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			 2019_ACL決勝_1・・よく、1失点で抑え切った・・だからこそ、第2戦へ向けた、意識(戦術イメージングの内実)と闘う意志に対する最高の準備を!・・(アル・ヒラルvsレッズ、1-0)・・(2019年11月10日、日曜日) 2019_ACL決勝_1・・よく、1失点で抑え切った・・だからこそ、第2戦へ向けた、意識(戦術イメージングの内実)と闘う意志に対する最高の準備を!・・(アル・ヒラルvsレッズ、1-0)・・(2019年11月10日、日曜日)
 
 
 フ〜〜ッ・・まあ仕方ない。 フ〜〜ッ・・まあ仕方ない。
 
 それにしても、よく1失点だけで抑え切った。
 
 ゲーム内容に対する現実的な評価は、そういうことでしょ。
 
 でも、立ち上がりのゲーム展開は・・
 
 ・・ナルホド・・アル・ヒラルも、ご多分に漏れず、中東の金満チームなのね・・
 
 ・・才能ある世界のスターを買い、彼らに攻めを任せる・・
 
 ・・だから周りは、いかに彼らがドリブル勝負へ入っていきやすくボールを供給するのかってなテーマに取り組む・・
 
 そんな印象だったんだよ。
 
 それほど、アル・ヒラルの人とボールの動きには工夫がなく、鈍重な「個の勝負」ばかりが目立っていたんだ。
 
 そんなだから、レッズ守備も、相手の仕掛けの流れを、前を向いて「目で追う」ことができるから、余裕のディフェンスを展開できていた。
 
 でも、そんなゲーム展開のなかで・・
 
 レッズが攻め上がったことで、アル・ヒラルが必殺カウンターのチャンスを得る展開になったとき、彼らの強さを体感させられることになったんだ。
 
 たしかにアル・ヒラルの「人とボールの動き」は、レッズの比ではない(まさに低次元・・)。
 
 でもヤツらは、「足許パス」ばかりとはいっても、前述カウンターのように、よいカタチで「個の勝負」に持ち込めたら、ものすごく危険なんだ。
 
 特に、右サイドでパスを「待つ」カリージョにボールがわたったときが危ない。
 
 何せ、「あの」関根貴大が、ドリブルでブッちぎられる・・ってな、その後の、チームにとっての「心理的な負担」になるシーンをブチかまされたわけだから・・。
 
 それは、逆に、アル・ヒラルにとっては、自信リソースになる。
 
 だから、そこから、アル・ヒラルの攻めが、風雲急を告げていくことになったと思う。
 
 そう、ヤツらは、カリージョのドリブル突破に「勝機アリ」って感じたんだろうね。
 
 もちろん、「その展開」が、カウンター状況であれば、なおさら危険度はアップする。
 
 そしてアル・ヒラルが、(主にカウンターとセットプレーからではあったけれど・・)繰り返し、決定機を創りだすんだ。
 
 また、アル・ヒラルは、そんな攻撃だけではなく、守備(ボール奪取プロセス)でも、強烈な存在感を発揮するんだ。
 
 個の局面デュエルは言うまでもなく、協力プレスへのカバーリングや狙いすましたインターセプトといった組織的な「連動性」でも、とても優れている。
 
 たしかに、アル・ヒラルは、強いチームだ。
 
 ということで・・
 
 埼スタで2週間後に行われる、決勝セカンドレグ。
 
 とにかく、レッズが執るべきゲーム戦術イメージの方向性は、決まっている。
 
 そう、勝たなきゃならないんだ。
 
 でも、その「勝ち方」には、ものすごく工夫が要る。
 
 何せ、世界トップレベルのスピードとパワー、そしてスキルを備えたアル・ヒラルのカウンターは、とてつもない威力を備えているわけだからね。
 
 だから、そのカウンターを(また危険なセットプレーも!?)意識したゲーム戦術の「徹底度アップ」へ向けて、入念に、そして強烈な「執念」をもって取り組んでいかなきゃいけない。
 
