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			 2018_ACL・・やっぱり、「フロンターレサッカー」の原動力は、ボールがないところでの人の動きだよね・・(フロンターレvs上海、0-1)・・(2018年2月13日、火曜日) 2018_ACL・・やっぱり、「フロンターレサッカー」の原動力は、ボールがないところでの人の動きだよね・・(フロンターレvs上海、0-1)・・(2018年2月13日、火曜日)
 
 
 それにしても・・ それにしても・・
 
 例によって上海は、抜群の「個のチカラ」を最大限に活用しようとしていたね。
 
 でもサ・・
 
 サッカーの基本はパスゲームなんだぜ。
 
 もちろん彼らだって、パスはするさ。(多くのケースで!?)フロンターレ守備に追い込まれて、仕方なく・・ネ。
 
 とにかく上海の仕掛けでは、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションなんていう高質なシーンは、ほとんど観られないんだよ。
 
 とはいっても、オスカル、フッキ、エウケソン、そしてウズベキスタンの天才アフメドフといった世界の強者どもに代表される「個の才能」たちのプレーは、もちろん観ていて楽しい。
 
 実はわたしも、そんな強者たちがブチかますドリブル勝負&シュートや、爆発(一発ロングパス!)カウンターなどに舌鼓を打っていたんだ。
 
 でも、だからこそ逆に、フロンターレには、人とボールが素晴らしいリズムで動きつづける組織サッカーで上海ディフェンス裏の決定的スペースをブチ抜いて欲しかったんだ。
 
 まあ、二度、三度、鳥肌が立つほど美しい、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションによる仕掛けはあったし、それが決定的チャンスにつながった。
 
 でも、鬼木達さんが悔しそうに語っていたように、そのチャンスを決め切れずに一敗地にまみれてしまった。
 
 あまり長く書くつもりはないので、このコラムでは、まだまだ機能性アップに課題をかかえる「フロンターレのサッカー」について、チョット語ろうかな。
 
 要は、ボールは動くけれど、人の動きが足りないという視点だね。
 
 だから、どうしても、ウラの決定的スペースを攻略するという決定的シーンを演出するまでに四苦八苦してしまう・・というディスカッション。
 
 あっと・・
 
 前回の「XEROXスーパーカップ」では、かなり心配になった牛若丸(中村憲剛)と家長昭博のパフォーマンスだけれど、この試合では、かなりリカバーしていた。
 
 だから、チト胸をなで下ろしていた。
 
 でも・・サ。
 
 そんな「主力二人」の調子がアップしていたにもかかわらず・・の低調なサッカーだったから、心配になったっちゅうわけだ。
 
 ということで、「人の動き」というテーマ。
 
 たしかに上海は、前述した世界の天才連中が中心になった「あなた攻める人」と、そのほとんどが中国代表の「わたし守る人」・・っちゅう分業制チーム戦術だから、守備ブロックは強力だよね。
 
 それに、ポルトガル人ペレイラ監督の「戦術イメージ構築作業」によって、「フロンターレのサッカー」が、ある程度は抑え込まれてしまった・・という側面もある。
 
 そう、上海の「わたし守る人」たちが展開した、ものすごいエネルギーが充満した強力ディフェンスが素晴らしかったんだよ。
 
 そんな、こんなで、フロンターレが仕掛けるワンツーだけじゃなく、ボールがないところでの(3人目、4人目の!?)動きも、ことごとく抑えられちゃったんだ。
 
 だから、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに代表される「フロンターレのサッカー」が、チト機能不全に陥るのも道理だった!?
 
 でも・・
 
 そう、そんな状況だからこそ、勇気をもって、もっともっとボールがないところで、周りのチームメイトたちが動きつづけなきゃいけなかったんだ。
 
 そんなハードワークが出てくれば、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだって、もっとスムーズに流れていったはずさ。
 
 ということで・・
 
 優秀な鬼木達さんのことだから、選手たちの組織サッカーイメージが活性化するように、効果的でスマートな心理マネージメントを魅せてくれるでしょ。
 
 ちょっとスロースタートになったけれど、だからこそ、フロンターレの「ここからの巻き返しプロセス」が楽しみになっている筆者なんだよ。
 
 そう、自身の、魅力的な学習機会として・・ネ。
 
 
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 最後に「告知」です。
 
 どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
 
 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
 
 
- そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
 
 自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
 
 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
 
 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
 
 
- まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは ”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。 ”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
 
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