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2020_J2_第42節・・このところのヴェルディを観ながら、とても不健康なマインドに苛(さいな)まれている筆者なのだ・・フ〜〜ッ!!・・(ヴェルディvs水戸ホーリーホック、0-1)・・(2020年12月20日、日曜日)

フ〜〜ッ・・

いま、とてもアタマにきている。

「意識と意志とイメージング」の内実が、後半になって、前半とは真逆になってしまったんだ(ネガティブに変容した!)。

もちろん、ヴェルディの攻守ハードワークとリスクチャレンジが減退し、アナタ任せのプレー姿勢も見え隠れするようなった・・という意味だよ。

どうしてなんだろ〜・・

とにかく後半は・・

ボール奪取プロセスの内実(それこそ意識と意志の集大成!?)で、完璧に水戸にイニシアチブを握られつづけたんだ。

だから、ボールを奪い返したとしても、次の攻撃で、まったくと言っていいほど、「ボールがないところでのアクション」の量と質をアップさせられなかった。

擬似の(!?)の、心理的な悪魔のサイクルにとっ捕まり、足が止まり気味になってしまった!?

そんな、ネガティブに変容してしまった後半に対して・・

たしかに前半は、ボール奪取プロセスが(前節、松本山雅戦の前半のように!?)とてもダイナミックに回っていたんだ。

だから、試合のイニシアチブは握りつづけていた。

まあ、とはいっても・・

そう、ボールは支配しているけれど、どうしても、効果的にタテへ仕掛けていけないんだよ。

たしかに、一本だけ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションから、森田晃樹がシュートをぶちかましはした(明白なゴール機会!)。

でも、良いシーンは、単に「それだけ」だったんだ。

わたしは、例によっての、「失敗したくない症候群」という選手たちの心理を、感じていた。

そして、後半・・

皆さんも観られたとおり、秋葉忠宏監督の「檄」が効いたのか、水戸の、攻守ハードワークとリスクチャレンジへの「意識と意志とイメージング」が、大幅にアップしたというわけだ。

ここで、ヴェルディにとって、もっとも大事な分析ポイントは・・

そう、後半のヴェルディが、そんな水戸の「攻勢」を、効果的に受け止め、そして「跳ね返せなかった」という事実。

相手が、攻守ハードワークとリスクチャレンジの勢いをアップさせてきたことは、選手たちが、もっとも切実に感じていたはず。

でも彼らは、そんな「圧」に、「流され」つづけてしまったんだ。

そう、誰一人として、ボール奪取プロセスの「勢い」をアップさせようとしていなかったんだよ。

それをアップさせるためには・・

もちろん、チェイス&チェック(相手ボールホルダーや次のパスレシーバーへの寄せ!)への意識と意志をアップさせるだけじゃなく、周りのチームメイトたちも、そのダイナミズム高揚の「意志の流れ」に連動していかなきゃいけなかった。

それが、まさに、ぬるま湯。

もちろん寄せはするけれど、そのアクションに、「オレがボールを奪い返してやるっ!!」なんていう強烈な意識と意志が感じられないんだ。

それじゃ、水戸プレイヤーたちだって、まったく「圧」を感じない。

それだけじゃなく、「いまオレたちがやっていることは大正解なんだっ!!」っていう確信レベルを強化しちゃうでしょ。

そして、それが、ヴェルディ選手たちの「不安感と受け身の心理」を増幅しちゃう。

とにかく、ゲームを見終わって、かなり落胆させられていた筆者なのだよ。

前節の松本山雅戦の前半では、「へ〜〜っ!!」ってなポジティブ感性が先んじた。

でも・・

そう、このゲーム同様に、後半の、意識と意志のダウンという体たらくに、落胆させられた。

とにかく・・

この「意識と意志のレベル」じゃ、次のシーズンの成功なんて、望むべくもないよな。

たしかに、サッカーの内容が良くなった時期は、あった。

そこじゃ、いつも、「大いなる目標・・」なんていうテーマを(わたし自身の大いなる期待を!!)持ち出したモノさ。

でも、近頃の彼らを観ていると・・

そう、そんな期待が、どんどん萎(しぼ)んでいってしまうんだ。

周りのチームだって、(フィジカル&サイコロジカルという視点で!)とても強いんだよ。

だからこそ・・

そう、テクニカル、タクティカルという視点で、少しアドバンテージのあるヴェルディが、「その部分でも」、すくなくとも「イーブン」まで持ち直さなきゃいけないんだ。

前節コラムでも書いたけれど・・

とにかくヴェルディの選手諸君は、フリーランスの個人事業主として絶対に必要な「意識と意志」を、しっかりと充実させなきゃいけないと思う。

わたしも含めて、フリーランスの個人事業主は、決して「アナタ任せ」の態度などしない。

そんな「甘えている者」は、すぐに、ホントに、すぐに消されて(淘汰されて)しまうんだよ。

あまり書いても、何か、虚(むな)しくなってくる。

とにかく彼らには・・

・・攻守ハードワークとリスクチャレンジを・・

・・誰かに「やらされる」のではなく・・

・・あくまでも主体的に、積極的に、攻撃的に・・

・・極限まで『探しまくる』コトを、期待します。

いまのヴェルディのなかにも、端戸仁、井上潮音、山下諒也など、そんな、積極的&攻撃的ベクトルを活性化させようと頑張っている選手たちはいる。

でも、彼らは、マイノリティー。

多くは、「楽して金を稼ごう」ってな、傲慢で怠惰なマインドが見え隠れするんだ。

彼らは、自分だけは、決して「ミスや失敗」を犯したくない(その原因を作りたくない!?)。

だから、逃げたり、全力で勝負に入らなかったり、足を引っ込めたりする。

まあ、そんな低級マインドから抜け出せないのだったら、アマチュアのレベルで、「楽しいサッカー」に勤しんでいて欲しいよね。

とにかく、彼らのプレー姿勢を観ながら、アタマにきていた筆者なのです。

とはいっても・・

ヴェルディへの熱意(エンスージアズム)は、簡単には、捨て切れない。

だから、「いまの」ヴェルディを観るたびに、とても不健康なマインドに苛まれるのさ。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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