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2017_CWC・・レッズが魅せた確信と闘う意志の進化は、確実に「次」につながる・・(レッズvsカサブランカ、3-2)・・(2017年12月13日、水曜日)

ホントに、堀孝史レッズのこれからにつながる(その発展・進化プロセスが垣間見える!?)素晴らしい勝利だった。

昨夜は、味スタのプレスセンターで、日本対中国(東アジア選手権)のコラムを仕上げ、バイクを飛ばして家路についた。

そして、帰宅して早々にテレビをつけたら、レッズが勝利へ向かってひた走っているシーンが目に飛び込んできたじゃないか。

どうしようか迷ったけれど、ここは一度寝てからビデオ観戦することにした。

ということで、早朝に起き出して観はじめたんだけれど、すぐに、レッズ選手たちが魅せつづける、素晴らしく解放された「意志のプレー」に心を奪われた。

モロッコ代表を多く抱えるカサブランカは、ヨーロッパでも高く評価されている。

アフリカでは、モロッコやエジプト、アルジェリアやチュニジアといった、地中海沿いの国々は、ヨーロッパの影響を(より)つよく受けているという意味で、南のアフリカ諸国とは、一線を画す。

彼らは、より、組織イメージ(チーム戦術的にスマートなイメージ!?)が強いんだよ。

それも、この地中海沿いの国々は、アフリカのフィジカルと、欧米のテクニック、そしてヨーロッパの(戦術的・心理的な!?)本格感を備えているから強力だ。

地中海沿岸諸国が、世界の大会で存在感を発揮したシーンは枚挙に暇がないよね。

そんなバックボーンをもつカサブランカ。

「個」でも「組織」でも、とても強い(優れた)チームだ。

でも、実際のチーム戦術は・・

そう、彼らの基本的なやり方は、「ゲームの流れのイニシアチブを掌握する・・」というのではなく、あくまでも(ショート)カウンターをイメージする基本構造をもっている。

この試合でも彼らは、守備ブロックを「勝負のキーポイント」に置くように立ち上がった。

もちろん、「下がって守る・・」っちゅう、受け身で消極的なサッカーではなく、あくまでも、タイミングと位置が良いボール奪取という「一点集中」のイメージだよね。

そんなだから、レッズの横パスやバックパス、ボールの動きの停滞を狙ったボール奪取アクションは、鋭い、鋭い。

もちろん、そこでのボール奪取を確信した何人もの選手が、カウンターに効果的に参加するために、(実際のボール奪取の直前タイミングも含めて!)守備ブロックから飛び出していくっちゅう具合なんだ。

なんか、アントラーズを観ているような・・

あっと・・

今のアントラーズは、「積極的なイニシアチブ掌握もイメージする・・」というサッカーへのイメチェン最中の「はず」だから、ここで登場ねがうのはフェアじゃないかも・・。スミマセン・・

そうそう、カサブランカ・・

とにかく、あれ程、個の能力に長けた強者たちが、一気呵成に攻め上がってくるときの迫力たるや、まさに「世界」ではあったということが言いたかったんだっけ。

でも・・

そう、そんな本格的な強豪チームに対し、レッズは、一歩も引けを取ることなく、立派に闘ったんだよ。

立派なサッカー・・

それは、さまざまな攻守の局面シーンでの攻防(デュエル)コンテンツに、如実に表現されていた。

そんな一つひとつのシーンには入り込まないけれど、観ていれば、レッズの強者どもが、技術や戦術、フィジカル的に、また心理・精神的にも、まったく物怖じせず、完璧にフッ切れた解放プレーができていたことは、一目瞭然だったと思うわけさ。

彼らは、持てるチカラを「120%」表現するような、立派な「意志のプレー」を魅せたんだ。

私は、その心理バックボーンが、AFCやCWCという世界の舞台において、守備に押し込まれても、決して受け身にならず、最後の最後まで積極的に攻守の仕事を探しつづけ、「最後の半歩」を伸ばし切れたという「体感」があったことだと思っている。

その体感は、確実に、自信や確信、そして闘う意志を増幅させる。

そして、ここで、堀孝史さんにご登場ねがうわけさ。

彼は、ミハイロ・ペトロヴィッチが築いた「ベース」を、着実に発展させた。

そう、守備の内実や攻撃イメージの微調整だけじゃなく、チーム内の「健全なライバル関係」の活性化・・などなど。

堀孝史レッズを見ていると、何か、ミハイロ・ペトロヴィッチ「後」の、森保一サンフレッチェを観るような感覚にとらわれてしまう。

このコラムでは、(テレビ観戦ということもあって!?)ゲームの戦術的なディスカッションや、前述した「健全なライバル関係」という表現のコノテーション(言外に含蓄される意味)などには入り込まない。

とにかく、皆さんもそうであるように、来シーズンの堀孝史レッズがとても楽しみになったことだけは確かな事実だよね。

ということで・・

レッズの皆さん、一年間、お疲れ様でした。

でも、ゆっくりとオフを休んでいるなかでも、イメージトレーニングや読書は欠かさないようにしましょうね。

へへっ・・

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ところで・・

私の、とても近しい友人である「カーラ・ライフ」さんが経営する、鎌倉にある「シーキャッスル」というドイツレストラン。

今年、実に「60周年」を迎えたんだよ。

そのシーキャッスルについては、HPはないから、「このページ」や、「あのページ」「こんなページ」、またご自分で検索されたページなどをご参照あれ。そのインプレッションでは、「カーラ」が、とても丸くなっているっちゅうことだけれど・・へへっ・・

また、カーラについては、「My Biography」シリーズでも書いたっけね。

彼女が登場するコラムは、こちら(その1その2その3)ですかね。

とにかく機会があったら、是非、カーラのところで、ドイツ料理に舌鼓を打ってください・・ネ。

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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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