トピックス


2014_国際親善試合・・さて、つづきです・・(日本vsザンビア、 4-3)・・(2014年6月7日、土曜日)

帰宅しました。ブラジル出発前だから、色々とあるんですよ・・あははっ。

さて、ということで、前半。それも、攻撃に集中して観察していました。

もちろん「様子見」ということもあったんだろうけれど、いつも書いているように、スペースを攻略していくために(特に日本にとって!)最も重要なファクターである「動き」がなさすぎる。

そりゃ、局面的には、「単発のフリーランニング」はあるけれど、それが、3人目、4人目の動きを呼び込まない。いや、「はじめから単発」というイメージでチーム内が統一されていたんだろうね、それじゃ、組織(パス)コンビネーションが「連動」するはずがない。

要は、日本代表の攻撃(仕掛け)が、ことごとく、ザンビア守備ブロックの「眼前」で展開されていたっちゅうことなんですよ。

それじゃ、ザンビア守備を、怖がらせられるはずがない。

守備にとって、もっとも怖い攻撃は、何といっても、自分たちの守備イメージを「超越」されることだからね。

ハッと気付いたときには、自分のマーク相手が「消え」、次の瞬間には、決定的スペースを攻略されちゃってる・・とかサ。

もちろんザンビアも、日本の組織コンビネーションを抑えるという「イメージ」を、素晴らしく効果的に、グラウンド上で表現していた。

要は、日本代表の「仕掛けに対する読み」が素晴らしかった・・ということだけれど、彼らの「読み」は、少なくとも「3人目の動き」までは、効果的に機能していたよね。

要は、日本戦に向けた準備をしっかりとやっていた・・っちゅうことです。

だからこそ、(しっかりと自分たちの理想サッカーを展開できていれば!!)ものすごく効果的な準備マッチになったハズだ・・ということです。

あっと・・、その目的は、後半には十分に達成したということか。

ということで、後半のように、4人目の動きや、(ボールから遠いゾーンで!?)背後を突くフリーランニング「も」使えれば、そりゃ、ザンビア守備プレイヤー達に、「アッ!」と、冷や汗をかかせることだって出来るでしょ。

でも、そんな組織サッカーが、前半では、まったくといっていいほど機能していなかったということだね。

前にも書いたことがあるけれど、柿谷曜一朗と本田圭佑が、グラウンドのセンターゾーンで、「タテにフタをしてしまっている」・・という状況だよね。

これじゃ、岡ア慎司にしたって、走り込むスペースを見いだせないし、「あの二人」がコンビネーションのリズムを堰(せ)き止めちゃうから、スタートのタイミングだって、うまく測れない。

また香川真司にしても、左サイドで閉じ込められていたよね。もちろん、たまにはポジションをチェンジするけれど、それがキッカケで、人とボールの動きが「活性化」するのではなく、ホントに、単なるポジションの移動だった。それじゃ・・ね。

もう大会の直前だから、ネガティブなことは書きたくなかったけれど、この2試合で、柿谷曜一朗の問題点は、明確になったと思うのですよ。

彼は、本田圭佑の「言うなり」っていうか、とにかく、「この二人」がセンターゾーンで、タテにコンビを組んだとき、前線の「動き」が、とても、とてもダウンしちゃうんだよね。

日本にとっては、そんな「人とボールの動きの連動」こそが・・、いや、「それのみ」が、唯一の武器なんだからね。それが、うまく「回らない」のでは、何をか言わんや・・っちゅうわけだ。

