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2018_WM雑感の1・・これからは、日記的なコラムも、ゲームと平行してアップしていくつもりで〜す・・(2018年6月18日、月曜日)

どうも皆さん・・

ところで、タイトルにつけた「WM」って、ドイツ語の「Welt-Meisterschaft」の略です。そうワールドカップ。

ということで・・

昨夜は(今朝アップしたコラムの冒頭部分で)、ホームステイ先(民泊)を決めるまでの紆余曲折に、チト触れました。

だから、ここでは、成田からロシアまでのフライトや、モスクワ空港からルジニキ・スタジアムまでの緊張の移動プロセス、はたまた、ゲーム後の(メキシコ人やロシア人たちの!?)盛り上がりについて、写真付きで、皆さんと「体感を共有」できればと思いました。

まず成田・・

アエロ・フロートのチェックインカウンターの前には長蛇の列。

私は、ネット予約の時、すこし多めに支出することでシートは確定させているから、別の列に並べるモノとばかり思っていた。

でも結局は、「ダイジョウブです・・そちらへどうぞ・・」ってな係員によって、長蛇の最後尾に並ばさせられた。

・・あの、ダイジョウブっていう表現は、いったい??・・

まあ、いいや・・ところで・・

事前のオンライン・チェックインだけれど、どうもうまくいかなかったんですよ。

でも、別料金を払ってシートを確定させる段階で、カウンターでの待ち時間の短縮にもなる・・なんてコトを示唆する内容があったことで、てっきり・・

でも現実は、ちがった。

まあ、仕方ない・・と列に並んだ次第。

そんななかで、大野誠太郎さんや松本育夫さん、NHKのスポーツキャスターの方やライターの方々など、多くのサッカー関係者と目が合うことになった。

もちろん短く言葉を交わすわけですよ。

そしたら・・

わたしの隣で待っている美人の方から声を掛けられた。

「みなさんサッカーへ行かれるのですね??」

「あっ・・そんな方たちが多いでしょうね・・えっ!?・・貴女は違うのですか?」

「ええっ・・私は、出張でモスクワへ向かうトコロなんです・・」

「へ〜〜・・ビジネスですか・・そりゃ、大変なタイミングでのお出かけになりましたね・・」

聞けば、その方、財務省の海外担当で、ロシアでの会合に向かうとのこと。

へ〜〜・・

私の、湘南高校時代のクラスメートの何人かは、官僚の仕事に就いているんですよ。なかには、事務次官にまで上り詰め「かけた」ヤツもいた。

だから、同窓会などで会ったときのハナシを通して、官僚の仕事の大変さは、ある程度は知っているつもり。

だから、その財務省官僚の方とも、日本を良くするというアンビシャスだけじゃく、経済やアドミニストレーション的な話題、はたまた政治の内実や、文化的なことにまでにハナシが弾んだ。

とても興味深く、やっぱり日本の官僚の方々は、とても優秀だと、再認識できた次第。

言いたかったのは、その方がとても美しかったことと、ハナシが弾むことで、待つ時間が、まったく苦にならなかった・・ということですかね。

待ち時間って、その過ごし方で、待ちの体感が「何倍にも違って」くるっちゅうわけさ。

とにかく、その美人官僚の方には感謝しきりの筆者だったのです。

またフライトの機内では、隣に座った、元銀行マンで、いまはサッカー観戦を楽しみにしている78歳のアクティブな方とも知り合った。

聞くところによると、ワールドカップは98年のフランス大会から欠かさず現地観戦しているらしい。またオリンピックも欠かさず行かれている(アトランタ大会からかな!?)。

まあ、そのエネルギーには感服させられたし、自分自身に対する期待も高まったよね。

ところで・・

その方は、多くの仲間の方たちと一緒だったのですが、ハナシが弾むなかで、ご一緒のお仲間の方のお一人から、「あっ・・もしかしたら、湯浅健二さんでは?」なんて聞かれる羽目になった。

