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2014_ナビスコ・・エスパルスに(アフシン・ゴトビに)乾杯!・・(FC東京vsエスパルス、 2-3)・・(2014年5月21日、水曜日)

とても面白いエキサイティングマッチだったから、時間を忘れた。

ということで、まず、とても素晴らしい組織(トータル)サッカーでFC東京を圧倒したエスパルス・・というポイントから始めましょうか。

とにかく、そのサッカー内容を観ながら、彼らの今の「J」での成績が、信じられなかった。

特に、ワントップの「高層タワー」、ノヴァコヴィッチの後ろから、抜群のスピードとテクニックで、変化ある攻撃を引っ張りつづけた「チビッコ・トリオ」が素晴らしかった。

そう、大前元紀、高木俊幸、そして河井陽介。

シンプルな展開パスを基調に、勇気をもって、リスキーな個のドリブル勝負や素早いダイレクトコンビネーションをブチかましていくんだよ。

私は、このちびっ子トリオが魅せつづけた、組織イメージと個の勝負イメージがハイレベルにバランスした機能的なダイナミズムに舌鼓を打っていた。

もちろんそれも、その後方に控える、六平光成と竹内涼のダブルボランチによる創造的なサポートやカバーリング(攻守のバランシング)が素晴らしかったからに他ならない。

それがあったからこそ、両サイドバックも、後ろ髪を引かれることなく、攻撃の最終ゾーンまでオーバーラップしていけた。

そんなエスパルスの素晴らしいサッカーを観ながら、アフシン・ゴトビ監督の「優れたウデ」を感じていたっちゅうわけだ。

それにしても、アフシン。イケメンだしインテリだし、ホント、エスパルスは優れたリーダーにチームを任せていると思うよ。

対するFC東京。

マッシモさんも言っていたように、この数ゲームのパフォーマンスからしたら、まさに信じられない出来の悪さだった。

だから、マッシモさんに、その出来の悪さのコノテーション(言外に含蓄する意味)を深掘りしてもらった。彼は、例によって真摯に、こんなニュアンスの内容をコメントしてくれた。曰く・・

・・たしかに、このところ良いパフォーマンスが継続していたから、この出来には、チト納得がいかなかった・・もちろん、エスパルスが良かったという分析もできるけれどネ・・

・・先制ゴールをブチ込まれた10分後に同点にできたところまでは良かったと思うけれど、その後はパフォーマンスを大きくアップさせられなかったのは事実だったと思っている・・

・・まあ、攻守にわたって、選手たちの距離感がよくなかったということもあるね・・(筆者も、素晴らしいサッカーを展開したと思っている)数日前のガンバ戦から二人変えたわけだけれど、それには、三田啓貴を休ませたかったこともあったね・・

・・とにかく、今日の内容については、もう少し冷静になって分析しなければいけないと思っている・・まあ、選手一人ひとりの問題というのではなく、チーム が一つのユニットとして上手く機能していなかったということなんだろうけれど・・でも、森重真人がいなかったことは、そんなに大きな問題ではなかったと 思っているよ・・

フムフム・・。

それと、(1点差に詰め寄ってからの!)最後の時間帯では、もっともっと、「ツインタワー」を活用してもよかったんじゃないだろうか。そう、(交替した)平山相太とノヴァコヴィッチへ、ガンガン、ハイボールを放り込んだりとかネ・・。

その件についても、マッシモさんは、「たしかに、コミュニケーションが不足していたかもしれない・・私は、もっと高さを活用しようという指示は出していたのだけれど・・」と、言っていた。

フムフム・・

とにかく、このゲームでは、エスパルスの「創造的なダイナミズム」ばかりが目立っていた。

でもサ、1点差に迫ってからFC東京が展開したサッカーでは、私が期待していた、ここ数試合における「良いサッカーのイメージ」を彷彿とさせてくれたよね。

どうして「それ」が、そこまでの時間帯では、うまく表現できなかったのだろう。それは、エスパルスが良かったから「だけ」じゃないでしょ。

まあ・・ネ・・。不確実な要素が満載のサッカーは、だからこそ、ホンモノの心理ゲームでもあるというわけだからネ。

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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