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			 2014_W杯(11)・・チリとコスタリカが、今回のサプライズ!?・・また、世界的な構造変化という視点も・・(2014年6月20日、金曜日) 2014_W杯(11)・・チリとコスタリカが、今回のサプライズ!?・・また、世界的な構造変化という視点も・・(2014年6月20日、金曜日)
 
 
 いや・・ホント、失礼かもしれないけれど、ビックリした。 いや・・ホント、失礼かもしれないけれど、ビックリした。
 
 グループ初戦のウルグアイ戦では先制ゴールを奪われたけれど、そこから三つのゴールを積み重ねて逆転勝利をもぎ取った。
 
 そのウルグアイ戦では、先制ゴールを奪われたことが幸いしたと思う。要は、「やるっきゃない・・」状況になったということ。
 
 そして、抜群に安定したディフェンスをベースに、より積極的にボールを奪いにいくことで、全体的なサッカーが、とてもダイナミックに高揚していった。
 
 要は、積極ディフェンスによって、次の攻撃にも火がついたということ。
 
 いつも書いているように、守備でのアクションの量と質がアップしたことで、ボールを奪い返してからの攻撃でも「勢い」が乗っていったということなんだよ。
 
 そう、ボールがないところでの動きの量と質がアップし、そのことで、攻撃に厚みが出てきたということだね。
 
 でもこの試合では、今度は、コスタ・リカが先制ゴールを挙げた。さて・・
 
 そのゴールを見ながら、ここからがコスタ・リカの本当の実力が見えてくるだろうな・・なんて思っていた。
 
 そして実際に、彼らの、忠実でクリエイティブな守備を基盤にした質実剛健サッカーが存在感を発揮していくんだよ。
 
 「あの」イタリアも、ほぼノーチャンスの素晴らしいディフェンス。
 
 チリが展開したプレッシングとは違うけれど、とにかく、最初のアプローチをベースにした、周りの連動ディフェンスが素晴らしかった。
 
 要は、フロックではなく、この試合でのコスタ・リカは、実力勝ちを収めたということです。
 
 もちろんイタリアも、部分的には「サスガ!」と思わせる局面勝負はあったけれど、それが「次」につながらない。そして最後は、ゴリ押しの「個人勝負」ばかりに頼ってしまう。
 
 そうなったら、局面での競り合いにも抜群の強さを発揮するコスタ・リカだから、「あの」イタリアでもノーチャンスだよね。
 
 洗練された強いチームは、とにかく、ボールがないところで勝負を決められるんだよ。
 
 そう、組織(パス)コンビネーションサッカー。ドイツにしてもオランダにしても、ボールがないところでの動きの量と質こそ(クリエイティブなムダ走りの積み重ね!)が勝負を分ける・・という事実を、心底理解しているんだよね。
 
 大会を俯瞰(ふかん)してみたら、やはり、チリ、コロンビア、そしてコスタ・リカといった、中南米の国々が存在感をアップさせていることが特筆の現象だね。
 
 もちろん「そのこと」が、すぐにでも、全体的な「世界の勢力図」を大きく変化させるとは思わないけれど、それでも、世界的な国際化、情報化という「波」が、徐々に浸透しつづけていることを体感するわけです。
 
 この、サッカー界の「構造変化」というテーマについては、新連載「The Core Column」で発表した「このコラム」も参照してください。
 
 スペインやイングランドの早期敗退や、ブラジル&アルゼンチンを除
いた中南米諸国の台頭、また、各国が展開するサッカー内容が、かなり似通ったベクトル上で「高次平準化」している・・なんていう視点でも、W杯をとことん
楽しんでいる筆者なのです。
 
 まだまだ痛いけれど、楽しい・・あははっ・・。
 
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 最後に「告知」です。
 
 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。
 
 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。
 
 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。
 
 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。
 
 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。
 
 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。
 
 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
 
 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
 
 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
 
 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
 
 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
 
 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
 追伸:わたしは ”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。 ”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
 
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