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2020_AFC_U23・・このゲームでの西野朗は、日本サッカーのアイデンティティ(誇り)そのものだった・・(西野朗タイvsバーレーン、5-0)・・(2020年1月8日、水曜日)

スゴイね〜、西野朗。

蒸し暑い国でも、こんな、運動量豊富な美しい組織サッカーを創り出しちゃうんだから・・

「個」に偏りがちだったタイのサッカーは、彼によって、明らかにポジティブ変身を遂げている。

もちろん、この「変身」の意味合いは、攻守にわたる「イメージングの進化&深化」に他ならない。

西野朗が率いるタイ代表をはじめて観戦したわけだけれど、その素晴らしいサッカーを観ながら、タイまで来た甲斐があった・・と、感激に浸ったモノさ。

そうそう・・会見で、西野朗が、こんなコトを言っていた・・

・・とにかく選手たちには、(極限まで!?)チャレンジしていこうと言っている・・

・・それがあってはじめて、ホントの課題が見えてくるわけだから・・

素晴らしいコーチング姿勢じゃないか。

西野朗タイが魅せつづける、美しい組織サッカー・・

その絶対ベースは、もちろん守備にあり。

素早くスムーズな攻守の切り替えと、そこから繰り出す、積極的なチェイス&チェックと実効レベルが高いカバーリングの組織コラボレーション。

また、決定的瞬間に繰り出す「最後の半歩」にも、彼らが本当によくトレーニングされていることが伺えるっちゅうモノさ。

選手それぞれがアタマに描くボール奪取プロセス(イメージング)が、まさに有機的にリンクしているって感じるんだよ。

そして、それこそが、プロコーチのウデの証明でもあるわけさ。

何せ、「イメージングの内実」を、うまくリンクさせるためには、選手それぞれが、しっかりと考え、決断し、勇気をもって行動していかなゃいけないわけだから・・。

まさに、快哉を叫びたくなるような、美しい質実剛健サッカーだった。

あっと・・

西野朗タイは、「組織」だけじゃなかったんだっけ。

彼らは、個人勝負でも、本来のタイ選手たちが秘める才能を魅せつけるんだ。

そう、組織と個の高質なバランス・・

そんな視点でも、個のチカラを最大限に発揮させられるだけの優れた組織サッカーが光り輝くっちゅうわけさ。

それにしても・・

見事としか言いようがない、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション。

そして、だからこその、美しいスペース攻略と、ものすごく危険なドリブル勝負のオンパレード。

攻守にわたって、ボールがないところでのサポートの(人の)動きが素晴らしい。

それもまた、選手たちが、常に、自身で考え、行動していることの証明。

そんな、まさにトレーニングの成果としか言いようがない「ボールがないところでのプレー」にも、選手たちの意識と意志を引き上げた西野朗のウデが垣間見えるじゃないか。

西野朗タイが魅せつづける、「連動する」組織ディフェンス・・

バーレーンの攻撃(そのイメージング内容)は、そんなタイ選手たちの「組織ディフェンスのイメージング」に、まったく歯が立たたなかった。

そして結局は、タイがイメージングした(意図して追い込んだ!?)スペースへ、苦し紛れのタテパスを送り、すぐに奪い返されてしまうんだよ。

とはいっても・・

もちろん、そこはバーレーン・・

スピードとパワーのフィジカルで勝負を挑めるようなシチュエーションでは、たしかに、強いし、危険極まりない。

でも彼らは、でも、そんなシチュエーションを創りだすのに四苦八苦するばかりだったよね。

そう、個のチカラを発揮できるようなスペース攻略がままならなかったんだ。

やっぱりサ、サッカーの大原則は、人とボールの動き(組織的な守備と攻撃)なんだよ。

バーレーンは、そんな大原則イメージが、とても希薄だった。

だから、結局は足許パスのオンパレードになり、最後は「ゴリ押し」の個人勝負ばかりにになってしまう。

それにしても西野朗タイは、前からプレス守備でも、ブロック守備でも、素晴らしい機能性を魅せつづけていたよね。

特にブロック守備。

クリエイティブなカバーリング網の機能性が素晴らしかった。

それだけじゃなく、「そこ」から繰り出すカウンターも、鋭い、鋭い。

いや、ホント、攻守にわたって「オレたちには何でもあるぜっ!」ってな、美しい質実剛健サッカーを魅せてもらった。

このゲームでの西野朗は、日本サッカーにとってのアイデンティティ(誇り)そのものだった。

ということで、次のオーストラリア戦(11日)も、大きな期待をもって観戦しよう。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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