湯浅健二の「J」ワンポイント
		
		
		
		
			
2021年Jリーグの各ラウンドレビュー
				
				
				
				 
				
					
第37節(2021年11月27日、土曜日) 
					
					
					
					
					
エスパルス・・「意志さえあれば、おのずと道は見えてくる・・」ってな感じの、攻守にわたる素晴らしい主体性プレーだった・・逆に、進化&深化をつづけるリカルド浦和レッズにとっては、厳しい学習機会になった・・(レッズvsエスパルス、0-1)
						 
					 
レビュー
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すごかったネ〜、エスパルス・・
      
素晴らしいコノテーション(言外に含蓄される意味)が詰まった、まさに、粘り勝ちだった。
      
彼らは、あれだけリカルド浦和レッズに支配されているにもかかわらず、決して「意志」を減退させることなく、最後まで立派に闘い切り、そして「実」を手にした。
      
まさに、自らの手で掴み取った、立派な「勝ち点3」ではあった。
      
そのゲームだけれど・・
      
ボール支配率は、レッズが7割。
      
またシュート総数でも、「10対7」でレッズが上回った。
      
でも、枠内シュートの数では、「3対4」でエスパルスに軍配が挙がったんだよ。
      
その意味は・・
      
仕掛けていくエスパルスの、シュートを打ってゴールを奪い取るコトに対する「意識と意志とイメージング」が素晴らしかったことの証ということなんだろうね。
      
そう・・
      
「こうやって勝ちを(実を)探っていく・・」ってな、強烈な意識と意志にあふれたプレー姿勢が、エスパルスのチーム内に充満していた。
      
そして、一人の例外もなく、その「目標」へ向け、100パーセントのチカラを発揮した。
      
そう、最高の集中力を、最後の最後まで途切れさせることなく、攻守にわたって、素晴らしい「主体性プレー」をブチかましつづけたんだ。
      
わたしは、そんなエスパルスに、心からのエールをおくっていました。
      
とくに、ボール奪取プロセス(守備)での、ボールがないところでの主体性プレーが、素晴らしかった。
      
一人のレッズ選手をマークしつづけるのか、それとも「行かせ」て、マークを受け渡すのか。
      
同時に、その周りで動き回るレッズ選手が創りだす「ボール中心の勝負所」へのカバーリングも視野に入れる。
      
そして、ピンチでは・・
      
「飛び込む」コトも視野に、最後の最後まで、ギリギリの判断をしながら、カバーに入ったり、「最後の半歩ディフェンス」を繰り出したり。
      
あっと、そうそう・・
      
そんな、(両チームによる!)気合いの入った、ボールがないところでの攻守の高質プレーに舌鼓を打てたのも・・
      
そう、ダゾンのカメラワーク(ズーミングワーク)が素晴らしかったからに他なりません。
      
中継にかかわったダゾンの皆さんに対して、心からの感謝の意を表します。
      
どうも、お疲れ様でした。
      
さて・・
      
ということで、リカルド浦和レッズ・・
      
サッカーの全体内容は、例によって、進化しつづけている。
      
もちろん、例によって、結果についてのディスカッションなんて、やらない。
      
そうではなく・・
      
ゴール機会の量と質が、(ダゾンのインタビューでリカルドも示唆していたように!?)ゲーム全体のサッカー内容からすれば、満足いくモノじゃなかった・・っていうテーマ。
      
もちろん・・
      
前述した、エスパルスの、気合いが最高潮に達した、素晴らしく「連動」しつづける守備アクションがあったからこそ・・という視点もあるさ。
      
でも、ここじゃ、やっぱり、レッズ側の課題を抽出するという視点も大事だからね・・
      
一つは、緻密な、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションによるスペース攻略をイメージ「し過ぎ」という視点ね。
      
たしかに、ワンツーという「連動アクション」を積み重ねることで、その、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの実効レベルを引き上げられる。
      
でも・・
      
そう、どうも、ダイレクトでの「落とし」が、うまく連動していないって感じられたんだ。
      
もちろん、エスパルス守備は、レッズのコンビネーションに対抗する守備イメージを磨きに磨いてきたはず。
      
たしかに、そのコトも、事前に予測された。
      
だからこそ・・
      
わたしは、そんなコンビネーションでのスペース攻略や、ソコからの個のドリブル勝負だけじゃなく・・
      
中距離シュートや、早い段階での「放り込み」など、エスパルス守備が、ビックリするような「仕掛けの変化」も大事だな〜、なんて、感じていたんだよ。
      
リカルド浦和レッズの仕掛けは、何か、「型にはまり」過ぎている!?
      
まあ、まだソコまで、レッズの仕掛け内容を精査しているわけじゃないけれど・・さ。
      
とはいっても、今日のレッズのサッカーにも、リーグを代表する「強豪」という雰囲気は、ビンビンに漂ってはいたよね。
      
頼もしい・・
      
ということで、これからのリカルド浦和レッズの進化&深化に対する期待は、高まり続けているのさ。
      
さて・・
      
簡単だけれど・・
      
今日のゲーム後のセレモニーで、素晴らしく心のこもった別れの言葉を紡いだ、トーマス・デン、槙野智章、宇賀神友弥、そして「あの」阿部勇樹へ・・
      
諸君には、心からの感謝と賛辞を、惜しみません。
      
ほんとうに、お疲れ様でした。
      
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最後に「告知」です。
    
どうなるか分からないけれど、まだ、連載をつづけています。
    
一つは、選択したテーマを深める「The Core Column」。
     
    
     
    - そして、もう一つが、私の自伝、「My Biography」。
    
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
    
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・と思っている次第。
    
もちろん、トピックスのトップページに「タイトル」をレイアウトしましたので、そちらからも入っていけます。
     
    
     
    - まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
    
		
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							 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
							 追伸:わたしは-
"Football saves Japan"の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
					
					
					
					
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						 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
					
					
					
					
							 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
					
				
				
					
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