隣人の方は、私のコトはまったく知らず、そのこともあって(!?)サッカーに関する、様々な視点をご披露いただきました。

いや、ホント、興味深かったですよ。

やっぱりサッカーは、人類史上最高パワーを秘めた「異文化接点」ということだね。

あっと、その隣人の方のハナシ・・

やっぱり、不確実な要素が満載のサッカーは、自由にプレーせざるを得ないボールゲームだという事実と同様に、観る方にとっても、正解のない、自分の主張を自由に展開できる、とても楽しいディベート対象なんだなと再認識した次第。

その隣人の方にも、「あの」美人財務官僚の方と同様に、時間を忘れさせていただいたという点で「も」、心から感謝していた次第でした。

______

ということで・・モスクワの空港に到着する直前のこと・・

実は、予定のアライバル時間が、16時10分ころだったんです。

だから、18時キックオフのドイツ対メキシコ戦は、半ば諦め気味だったんだよ。

でも・・

そう、風の状況がよかったこともあって(!?)到着の時間が30分以上も早まったんだ。

これは・・いけるかも・・

そんな期待がふくらんだことで、アテンダントの方に交渉することにした。

要は、私のシートが、最後尾に近かったということで、飛行機のドアを出るのが最後になり、イミグレーションで時間をロスし過ぎてしまうっちゅうことです。

私は、バゲッジクレーム(預け入れ荷物の引き渡し)で時間を無駄にしないため、今回「も」、二つのバックパック「だけ」でワールドカップへ向かうことにしました。

もちろん、チェックインのときには、係員の方に白い眼で見られたけれど、とにかく、可能性があれば、それを最大限追求する・・というのが私の信条だからさ。

そして、その信条に基づいて、アテンダントの方と交渉したっちゅうわけだ。

・・実は、私はジャーナリストで、到着の2時間半後に、ルジニキ・スタジアムでキックオフされるドイツ対メキシコ戦に間に合いたいんですよ・・

・・でも、この私のシートじゃ、飛行機から降りるのが最後の方になることで、イミグレーションで何時間待たされるか分からない・・

そこまで聞いたアテンダントの女性が、すく゜に動いてくれたんだ。そして・・

・・では、13のDが空いているから、そこへ移動して下さい・・

素早く、フレキシブルな対応。感謝・・

そのアテンダントの女性に感謝しつつ、また、前出の隣人の方に「お互い楽しみましょう・・」ってなエールを送りつつ、二つの大きなバックパックをかかえて、前の席へ移動した次第。

その近くには、有名な、NHKのスポーツキャスターの方も座っていた。

その方から・・

「湯浅さん・・どうされたんですか?」なんて質問されたから、事情を説明しましたよ。

結局その方も、私が、エコノミークラスで最初に抜け出すことを手助けしてくれました。

ホント、皆さんに、感謝です。

結局そのことで、イミグレーションの列に並ぶことなく、私が先頭で審査を受けられたんです。

もちろんメディアビザだから、5分ほどでオーケーということになったのだけれど、そこで振り返ったら、すでに20人ほどが列を作っていたっけね。

そのとき・・フ〜〜ッて、冷や汗が出た・・

そうそう、その冷や汗だけれど・・

到着ロビーに出て、クレジットカードでキャッシングしたり、携帯のSIMカードを購入したり、はたまた、モスクワ中心街への「直通列車」の駅まで急行するうちに、「本物の汗」になって、したたり落ちることになった。

