」が決定的なニュアンスを秘める。

そう、そんな「ネガティブヴィールス」が、チームワークの流れを乱すんだ。

あっと・・

言いたかったコトは・・

(ホンモノの!)攻守ハードワークとリスクチャレンジへの意志が燃えさかる「主体性プレー」のレベルを高揚させることが、いかに重要か・・というテーマでした。

さて、グループ最終戦。

とにかく、チリを叩かなきゃ、何もはじまらない。

「やるべきコト」が見えてきた(!?)彼女たちなら、出来る。

そして、天命を待つ・・

ガンバレ〜、高倉麻子ナデシコ〜〜っ!!

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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