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2021_天皇杯_準決勝・・両ゲームから、いくつかのテーマをピックしました・・(フロンターレvsトリニータ、1-1、PK=4-5)(レッズvsセレッソ、2-0)・・(2021年12月12日、日曜日)

まず第1試合(フロンターレvsトリニータ)・・

試合を見終わったとき、口をついたのは・・

言葉じゃなく、「フ〜ッ・・!」ってな、深〜いため息だった。

これまで、たくさん、たくさん、こんなドラマの証人になってきた。

そのなかでも、この勝負マッチは、one of the best (heat max !?)の、ドラマチックなゲーム展開だったんだよ。

まあ、結果と経過については、他のサイトやテレビを参照して欲しいけれど・・

ここじゃ、そのドラマを盛り上げた、いくつかのポイントを、簡単にピックしまっせ。

まず、何といっても・・

フロンターレの仕掛けプロセスにおける、相変わらず高質な、人とボールの動きにスポットを当てなきゃいけない。

いうまでもないけれど、それが、うまく回りつづけたのは・・

彼らのボール奪取プロセス(守備)が、積極的&攻撃的だったからに他ならない。

まあ、言わずもがなだけれど・・

だからこそ、フロンターレの仕掛けプロセスでは・・

スムーズで変幻自在な、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが光加賀屋クッ中わけだ。

そこで、わたしが注目したのが・・

「次の勝負パス」をイメージした「パスレシーブ」プロセスだった。

要は、「どのようなイメージ準備」をしながら、パスをレシーブするのか・・っちゅうポイント。

勝負プロセスでのフロンターレ選手たち・・

彼らは、例外なく、パスをレシーブした後の「アフター勝負シーン」までも、しっかりとイメージングしているんだよ。

そう、彼らは、誰が、どこで(どのスペースで=フリーで!?)勝負パスを「待ち構えて」いるのか・・というイメージングに、長けているんだ。

そんな「イメージングの広がり」がハイレベルだからこそ、かなりの頻度で、スペースを攻略できる(フリーのボールホルダーの創出!)っちゅうわけだ。

彼らが、たくさんゴール機会を創りだせるのも、道理だよね。

とはいっても、この試合では・・

そうなんだ。

フロンターレのポゼッション内容、人とボールの動きの量と質からすれば、ゴール機会の「頻度」が、それほど高くない・・って感じさせられたんだ。

たしかに、何度も、見事な人とボールの動き(ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション)によって、シュートチャンスは創りだした。

とはいっても・・

忠実な「粘りのボール奪取プロセス(守備)」で対抗するトリニータが・・

時間を追うごとに、フロンターレの仕掛けクオリティーを減退させていったって感じたんだ。

まさに、限界を突き抜けるほど(!?)強烈な、意識と意志とイメージングに支えられたボール奪取プロセス(守備)。

そこでは、強烈な意志に支えられた、素早い攻守の切り替えと「戻り」が秀逸だった。

もちろん、忠実にブチかましつづける、ダイナミックなチェイス&チェック、忠実なマーキングやカバーリング、協力プレスへの集散などの「量と質」は言うまでもないでしょ。

トリニータは、前述したフロンターレの「魔法のコンビネーション」によるピンチに対しても、限界を突き抜ける「集中力」で、「最後の半歩」をブチかましつづけるんだ。

そんな、強烈な「意志のサッカー」を観ながら・・

トリニータ監督、片野坂知宏の、プロコーチ(心理マネージャー!?)としての「ウデの確かさ」に対して、心からの拍手をおくっていた。

そして・・

どうして、こんな良いチームが降格しちゃうんだ・・!?

・・なんていう、疑問符に、アタマが包み込まれたモノさ。

まあ、いいや・・

とにかく私は・・

フロンターレの、「美しい人とボールの動き」を、忠実に抑えつづけたトリニータの・・

強烈な「意識と意志とイメージング」あふれる、忠実なボール奪取プロセス(守備)こそが、この「粘り勝ち」のバックボーンだったと主張したいのさ。

あっと、それ以外では・・

「超」天才、家長昭博が魅せつづけた、レベルを超えて美しい「タメ」・・

これまたレベルを超えたスーパーサブ(ストライカー)小林悠の決定力(前述した、パスレシーバーとしてのセンス等など!!)・・

トリニータ最終ラインのブラジルコンビが魅せつづけた、強烈な闘う意志・・

トリニータ片野坂知宏がブチかました、まさに「魂の心理マネージメント」・・

・・等などの見所が満載の勝負マッチではありました。

ということで・・

この、トリニータの「超」粘勝には、何らかの、サッカー的な意味が込められているかという研究テーマについては、再考の余地あり・・ということです。

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ということで、第2試合(レッズvsセレッソ)・・

全体的な印象としては・・

「横綱相撲」のリカルド浦和レッズが、順当に勝ち進んだ・・ってなニュアンスに落ち着くんだろうね。

たしかにセレッソも、攻め上がってチャンスを創り出しはした。

でも・・

そう、「仕掛けの内実」に、両チームの「微妙な差」が見え隠れしていたんだ。

特に、スペース攻略プロセス・・

リカルド浦和レッズには・・

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに代表される人とボールの動き、個のドリブル勝負などなど、組織と個のバランスという視点でも、一日の長があった。

たしかに、両チームともに、ボール奪取プロセス(守備)は充実していた。

でも次の攻撃では、「仕掛けの変化」という視点で、レッズに軍配が上がるんだよ。

そこじゃ・・

選手たち個々の脳裏に「刻み込まれて」いる、仕掛けプロセスへの「イメージング・コンテンツ」が、互いに、とても上手くシンクロしているって感じる。

だから、人とボールの動きに「ムダ」がないし、「スペースパス」も、効果的に機能させつづけられていた。

微妙だけれど、チーム総合力の差・・なんて表現できるかもね。

まあ、このゲームについては、そんなにピックする内容はなかったかね。

あっと・・

森保一ジャパンに初選出された、江坂任。

よかった・・

それは、彼が、攻守ハードワークが秘める「何たるか」について、真摯に考えをめぐらせ、その結果として、主体的に「仕事を探せる」ようになったから・・に、他ならない。

わたしは、そう思っている。

そう、彼ほどの才能が、自分勝手なイメージが主導する「エゴイズム」によって腐りきってしまうのは、あまりにも惜しいから・・ね。

様々な意味で、「個の才能プレー」が高次平準化している現代サッカーでは・・

攻守ハードワークとリスクチャレンジを、自ら探しまくるような「主体性プレー」が出来ない(やらない)選手が掴めるチャンスは、どんどん縮小しているんだ。

個の才能プレーの、高次平準化・・

そのバックボーンは、言わずもがなだけれど、世界的な情報化だよね。

テクニックやスキルは、そのほとんどが、「真似」によって進化するものなんだよ。

クライフ・ターン・・

そのヨッハンが、W杯で披露した(世界中でテレビ中継された!)一週間後には、世界中の子供達が、同じようなトリックをやりはじめたというハナシは有名なんだ。

だから私は・・

才能に恵まれている選手であれば、あるほど、攻守ハードワークとリスクチャレンジを求めるんだよ。

そう、究極の「主体性プレー」を標榜するなかで・・ね。

さて、天皇杯決勝。

レッズかトリニータ。

勝った方が、来年のACLに出場する。

さて〜〜・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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