トピックス


2018_ACL(準々決勝、第一戦)・・チーム全体に、魅力的な「オレ達の積極的な攻撃サッカー」が浸透しつつあるアントラーズ!?・・(アントラーズvs天津、2-0)・・(2018年8月28日、水曜日)

何だったんだろうネ〜〜・・

アントラーズは、まさに「横綱相撲・・」ってな感じで、完璧にゲームを支配し、何度も、何度も、決定的スペースを攻略してチャンスを創りだしたんだよ。

でも決められずに、時間だけが過ぎていく。

対する天津・・

わたしは、力強いハイボールを送り込み、そのこぼれ球を拾いまくってチャンスを創りだす「勝負強いサッカー・・」というイメージを持っていたので、このゲームでの低調サッカーに、ちょっと肩透かしを喰らっていた。

聞くところによると、なにやら、「きな臭いチーム事情」が・・。

「あの」カメルーやナイジェリアのように・・!?

あっと、蛇足・・

アントラーズが、フレッシュなメンバーで臨んだにもかかわらず、素晴らしい攻撃サッカーでゲームを支配し、立派に勝ち切ったというテーマだった。

そうだね〜・・

でも、そんな「総体的な印象」に至るまでには、紆余曲折があったことも確かな事実だよな。

たしかに、結果としては、立派に勝ち切りはしたけれど・・サ。

そう、あれほど繰り返し決定的チャンスを創りだしながら、結局は、後半15分に炸裂したレオ・シルバのダイレクトボレーシュートまで歓喜の雄叫びを待たなきゃいけなかったんだ。

それまでに何度か、天津にもチャンスを創りだされたしね。

だから、「勝負の流れ」としては、厳しい状況にあったっちゅうわけさ。

そんな、ネガティブとも言えそうな「ゲームの流れ」を乗り越えていかなきゃいけなかったというのが、前述の紆余曲折の内実だったんだよ。

観ているこちらの雰囲気が、何かしらの「不安な気持ち」をぬぐい去れずに、どんどん重苦しくしていったのも道理でしょ。

そんなタイミングで飛び出したのが、レオによる難しいダイレクト先制ゴールだったんだよ。

こちらは、もちろんガッツポーズ。

それにしても・・

それまでにアントラーズが創りだした、普通だったらゴールになるような、とても可能性の高い「ゴール機会」は、一体何だったんだろう。

何度も、何度も、溜息が漏れたんだぜ。

そんなだったから、前述の「不安な気持ち」がつのっていったのも頷(うなづ)けるでしょ。

ところで・・

先制ゴールをブチ込んだレオ・シルバだけれど・・

この試合での「MVP」は、誰が何といおうと、彼しかいないよね。

でも実際には、目の醒めるようなスーパーミドル(追加ゴール)をブチ込んだセルジーニョが「MVP」に選ばれた。

たしかに、「あの」キャノン・ミドルには、度肝を抜かれたよ。

でもサ・・

そう、攻守ハードワークとゲーム&チャンスメイク等など、レオが魅せつづけた素晴らしい実効プレーの数々は、ホントに突出していたんだ。

だから、AFCが選ばないんだったら、オレが選んでやる・・ってな思いになるのも自然な情緒だったというわけさ。

へへっ・・

ところで、アントラーズ・・

W杯喧噪の陰で、何人かの大事なプレイヤーがチームを離れていった。

言わずもがなの金崎夢生。また最終ラインの重鎮、植田直通も、ベルギーリーグへ武者修行に(!?)向かった。

でもアントラーズは、そんな逆境(!?)にもめげず、この勝負マッチを通して、着実に前進していることを証明した・・と思う。

彼らがブチかましつづけた、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションと、その絶対的基板にミックスする、機を見計らった個のドリブル勝負は、見応え十分。

それは、まさに、「美しく勝つサッカー」そのものだった。

それも、西大吾とか土居聖真、永木亮太といった(取り敢えず主力と考えられている!?)連中をベンチに置いたチームで・・ネ。

もちろん、このゲームで先発した(取り敢えずベンチ要員と考えられている!?)連中が、意地のパフォーマンスをブチかました・・っちゅう見方もできるよね。

そう、不確実な要素が満載のサッカーは、究極の「意志のボールゲーム」なんだよ。

このゲームには、そんな、選手たちの「極限まで高まった闘う意志」という視点でも、見所が満載だったということなんだろうね。

さて、帰宅してから、アジア大会の女子準決勝を楽しみましょう。


============

最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


===============

 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

==============

 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





[ トップページ ] [ Jワンポイント ] [湯浅健二です。 ]
[ Jデータベース ] [トピックス(New)] [ 海外情報 ]