 具体的には・・
 
 「次」の効果的な守備アクションもイメージした(!?)人数とポジショニングバランスを、常に注意深くマネージしながらの攻め上がりだよね。
 
 もちろん・・
 
 そう、そのイメージが強調され「過ぎ」たら、攻めの迫力を欠いてしまう。
 
 だから、ときとして、フッ切れた攻め上がり(サポート)も必要なんだ。
 
 そう、自分の眼前にスペースがあったら、もちろん攻め上がっていかなきゃダメなんだよ。
 
 そんな「選手たちの意志&自己主張」までも抑制しちゃ、確実にジリ貧になってしまう。
 
 だからこそ、より「積極的&攻撃的」なイメージ(意志)をもってゲームに臨むんだ。
 
 そのイメージの根幹は・・
 
 そう、攻守の「切り替え」を、極限レベルにまで高揚させるコト。
 
 それはチーム戦術の大原則だよね。だから、言うまでもない!?
 
 いやいや・・
 
 その大原則について、それまで描いていた自分たちのイメージを、大きく「超越」させなきゃいけないんだ。
 
 その意味でも、セカンドレグの勝負マッチは、いまのレッズにとって、素晴らしい「ブレイクスルー機会」になるかもしれないんだよ。
 
 そう、脅威と機会は、表裏一体。
 
 あっと、大原則コンセプトを超越する・・というテーマ・・
 
 そのための目標イメージ・・
 
 例えば、カウンターの流れの芽「自体」を、阻止するアクション・・
 
 そこでは・・
 
 ・・カウンターを狙う、アル・ヒラルのトップ選手をマークするだけではなく・・
 
 ・・「そこ」にボールを運ばせない(タテパスを出させない!)というイメージ・・
 
 ・・そのためにこそ、究極の「素早さと忠実さ」での攻守の切り替えと、そこからの爆発チェイス&チェック&カバーリングが、求められるっちゅうわけさ・・
 
 もちろん、勝つこと「だけ」に特化した意識とイメージを、最高レベルまで引き上げるための、特別な「イメージトレーニング」だって必要になる。
 
 選手たちは、アル・ヒラルが擁する世界スターたちの勝負プレーのクセを体感している。
 
 だから、「次」には、そう簡単にゃ、やられない・・という自信はもっているはず。
 
 でも今回は、その自信をアップさせるための、(相手プレーの様々なシチュエーションを想定した!?)ロジカルなイメージ・バックボーン「も」強化しようっちゅうことなんだ。
 
 そう、局面デュエルの内実だけじゃなく、そこに至るプロセスに対しても、実効ある「工夫」を、自分自身で考え、イメージタンクに叩き込むんだ。
 
 だからこそ、イメージトレーニング。
 
 それを充実させることで・・
 
 ・・自分たちが攻め上がっているプロセスでも、自然と、次の攻守の切り替えと、ディフェンスの入り方、また「どこを、どうやって」抑えるのか等のイメージが、アタマに素早く描かれる・・
 
 ・・等など・・
 
 とにかく、取り組まなきゃならないのが、アル・ヒラルの強みを、いかに矮小化するのか・・という受け身的なテーマではないコトだけは確かだよね。
 
 そうではなく、あくまでも、自分たちの、人とボールが動きつづける積極的な攻撃サッカーを仕掛けていくなかで、常に、レベルを超えて「素早い」攻守の切り替えを強烈にイメージし続けるっちゅうのが、死活的に重要なテーマなんだと思う。
 
 とにかく、大槻毅レッズには、全てを出し切る覚悟をもってゲームに臨んで欲しい。
 
 あっ・・
 
 オレに言われるまでもないか・・
 
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 最後に「告知」です。
 
 どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
 
 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
 
 
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
 
 自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
 
 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
 
 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
 
 
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは ”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。 ”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
 
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