そのとき、「モスクワは、なんて蒸し暑いんだ・・!?」なんて思っていた。

でも、35分でモスクワの中心地まで急行する「Air Express」という直通電車は、快適だった。

そこでも、いろいろとプリントアウトし、ファイリングした「情報ベージ」を取り出しながら、英語がしゃべれるジモティー乗客の方々から情報を仕入れた。

なかには、ドイツ語を話す方もいたけれど、何となく、その方は、ドイツで情報提供の輪のなかに入ってくることをためらっていたような・・

その雰囲気は、今朝アップしたゲームコラムにも、ちょっと書いたよね。

そう・・戦争による、心の傷跡・・。難しいネ・・ホントに。

あっと・・

また、その電車のなかでは、 USAコネチカット州に住んでいるという、ロシア人の親子とも知り合ったっけ。

写真をご覧あれ。

ものすごく良い感じの、お父さんと息子二人。その息子の一人が、ロシア大会で導入された「Fun ID」を見せてくれた。

でも、この「ID」では、入場券を購入した人が、そのゲーム開催スタジアムへの移動するときにのみ、限定的に電車やバスがタダになるとのこと。

フムフム・・

ちなみに、私のプレスIDでは、7月25日まで、長距離列車も含む、すべての公共交通機関がタダになります。

そう、日本戦が行われるサランスクへの夜行寝台特急も含めてネ。

これは、ホントに助かるよね。

さて・・

ということで、「ベラルーシュ」という終点に到着した。

もちろん私は、まだメディアIDが取得できていないから、乗り換える地下鉄の料金も含め、この直通特急のチケットを「560ルーブル」で購入した。

いまの貨幣レートは、「1ルーブル」が「1.75円」といったところ。

ところで・・

飛行機でご一緒した強者ファンの方は、成田でルーブルを交換したのだけれど、そのレートは「2.3円」だったらしい。

まあ、そこには、ロシアに対する信用力のコノテーション(言外に含蓄される意味)が内包されているっちゅうことなんだろうね。

ちなみに私は、例によって、クレジットカードでのキャッシングでした。

あっと、蛇足・・

ということで、地上を走る「ベラルーシュ駅」から、地下鉄の「ベラルーシュカヤ駅」まで移動しなきゃいけない。

でも・・

とにかくロシアはデカイ。プリントアウトしてきた地図では、「隣接」だけれど、実際には、五分以上も歩かされた。

そして、写真のような、皆さんもよくご存じの、地獄へ通じるような雰囲気の「長〜いエスカレータ」を降りてプラットフォームに立ったんだ。

そこまではよかった・・

この地下鉄に乗り、三つ目の駅で「レッドライン」に乗り換えれば、二つ目が「スポルティブヤナ駅」なんだよ。そこからルジニキ・スタジアムまでは、歩いて10分。

ゲームのキックオフに間に合う・・

でも・・

そう、ベラルーシュカヤ駅で聞いた、インフォメーションの女性が、私に、右と左を「逆」に教えたんだ。

その地下鉄路線は、モスクワ中心街の「山手線」。

だから、右と左を間違えたら、有楽町駅から、品川、五反田、渋谷、新宿、池袋、上野を経由して東京駅まで行くっちゅうコトになっちゃう。

でも私は、言われたとおり「右側」の地下鉄に乗ったんだ。

でも、それは、逆方向。

何か不安だったわたしは、乗ったときに、隣に立っていた美人の女性に聞くことにしたんだ。

・・わたし、スポルティブヤナ駅へ行きたいんですよ・・そう、ワールドカップ〜っ!!・・

そしたら、その彼女、次の駅で、私をホームへ「引きずり出し」、そしてニコニコしながら、「アンタは、あちらの電車!!」って教えてくれた。

ありがとうございました〜・・でも、あの係員は、ホントに〜〜・・

ということで、その事件で、またまた10分から15分をムダにしてしまった。

ところで、電車のなか・・

ものすごい熱気。

特に、スポルティブヤナ駅までいく満員電車のなかは、もちろん冷房なんてないから、まさにサウナ地獄みたいなものだった。

そんな風に、四苦八苦しながら、スポルティブヤナ駅に到着したんだよ。

もう時間がないから、ホームステイ先へは行かず、重たい二つのバックパックを、背中と胸側にかかえて、意の一番で「アクレディテーション・センター」へ向かったっちゅうわけだ。

そう、まず何といっても、「メディアIDの取得」が最重要アクションなんだ。

それがなければ、もう、ホント、何もできない。

空いていたこともあり、公共交通機関のタダチケットも含めて、直ぐに出来上がったけれど、そのときの、すべての「モヤモヤ」がスッと晴れわたる感覚は、筆舌に尽くしがたかったネ。

スミマセンネ、稚拙な表現・・わたしゃ文章家じゃないから・・サ・・へへっ・・

最後に、写真を観ながら、試合後の、メキシコサポーターの、「謳って踊り狂う祝祭・・」の盛り上がった雰囲気を味わっていただければ幸いです。

ということで・・

今日は、こんなところですかね・・

これからメディアセンターへ行き、韓国やイングランド、はたまたベルギーといったチームの「フォーム」を体感することにしま〜す。

では、また・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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