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2021_EURO_3・・チト落胆気味に、立派な闘いを披露し、勝ち切ったイングランドを賞賛する筆者なのであ〜る・・へへっ・・(イングランドvsドイツ、2-0)・・(2021年6月30日、水曜日)

フ〜〜ッ・・

まあ、仕方ない・・

それにしても・・

そう、ゴールが決まるまでのゲーム展開。

まさに、スーパーレベルの「静的な均衡ゲーム」と呼ぶにふさわしい、極限のテンションが支配する勝負マッチだった。

そう、互いに、攻守にわたって、「激しく仕掛けていけない・・」ってな「感じ」のゲーム展開なんだ。

そういえば、こんなシーンが・・

・・(イングランドにとっての!)右サイドでボールを持ったイングランド選手が、グラウンドの中央ゾーンへ入っていった・・

・・それを、(ドイツにとっての!)左サイドバック、ゴーゼンスがマークしつづけたんだ・・

・・そして、そのことで「空いたスペース」を、後方からオーバーラップしたイングランド選手に、うまく使われてしまった・・

・・まあ最後は、ドイツ最終ラインのリュディガーが、うまくカバーして事なきを得たけれど・・

・・そのリュディガーが・・

・・ゴーゼンスに対して、「付いて行き過ぎだ〜っ!!」って文句を言った(そう見えた!)・・

・・マークに付いて行き過ぎるな〜っ!・・

・・また・・

・・そこは、中央ゾーンのヤツに、「マークを受け渡せよっ!!」ってか〜!?・・

・・そんな、文句だった!?・・

よく分かる。

また攻撃でも、「静的」な「注意深さ」が目立ちに目立っていた。

例えば・・

・・ある程度、人数をかけて攻め上がっている状況・・

・・そこで、後方から(仕掛けの!)タテパスが送り込まれるっちゅう状況・・

・・でも・・

・・もし、そのタテパスが相手に奪われでもしたら、もう、大変なコトになる・・

・・そう、守備組織での人数とポジショニングバランスが崩れていることで・・

・・相手に、完璧なカウンターチャンスを与えちゃうんだ・・

・・そんな「注意深い仕掛けマインド」が、アリアリと見えていた・・

たしかに・・

このゲームでのゴール機会(ピンチシーン)は・・

人数をかけて攻め上がっていく「プロセス」で、(ミスパスやインターセプトなどで!)ボールを失ったときに訪れていたからね。

いや、両チームともに、そんなときに「しか」チャンスを創りだせなかった・・とも言える。

このゲームは、互いのボール奪取プロセス(守備)の強さを知り尽くしている両監督が・・

そんな、極限の「静的な均衡マッチ」をイメージして、選手たちのゲーム戦術イメージを創りあげていたっちゅうことなんだろうね。

でも・・

そう、決勝ゴールは、そんな「静的均衡マッチ」の雰囲気とは相容れない、とても素敵な、積極的&攻撃的「仕掛けの流れ!!」から生まれることになった。

まあ、あんな「静的な均衡マッチ」だったからこそ生まれたゴール機会!?

その決勝ゴールシーン・・

・・後方でボールを奪い返したイングランド選手が、右前方でパスを待ち構えるスターリングへ、タテパスを送り込む・・

・・スターリングへのマークは、まだ甘い・・

・・そして振り返ったスターリングが、そのままドリブルで、ドイツ最終ラインへ「突っ掛けて」いく・・

・・何人かのドイツ選手をブッちぎるような、素晴らしいドリブル・・

・・ドイツ選手たちが、そのドリブルに「気を取られる」・・

・・次の瞬間、スターリングは、ワントップのケインの足許にタテパスを送り込む・・

・・スターリングは、もちろん、パス&ムーブで走りつづけている・・

・・トラップしたケインは、すかさず、走り上がってくるスターリングへ「リターンパス」・・

・・ところが・・

・・スターリングは、そのリターンパスをトラップせず、そのままドイツゴール前へ走り上がっていく・・

・・この「一連の動き」が素晴らしかった(たぶん意図されたモノだったと思うけれど)・・

・・そのことで、ドイツ守備ブロックは、センターゾーンに引き寄せられたんだ・・

・・そう、イングランドの左サイドを上がっていたルーク・ショーが、まったくフリーでパスを受けられたっちゅうわけだ・・

・・そして「そこ」から、余裕をもって(!)、走り「抜け」ていたスターリングへ向けて、正確なラスト・トラバースパスが送り込まれたっちゅう次第・・

まあ、素晴らしい「最終勝負の流れ」ではあった。

でも、その先制ゴールが決まった6分後(81分)・・

その先制ゴールの立役者だったスターリングが、あり得ない安易なバックパスを出しちゃうんだ。

それを拾ったハヴァーツから、タテの決定的スペースへ抜け出したトーマス・ミュラーへ、ベストなタイミングと強さ、コースの決定的スルーパスが送り込まれた。

誰もが、「あっ・・同点ゴールだっ!!」って確信したシーン。

何せ、まったくフリーになったシューターが、「あの」勝負強い、トーマス・ミュラーだったわけだから。

でも・・

無情にも、彼の右足から放たれた決定的シュートは、わずかに、ゴール左ポストを外れていく。

観ている私も、思わず、自分の目を疑った。

でも、現実は、現実。

その後、前に重心のかかったドイツ守備のウラを突いたイングランドが、追加ゴールを挙げる。

そのシーンも、決勝ゴールと同じように、左サイドからの決定的クロスだった。

フ〜〜ッ・・

たぶん、この(静的だけれど、だからこそ部分的な爆発シーンが印象的な!)勝負マッチも、サッカー史に残るんだろうな。

「あの」スターリングの、安易なバックパスシーンも含めてネ。

彼は、トーマス・ミュラーのシュート(同点ゴール!)が、わずかに左に外れたのを観ながら、(自分が犯したバカげたミスを悔いるように!?)アタマを抱えていたよね。

とにかくこの勝負マッチは、強烈な印象を残すゲームではあった。

そして、人類史上もっともパワフルな「異文化接点」として、語り継がれる。

このゲームについちゃ、試合後に、ドイツの友人たちと「慰め合った」モノさ。

ところで、異文化接点というテーマ・・

それについては、「The Core Column」で、とても昔にアップした「このコラム」も、ご参照あれ。

チト、落胆気味に、イングランドを賞賛する筆者ではありました。

へへっ・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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