このテーマについては、これまでに、「なでしこ」も含めて、何度も、何度も繰り返して書いた。

そして、後半・・

本田圭佑は、大久保嘉人が、「気持ちよくプレーできる」ように気を遣っていた。まあ、お互いにレスペクトしているんでしょ。

それに対して、柿谷曜一朗は、本田圭佑「だけ」が気持ちよくプレーできるように気を遣う。

どちらが良いのかは、このゲームでの「前半と後半のサッカー内容の差異」を見りゃ、一目瞭然ってわけだ。まあ、先ほどアップした「前段コラム」でも簡単に書いたけれどネ。

そして、それによって、日本代表のサッカーがポジティブに加速した。

それは、確かな事実だと思うよ。

後半では、「シンジ・コンビ」にしても、本田圭佑にしても、はたまた、交替出場した大迫勇也にしても、みんな、とても、とても気持ちよくプレーしていたと思う。

それは、言うまでもなく、しっかりとアタマを使う、クリエイティブなムダ走り(=攻守にわたるハードワーク)があればこそなんだよ。

私は、決して(ある)選手たちが、積極的にサボろうとしていたなんて言っているのじゃない。

不確実な要素が満載した「ホンモノのチーム(&心理)ゲーム」であるサッカーだからネ、自分から「仕事を探せない」のでは、自分自身が良いプレーをできないだけじゃなく、チームワークにも、とても大きな「ビールス」をまき散らしちゃうんだよ。

とにかく、そんな現象もまた、究極チームゲームの面目躍如ってな現象なんだよ。

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選手についても、簡単にコメントを・・

山口螢。

まさに「質実剛健」の実直プレーを展開していた。攻守の「バランサー」としても、穴埋め役、ヤットのサポーター、はたまた・・なんていう(縁の下の力持ち的な!)マルチタスクは、とても良かった。

森重真人。

わたしは、以前から、彼を代表チームへ・・と、書きつづけていた。要は、ランコ・ポポヴィッチのFC東京を観る機会が多かったから、その能力の高さに舌を巻いていたんだよ。

でも、もちろん、彼が、チームのピンチを招く決定的な「気抜けプレー」・・という面を内包しているのは、しっかりと把握しているつもり。

気抜けプレーって、その要因の100%が、心理・精神的なもの。

だから、ワールドカップ本大会になったら、たぶん気抜けのミスはしないだろうし、持てるチカラを存分に発揮するに違いない・・南アW杯でのトゥーリオのように・・なんて思っていたんだ。

本田圭佑。

まあ、前述したと同じ事だけれど、彼にとっても、大久保嘉人と一緒にプレーするのは楽しいことに違いないと思うよ。

まあ、少し運動量は多くなるだろうけれど、彼にしたって、「嘉人さん」ばかりを走らせるわけにゃいかないでしょ。あははっ・・

まあ、シンジ・コンビについては、何も言うことはないよ。彼らは、常に、持てるチカラを存分に発揮してくれるからね。

あと、酒井宏樹にしても、西川周作にしても、これまでの先発メンバーと、まったく遜色ないことを、このゲームでも証明してくれた。

頼もしい限りじゃないか。

あっと・・長友佑都。

何も言うことはありませ〜ん。

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まあ、ということで、こんなところですかネ。

私は、火曜日に出発します。では、また〜〜・・

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 最後に「告知」です。

 実は、ソフトバンクではじめた「連載」だけれど、事情があって、半年で休止ということになってしまったんですよ。

 でも、久しぶりの「ちゃんとした連載」だったから、とてもリキを入れて書いていた。そして、そのプロセスを、とても楽しんでいた。自分の学習機会としても、とても有意義だったしね。

 そして思ったんですよ、この「モティベーション機会」を失ってしまうのは、とても残念だな〜・・ってね。

 だから、どこかで連載をはじようかな・・と、可能性を探りはじめた。そこでは、いくつか良さそうなハナシもあったし、メルマガでもいいかな・・なんてコトも考えた。

 でも・・サ、やっぱり、書くからには、できるかぎり多くの方々に読んでもらいたいわけですよ。でも、可能性がありそうな(メルマガも含めた)連載プラットフォームとしては、やはり私のホームページにかなうモノはなかった。

 ということで、どうなるか分からないけれど、とにかく、私のホームページで、新規に、連載をはじめることにしたのです。

 一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

 そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

 とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書こうかな。もし、うまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れてから立ち上げた新ビジネス」、そして「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

 ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、一週間ごとにアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

 もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

 まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・

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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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