トピックス


2015_親善マッチ・・強烈なボルシア・ドルトムント・・その攻守ハードワークはエキサイティングそのものだったゼ!・・(フロンターレvsドルトムント、0-6)・・(2015年7月7日、火曜日)


・・このフレンドリーマッチは、我々にとって、かけがえのない価値を提供してくれた・・

・・何せ、言葉で伝えようとしても限界があるコトを、選手たちが、ダイレクトに体感できたわけだから・・

サスガに風間八宏さん。言うことが違う。

そう、まさにその通り。

彼は、西ドイツでプロとして活躍した経験がある。私は、彼が当時所属していたときのコーチを知っているのだけれど、彼らの評価は、一様にとても高いモノだった。

・・ヤツは、あんなに上手いのに、チームプレーでも貢献するんだよ・・だからチームの中心だった・・でも、相手に狙われてケガを負うことが多かったよな・・等など・・

ということで、今回は、選手たちが体感した「ドルトムントとの差」について突っ込んでいこうと思う。

まあ、深〜いコノテーション(言外に含蓄される意味)については、新連載の「The Core Column」に譲(ゆず)るとして、ここでは、例によって「ランダム」に、テーマをピックアップしようと思う。

ということで・・

・・常に「フルパワーで仕事を探しつづけるドルトムント」という視点・・

・・要は、攻守ハードワークが、「J」のレベルを大きく超越している・・っちゅうことだ・・

・・もちろん後半に登場してきた「トップチーム」がテーマピックアップの対象だよ・・そこじゃ、日本人の丸岡満を除いて「全とっかえ」だったゼ・・

・・あっと・・

・・前半は、フロンターレがゲームのイニシアチブを握る時間帯も多かった・・例によっての、人とボールの、素早く、大きな「動き」によって、ドルトムントを翻弄したシーンも多かったんだ・・

・・でも・・

・・そう・・後半に登場してきたトップチームのマインドは、こんな感じだったに違いない・・

・・調子に乗るなよ!・・オマエたちにサッカーの何たるかを見せてやる〜っ!!・・

・・そう、前半のゲーム内容をベンチで見ていたトップチームの強者どもが、強烈にモティベートされたっちゅうわけだ・・

・・もちろんソレは、(前半での)フロンターレの高質な組織サッカーがあったればこそのモティベーション・・だから、風間八宏さんが言う「貴重な体感」は、彼らが自ら勝ち取ったモノだった!?・・

・・あっと・・フルパワーで仕事を探しつづけるドルトムントのトップチームというテーマ・・

・・特にディフェンス・・

・・とにかく、誰ひとりとしてサボらず、全員が、協力プレスの輪を演出するというイメージを共有している・・まさに全員が、基本的なポジショニングバランスを維持したうえで、常に、次、その次のボール奪取勝負スポットを狙いつづけているんだよ・・

・・チェイス&チェック&インターセプト狙い&協力プレス狙い&ボールなしゾーンでの忠実マーキング&&&・・

・・そんな連動ディフェンスにおける「意志のダイナミズム」もまた重要なテーマだね・・

・・とにかく、ドルトムントの強者どもは、フロンターレにボールを奪われた次の瞬間から(素早い攻守の切り替え!)、全力スプリントで、チェイス&チェックに入るんだよ・・

・・素晴らしいのが、そんな最初のアクションに、周りのチームメイトたちが、一人もサボらずに、連動しつづけることなんだ・・

・・まあ、最高潮の「ゲーゲンプレス」っていうトコロまでは至っていないけれど、それでも、フロンターレの人とボールの動きを効果的に「制限」し、そして次、その次のボール奪取勝負ポイントに集中していくという「守備でのイメージシンクロ」には感服させられた・・

・・とにかく、ボールを失った次の瞬間からはじまる、フルスプリントのチェイス&チェックは、見応え十分だったぜ・・まさに、時間を忘れた・・

・・そして、次の、鋭く危険な攻撃・・

・・これってサ、素晴らしく統制のとれた(人の)集散ディフェンスがあればこそ・・だよな・・

・・ヤツ等の攻撃は、本当に素早く、そして強烈にターゲットを意識している・・

・・それには、「ボール奪取直後のアクション連鎖」なんていう表現がふさわしいかもしれない・・

・・とにかく、ボール奪取した次の瞬間からスタートする、タテへ、タテへっちゅう爆発的な仕掛けフローは、迫力満点なんだ・・

・・でも、決して「一本調子」というわけではなく、その仕掛けに様々な「変化」を織り交ぜる・・

・・近くの味方と素早いショートパスを交換し、そして、同時にスタートを切っている「逆サイドのフリーランナー」へ、ズバッというラストスルーパスを通しちゃったりするんだ・・

・・そこでのコンビネーションが、とても素早く、そして広い・・

・・何せ、パス交換をしている50メートル「あちらのゾーン」では、3人目、4人目のフリーランナーが決定的フリーランニングをブチかましているんだから・・

・・嬉しかったのは、この「逆サイドでの3人目フリーランナー」に、日本人の丸岡満が名乗りを上げたことだった・・

・・19歳の丸岡満・・彼がクレバーに「流し込んだ」ドルトムントの5点目は、まさに「正当な報酬ゴール」ではあった・・彼にも期待しよう・・

・・でもボルシア(ドルトムント)は、それだけじゃない・・彼らは、タテがダメならば、スッと、攻撃をやり直す余裕も魅せつづけるんだよ・・いいね・・

・・ボルシア・ドルトムントが魅せつづけた、攻守にわたる、ボールがないところでの動きの量と質(ハードワークの積み重ね)・・そこからは、フロンターレだけじゃなく、私も、ものすごい刺激を受けた・・

・・また、別の視点もある・・

・・それは、小さなトコロの「僅差」という視点・・

・・愛する神は細部に宿る・・なんて気取っている場合じゃない・・へへっ・・

・・例えば、「奪い返せる!」と感じた次の瞬間に爆発する「協力プレス」・・

・・例えば、攻守にわたる、「人」の集散の美学・・

・・その絶対的な真理ベースは、なんといっても「確信」にありだ・・要は、選手一人ひとりの「確信イメージ」が、有機的に連鎖しつづけているっちゅうコトだ・・

・・まあ、「それ」は、勝負どころに対する「鋭い感覚」とも表現できるかな・・

・・例えば、勝負どころの確信が、フルスプリントの忠実な戻りにつながる・・とかサ・・

・・もちろんソコには、まさに「狙いすました」協力プレスが、スムースに機能しつづける・・という興味深い視点もある・・

・・例えば、攻守にわたるハードワークに内包される「意志の内実」・・という視点もある・・

・・あっと、繰り返しか〜・・へへっ・・

とにかく、強烈な「刺激」を受けたことで、キーボードを弾く指も、リズミカルに「踊っていた」っちゅう次第でした。

あ〜、面白かった。

ものすごく「ランダム」なコラム、スミマセンでした。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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