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2019_J2_第33節・・悔しい敗戦だったからこそ・・永井秀樹ヴェルディが志向すべき、最終勝負プロセスのコンセプト例を主張しちゃう筆者なのであ〜る・・(アルディージャvsヴェルディ、2-0)・・(2019年9月 22日、日曜日)

フ〜〜ッ・・

まあ、仕方ない。

パスの数では、ヴェルディが、アルディージャの2倍。また、成功率でもアルディージャを凌駕している。

でも、そのホントの意味合いは・・

結局は、アルディージャ守備ブロックのウラを突くのではなく、安全なボールの動きが多かったっちゅうことなんだろうね。

そう、パスを「回させられて」いるっちゅう雰囲気・・。

とはいっても、ヴェルディのポゼッション能力(ゲーム支配力)が優れていること「も」また確かな事実なんだよ。

だからこそ・・

そう、彼らの「仕掛けプロセス」が、うまく回っていかないコトに、悔しさが募るんだ(このテーマについては後述)。

また今回は、「飛び道具」のジャイルトン・バライバも、アルディージャの、狡猾に安定した組織デイフェンスで、その良さが、うまく消されてしまった。

もちろん、ボールがないところでのタテへの抜け出しフリーランニングも、パスのタイミングが合わず、彼のスピードが、まさに「空砲」に終わっちゃったコトもあった。

そして・・

そんな、フラストレーションが溜まる展開のなかで、アルディージャが、セットプレーから、まさに自殺点に近い二つのゴールをもぎ取っちゃうんだ(二つ目のヴェルディ自殺点は、後半31分!)。

でも、まず、「1-0」で折り返した後半のゲーム展開から。

そこでは・・

追い掛けるヴェルディの前への勢いは加速したけれど、逆に、アルディージャの、まさに「爆発」ってな感じの必殺カウンターが気を吐くんだよ。

少なくとも、1失点は覚悟しなきゃいけないピンチの連続ではあった。

でも結局ヴェルディは、そんなカウンターピンチでは肝を冷やしただけで、その後のセットプレーからの「擬似・自殺点」で、とどめを刺されてしまった。

まあ、仕方ない。

あっと・・

その、ヴェルディに何度も冷や汗をかかせた、アルディージャの必殺カウンター。

そこで私は、山本理仁の対応に、課題を感じていた。

とにかく彼は、何としてでも、相手カウンターの流れを止めなければならなかったんだ。

何としてでも・・ネ。

それが、まさに「ぬるま湯」のトンコトンコっちゅう戻り・・

そんなじゃ、絶対に、チームにとって「ポジティブな流れ」を引き出せるはずがない。

もちろん・・

山本理仁ほどの優れたサッカーセンスは、そうは、いない。

だからこそ、惜しい。

彼は、もっと、もっと、守備で「爆発」できなきゃいけないと思うのさ。

それがあって初めて、プロチームの「コア選手」として、存在価値(意義)を確立できるのだから・・。

それがなければ、周りで観ているエキスパート連中は、「佐藤優平の大活躍・・」を懐かしがるしかなくなるじゃないか。

プロ選手として、それは屈辱以外の何ものでもないでしょ。

ワケが分からないけれど・・とにかく・・

ガンバレ〜ッ!! 山本理仁〜〜ッ!!

ということで・・

優れた、ゲームコントロール能力を秘めるヴェルディが「仕掛けあぐんでしまう・・」っちゅうテーマ。

まあ、効果的な、自分たち主体の「仕掛けの内実」に関するディスカッションだよね。

もちろん、いろいろなソリューションはあるでしょ。

そのなかで私は、二つだけ、「老婆心を主張したい」って思うんだよ。

一つは、まあ、このテーマについては永井秀樹監督もアグリーしていたけれど・・

そう、ミドルシュート。

あれほどボールをポゼスできるんだから、一瞬でも、フリーになる選手へ(スペースへ!)ボールを回す(置く!)のは、そんなに難しい作業じゃないよね。

また、次のポイントも、そのディスカッションとリンクするんだけれど・・

そう、ターゲットを絞り込んだ「ピンポイントクロス」の有効活用。

私の質問に対しては、「放り込み」なんていう表現をつかったから、永井秀樹さんから、「私は、アバウトな放り込みをガンガン蹴り込むことには賛同できません・・」なんて、苦言を呈されてしまった。

だから・・

・・あっ・・ゴメンなさい・・

・・そうではなく、あれほどゲームをコントロールすることに長けているヴェルディだから、サイドゾーンで、余裕をもったボールホルダーを演出するのは容易いと思うんですよ・・

・・そんなシチュエーションで、仲間が、もちろん、そのフリーボールホルダーにパスが回される直前のタイミングで、逆サイドから、ニアポストゾーンへ全力で突っ込んでいく・・

・・そこに、鋭いピンポイント・クロスをブチ込む・・

・・そんな最終勝負のことでした・・

・・まあ、たしかにアバウトな放り込みも、たまにはいいだろうけれど・・ネ・・へへっ・・

そんな補足質問に対しては、永井秀樹さんも、強くアグリーしていたよね。

そんな対話のなかで・・

たぶん永井秀樹さんも「感じてくれた」と思うけれど、私が言いたかった本質的なディスカッションは、「最終勝負イメージの共有が大事・・」ということなんですよ。

もちろん、ステレオタイプに陥るのはナンセンス。

でも、最終勝負シーンのイメージを、ボールホルダーとフリーランナー(3人目、4人目のパスレシーバー)が共有できていれば、それほど素晴らしいことはないっちゅうわけさ。

ということで・・

積極的なミドル・・

(イメージ共有ベースの!!)ピンポイント強烈クロス攻撃・・

もちろんダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションや、「飛び道具」への強烈スルーパス等などは「いつもの通り」・・だよ。

念のため・・

ということで・・

そんな、老婆心の主張をブチかます筆者だったのであ〜る。

へへっ・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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