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2018_「J」トレーニングマッチ・・ポステコグルー率いるマリノスの衝撃的なイメチェン・・(FCTvsM、1-0)・・(2018年2月17日、土曜日)

・・ボールの支配率が、そのまま結果につながるとは考えていません・・

FC東京の新任プロコーチ、長谷川健太さんが、わたしの質問に応えて、そんなニュアンスの内容をコメントしていた。

フムフム・・

でもサ・・

あっと・・ところで・・

いまは、その試合が行われた日の夜中なんですよ。

ゲームの後、友人の宮崎友紀子さんと柳原由佳さんが組む「ふたつゆ」のライブに行ってきたのです。

宮崎友紀子さんについては、このページあのページを参照してください。

そのライブは素晴らしかったのですが、そのミュージックに浸りながら、どうしてもアタマを離れないテーマがあったんです。

そこそこアルコールが入っていたにもかかわらず・・

それは、ゲームのイニシアチブを掌握しながら仕掛けていく、リスクチャレンジ満載の「美しく勝つサッカー」・・というテーマ。

要は・・

この日のマリノスが、抜群のダイナミズムが迸(ほとばし)る積極サッカーを展開したということ。それが、このコラムをアップしようと思ったモティベーションだったんだよ。

そう、彼らが志向したのは、リスクチャレンジ豊富な積極プレーでゲームのイニシアチブを握り、そのなかで美しく勝つサッカー

もちろん、その絶対的ベースは、チーム一丸となったプレッシングサッカー。

要は、積極的なボール奪取にチャレンジしつづける攻撃的サッカーということでっせ。

そういえば昨年のマリノス・・

彼らは、「戦術サッカー」にはまり込んでいたっけね。たしかに負け難いけれど、まったくエキサイティングじゃないし、そこには心が揺さぶられる感動がなかった。

そんなマリノスを、前オーストラリア代表監督、アンジェ・ポステコグルーが、ガラリと変身させたっちゅうわけだ。

それも、昨年と、ほぼ同じメンバーであるにもかかわらず・・だよ。

もちろんサッカーは、FC東京の長谷川健太監督が言うように、ボールの支配率(ポゼッション)が高ければ勝てるっちゅうものじゃない。

実際マリノスは、ボールを支配し、イニシアチブは握りつづけたけれど、シュートチャンスを創りだすことは、ままならなかった。

そう、彼らは、うまくスペースを活用し切れていなかったんだよ。

もちろん「その背景」には、(長谷川健太監督が言うように!)FC東京が展開した、イメージが有機的に連鎖しつづける高質な組織ディフェンスがあった。

とはいっても、マリノスが両サイドから繰り出す仕掛けプロセスには、大いなる可能性が秘められていたことも確かな事実だったけれど・・サ。

でも、後半は、徐々にゲーム展開の様相が変わっていった。

FC東京が、選手たちの「意識と意志」のアップや効果的な選手交代によって(!?)互角の展開まで持ち直したんだ。

たしかに前半のFC東京でも、部分的には、同じようにダイナミックな「協力プレッシングサッカー」で押し返すシーンはあったけれど、全体的には、マリノスが繰り出す、抜群の「協力プレス」の勢いにタジタジだったんだよ。

それほど、選手全員のディフェンスアクションが有機的に「連動」しつづける、マリノスの協力プレッシングサッカーは素晴らしかったんだ。

それに対して後半は、やっとFC東京も、もち直しはじめたっちゅうわけだ。

そんなゲーム(勝負)展開を観ながら、思っていた。

・・(冒頭の長谷川健太監督の発言もあったけれど・・)もちろんFC東京だって、基本的には、ゲームのイニシアチブを握りながら、美しく勝とうとしているはずサ・・

・・まあ、この試合では、ポステコグルー・マリノスの「意識と意志」に、かなり押されてはいたけれど、それでも、次のゲーム(勝負のリーグマッチ!)では、まったく違った展開になることだって、想像に難くない・・

・・それが、究極の「意志のボールゲーム」であるサッカーなんだよ・・

あっと・・

ディスカッションが、チト、明後日の方向へ向かいそうになっている。

要は・・

ダイナミック守備(ボール奪取プロセス)を絶対的ベースにする、リスクチャレンジ豊富なポゼッションサッカー(ボールを支配し、ゲームの流れのイニシアチブを握るサッカー!?)こそが、正しい志向ベクトルだと言いたかった。

とはいっても・・

たしかに、たまには、徹底的なリアクションサッカーにやられてしまうゲームもあるでしょ。

でも、選手の総合力という視点でチカラがあるチームは、この試合のような、素早い攻守の切り替えベースの(スーパー汗かきハードワーク満載の!!)ダイナミックサッカーで、観る者に感動を与えようとしなきゃダメなんだよ。

そして、それが、必ず「次の進化&深化」につながる。

そう、全てのコーチは、常に、リスクチャレンジ満載の「美しく勝つサッカー」を志向しなきゃいけないんだ。

かなり酔っているから、文章がハチャメチャかも・・。失礼しました。ではまた・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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