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2014_W杯(10)・・ありゃ〜・・これじゃ試合に間に合わない・・また昨夜の移動についても・・(2014年6月20日、金曜日)

昨日は、ホントにきつかった。

後藤健生さんを送るために、帰り道とは「反対方向」にある、先月にオープンしたばかりの新空港まで、30キロの道程を走り、そして、とって返してその(帰りの)30キロにプラスして300キロを走破した。

レシフェに到着したのは朝の4時を回っていた。睡魔に襲われそうになったから、一旦、クルマを駐車スペースに駐め、10分ほど仮眠した。そしたら回復。

それも、これも、学生時代に培った、プロの長距離ドライバーとしてのノウハウなんだよ。この、プロドライバーと自称したバックボーンについては、新連載「My Biography」を参照してください。

ところで、そのナタウの新空港だけれど、信じられないことに、オレのカーナビには、カゲもカタチもないんだ。

先月オープンしたばかりとのことだけれど、地元の人たちにも認知度がとても低い。また、FIFAの情報サイトでも、「旧」空港については情報開示されていたけれど、この新空港については、まったく情報が還流していなかった。

ホントに信じられない。W杯が終わるまで「旧」のままにしておけば混乱はなかったのに、彼らは、どうしても新空港を、W杯に合わせて「お披露目」したかったらしい。

とにかく、まったく工事が終わっていないナタウのスタジアムも含めて、全てが「付け焼き刃」なんだよ。まあ、そんな生活文化(≒それぞれの生活の仕方!?)も、ブラジルのパワーの源なのかもしれないけれど。フ〜〜・・

ところで、後藤健生さん。

彼は、「それじゃ(60キロを余計に走ることは!)厳しいし、湯浅さんの神経痛もあるでしょうから・・私は、一度メディアバスでホテルへ行き、そこでタクシーを頼みますから・・」なんて殊勝なコトを言う。

そんなことになったら、こちらもハッピーになれない。

「タイジョウブですよ・・どうせ乗りかかった船だから・・1時間ほど多く時間がかかるだけじゃないですか・・」

というわけで、後藤健生さんを新空港へ送り、ナタウからレシフェへ向かった。

その高速道路は、二車線。でも、まったく灯りがない真っ暗な道。そこを、前照灯をハイビームにして飛ばしたんだからね、チト怖かった。でも、まあ、仕方ない。

もちろん対向車も、後方のクルマも、ほぼ全員が「ハイビーム」。眩(まぶ)しかったけれど、それもまた文化の違いだから仕方ない。

それに道路だって、デコボコだからね。ホントに気をつけて運転した。もし、タイヤをバーストさせちゃったらオシマイだから。

まあ、それでも、行程の7割ほどは、二車線で、路面も、それなりに整備されていた(穴の数も少なかった)から、かなりアクセルを踏み込むことができ、時間も短縮できた。

でも、神経痛は・・。そう、良いポジションを見つけたと思ったのだけれど、途中から「それ」も機能しなくなった。だから、肩から腕に掛けての、「チクチク」という痛みや痺(しび)れに悩まされた。

ことほど左様に、とてもハードな1日だったんですよ。でも・・

そう、次の日は、9時には起き出し、そそくさと準備を整えて、いざスタジアムへ・・と意気込んだまではよかったけれど、家を出て、すぐに大渋滞にはまってしまったんだ。

でも、まだキックオフまでは3時間あるから・・とタカをくくっていた。ところが実際は・・

後で聞いたのだけれど、今日から、キリスト教関係の祭日がはじまったんだそうだ。そう、この地方のビッグホリデイのスタート日に当たっていたんだよ。フ〜〜・・

それに加えて、チームバスのために、警察が道路を封鎖しちゃったりして。もう絶対に間に合わないと思い、FIFAにメールまでした(USBモデムが活躍!)。でも・・

そう、警察の封鎖が解けた瞬間から、クルマがスムーズに動きはじめたんだ。私がお世話になっている家から、レシフェのスタジアム(Arena Pernambuco)までは12キロくらいしかないから、クルマが走りはじめたら、あっという間にスタジアムに到着した。

フ〜〜・・

大渋滞の写真をいくつか掲載しておきます。単車は、例によって、「自分たちの通路」を我が物顔に走り抜けていったよ。あははっ・・

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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