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2025_J1_(変則)第30節・・日本サッカーの進化&深化という視点でも、同じサッカー人として、両チームの強者どもに対して、称賛と感謝を込めた「心からの拍手」をおくます・・(サンフレッチェvsヴィッセル、0-1)・・(2025年8月20日、水曜日)

・・3連敗なんて、あり得ない・・

ゲームの立ち上がり、そんな気合いの入ったヴィッセルが、ペースを握る。

そう、絶対に「結果」を持ち帰りたいヴィッセルが、強烈な「意志」でイニシアチブを握ったんだよ。

とはいっても・・

サンフレッチェだって、そう簡単には、ウラのスペースを攻略させない。

とても、組織的、そして個の「最後の半歩ファクター」に長けた、サンフレッチェ守備なんだ。

そしてサンフレッチェも、時間の経過とともに・・

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実をアップさせ、持てるチカラを、存分に発揮しはじめたっちゅうわけだ。

サスガに、リーグ実力トップの一つ、ミヒャエル広島サンフレッチェだ。

まさに、見応え十分な、仕掛け合い、しのぎ合い。

そんななかで、両チームのGKが、スーパーセーブをブチかまし合ったりしちゃう。

まさにエキサイティングの極みってなダイナミック勝負マッチじゃないか。

特に・・

そう、守備イランの重鎮中の重鎮である、佐々木翔がレッドカードを喰らってからは・・

大方の予想を覆(くつがえ)すように、サンフレッチェが、完璧にフッ切れ、攻守ハードワークを何倍にも増幅させたアクティブサッカー魅せるんだよ。

そんなミヒャエル広島サンフレッチェのガンバリは、もう、インプレッシブのものだった。

わたしは、ミヒャエル・スキッベに、何度も「サムアップ」をおくっていた。

それでも、後半42分にコトが起きてしまう。

ヴィッセルCKから・・

飛び出したサンフレッチェGK大迫敬介が触れずに「こぼれたボール」が、キム・ジュソンにぶつかり、広島ゴールへ、コロコロ・・

そんな、とても不運なオウンゴールが、ヴィッセルの決勝点となってしまったのであった。

フ〜〜・・

まあ、仕方ない。

ミヒャエル・スキッベが、タイムアップ後に、選手たちを、鼓舞していたけれど・・

そう、リーグは、まだまだ、つづくんだよ。

ということで、両チームのダイナミックな仕掛け合い、しのぎ合いを観ながら・・

こんなディスカッションが、脳裏に浮かんできたんだ。

その骨子は、攻守にわたる、チーム内のポジショニング(人数)バランス・マネージメント。

まあ、ボール奪取プロセス(守備)に対するチーム戦術というか、基本的な「姿勢」というか・・。

あるチームは・・

ボールを奪い返して、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)へ移っていくとき・・

常に、「人数やポジショニング・バランス」のマネージングを重視する。

そう、変な、勝つこと「だけ」をターゲットにした、詰まらない徹底サッカー。

それに対して・・

リスクチャレンジを絶対ベースに、美しく勝とうとする「強烈な意志」を全面に押し出しながら、創造性あふれる楽しいサッカーを志向するチームがある。

まあ、あまり具体的には踏み込まないけれど・・

スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)へ参加していくときの、基本的な姿勢が、積極的&攻撃的かどうかという視点だね。

積極的&攻撃的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を旨とするチームだったら・・

前にスペースがあったら、脇目もふらずに、押し上げていくでしょ。

そう、そこでの骨子ディスカッションは、ボールがないところでのアクションの量と質。

それに対して・・

人数を数えながら(また守備リーダーの)、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)へ押し上げていくという、次のボール奪取プロセス(守備)を、「より」セキュアにしようとする、姿勢のチーム。

どちらが、サッカーの進化&深化を「意識」しているかは、もう、明白でしょ。

選手たち個々の進歩というニュアンスも含めてネ。

もちろんわたしは、リスクチャレンジを志向するチームを、支持する。

何せ・・

そう、わたしの師匠は、故リヌス・ミケルスであり、故ヘネス・ヴァイスヴァイラーだからね。

あっ、イビツァ・オシムもいる。

彼らのサッカーでは、リスクチャレンジへ歯止めをかけるコトは、一切ない。

もちろん、例外的に、トーナメント・サッカーを徹底させる場面は、たしかにあったけれど・・サ。

それでも、原則的には、常に、リスクチャレンジが、大原則だし、わたしも、その発想を叩き込まれたモノさ。

とにかく、次のボール奪取プロセス(守備)では、参加できる者は、基本ポジションに関係なく、必死に「汗かきの戻り」をブチかますんだよ。

そして、だからこそ・・

そう、前述の三人と、現在、世界サッカーで光り輝いているプロコーチ連中は、歴史に、残るというわけだ。

あっ・・

もちろん、このゲームの両チームは、攻守にわたるハードワークを、主体的に探しまくるなど、積極的&攻撃的なサッカーをブチかましたよ。

だからこそ、前述したように・・

日本サッカーの進化&深化という視点でも、同じサッカー人として、両チームには、称賛と感謝を込めた「心からの拍手」をおくるっちゅうわけだ。

このゲームで魅せた、両チームの強者どもこそが、日本サッカーの礎(いしずえ)になるべきなんだ。

素晴らしかった・・

どうも、お疲れ様でした。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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