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2019_ACL1回戦アウェーマッチ・・すごいっ!!・・この大逆転ドラマは、歴史に残る・・(ウルサンvsレッズ、0-3)・・(2019年6月26日、水曜日)

スゴイね〜〜・・レッズ・・

誰もが予想だにしなかった大逆転ドラマを成し遂げた。

たしかに、決定的スペースを攻略するような、ダイレクトパスを織り交ぜた、高質な組織コンビネーションは、ままならなかった。

それでも、まさに正確無比な一発クロスによって、興梠慎三が、二度もスーパーヘッドを決め、それにつづいてエヴェルトンが、ダメ押しのカウンターゴール(3点目)までブチ込んだ。

特に、興梠慎三がヘッドでブチ込んだ2点目が秀逸だった。

そのラストクロスを送り込んだのはマウリシオ・・

彼がイメージした最終勝負スポットは、マークする相手の視線を盗んで爆発スタートし、全力で走り込んでくる興梠慎三の、まさに眼前の決定的スペースだったんだよ。

そのスーパークロス勝負に、鳥肌が立った。

たしかにレッズは・・

「流れ」のなかでは、ボールがないところでの(サポートの!)動きがアップしていかないこともあって、スペース攻略プロセスは十分に機能しなかった(ポジショナルプレーを意識し過ぎ!?)。

それでも、フィニッシャー(興梠慎三)の爆発スタートやクレバーなポジショニングも含め、あれほど「正確」なクロス攻撃をブチかませたのだから、この試合での「勝負強さ」は、たしかにレベルを超えていたよね。

また守っては・・

マウリシオ、槙野智章、そして青木拓矢を中心に、まったく危なげないボール奪取プロセスを魅せつづけていた。

誰が観ても、まさに完勝じゃないか。

でも、そこまで考えて、「はた」と、あるコトに思い当たった。

・・それにしても、「あの強いウルサン」が、それもホームスタジアムで、こんな無様なサッカーしかできないなんて・・

埼スタで行われた第一戦の前半もそうだったけれど、キム・ドフン監督のイメージ作り(意識付け)には、大いに疑問符がつくよね。

たしかに、埼スタでの第一戦を、「アウェーゴール」を二つももぎ取って勝ち切ったんだから、少しは心理的な余裕は出来たんでしょ。

でも、「あれ」は、余裕なんてものじゃなく、誰が観ても明らかに「気抜けサッカー」以外の何ものでもなかったんだよ。

そんなウルサンを観ながら・・

・・へ〜〜・・

・・韓国チームでも(それも日本チームを相手に!)こんな無様なサッカーをやっちゃうんだ〜・・

・・たしかにそれは、新しい発見(体感)ではあったけれど・・

・・そして、こんな普遍的コンセプトを反芻するんだよ・・

・・不確実なボールゲームであるサッカーは、本物の心理ゲーム・・

・・また、こんな現場の基本ノウハウにも考えを巡らせた・・

・・一度、そんな気抜け心理状態に陥ったら、サッカーが不確実なボールゲームであるからこそ、そのネガティブヴィールスから(心理的悪魔のサイクルから!)抜け出すのは至難のワザ・・

・・もちろんグラウンドのなかに、カリオカ(ラモス瑠偉)のような、スーパー・モティベーター(本物のリーダーシップ)がいれば、ハナシは別だけれど・・

あっと蛇足・・

とにかくレッズは、希有な成果を、最高の闘う意志をベースに、自らの手でつかみ取ったんだ。

心からの賞賛と謝意を惜しみません。

オメデト〜、浦和レッズ〜〜っ!!

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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