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2023_U23代表(親善)・・素晴らしいサッカーを魅せてくれた大岩剛ジャパンに対して、同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります・・(日本vsアルゼンチン, 5-2)・・(2023年11月18日、土曜日)
				
   
   
   
   
			 
			
このゲーム・・
    
そこには、ゲームが経過するなかに、三つのフェーズ(流れの段階!?)があった。
    
一つは、前半。
    
大岩剛ジャパンは、完璧に、「あの」アルゼンチンを、内容で、凌駕した。
    
ただ、後半がはじまって20分が経過するあたりまでは、アルゼンチンが強さを魅せる。
    
彼らは、後半の立ち上がりからリキを入れ、逆転のフリーキックを決めただけじゃなく、その後も、ゲームのイニシアチブを握り、つづけたんだ。
    
でも、その20分が経過してからは・・
    
そう、とても効果的な選手交代によって、大岩剛ジャパンが、「再び」イニシアチブを握り直し、そして、素晴らしいゴールラッシュで、しっかりと結果も出した。
    
そんな、かなり「揺動」が大きかった、ゲームのなかでの、三つのフェーズ(流れの段階!?)。
    
ということで、最初のテーマだけれど・・
    
そう、ゲームの流れの「揺動」を、つかさどったバックボーン。
    
それは、言わずもがなの、ボール奪取プロセス(守備)の内実だった。
    
それでも、まず、こんなハナシから始めようかな・・
    
やっぱりサ〜・・
    
そうなんだよ、オレッち、60年以上もサッカーに関わっているわけだから・・
    
世界サッカーの歴史における「大きな流れ」に乗っている(押し流されている!?)んだ。
    
要は・・
    
恥ずかしながら、「名前やイメージ」からの心理エフェクト(影響)が大きいっちゅうコト。
    
そう・・
    
この、アルゼンチンU23オリンピック代表の監督さんは、「あの」ハビエル・マスチェラーノなんだ。
    
世界トップカントリーの一つ、アルゼンチンの歴史でも、かなり頂点に君臨する、レジェンド。
    
そりゃ、観戦するコチラが、「構え」ちゃうのも道理っちゅうわけさ。
    
というわけで、すこし緊張気味にゲームを観はじめたわけだけれど・・
    
そこで・・
    
「アレッ・・!?」ってな感性に、アタマが占拠されちゃう。
    
・・えっ!?・・
    
・・オレたちの若手代表は、完璧に、ゲームのイニシアチブを握っているじゃないか・・
    
・・フィジカル、テクニカル、タクティカル、サイコロジカル(まあゴッデスドラマもあるけれど)・・
    
・・そんなサッカーを形作るファクター全般で、大岩剛ジャパンが主導権を握りつづける・・
    
・・そんな展開を観ながら、国名や名前に「気圧されていた」ことを、恥じ入ったりして・・
    
・・へへっ・・
    
そして私は、日本が握るイニシアチブのバックボーンについて思いを巡らせるわけさ。
    
言うまでもなく、それは、ボール奪取プロセス(守備)の内実。
    
そして、そこで目立っていたのは、イメージングというファクター。
    
このところ筆者は、「最後の半歩というファクター」という表現を使っているけれど、想像力と創造力が集約される予測能力を表す「イメージング」のコトね。
    
その視座でも、我らが若武者たちは、完全に、アルゼンチンを凌駕していたんだよ。
    
素早く効果的な攻守の切り替えだけじゃなく、チェイス&チェック(寄せ)、激しくフェアな局面デュエル、マーキング&カバーリング、そして前述したイメージング(最後の半歩ファクター)でも。
    
そんなファクター全てで、「あの」アルゼンチンを上回っていたんだ。
    
そして・・
    
そう、だからこそ、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、より積極的&攻撃的に、「人」をつぎ込めたわけさ。
    
いや、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)に「人数を掛けていく」という現象は・・
    
選手たち自身が、積極的&攻撃的に、サポートに上がっていった結果という見方の方が、正しい。
    
だからこそ・・
    
そう、美しい、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、冴えわたる。
    
そして、だからこそ、3人目、4人目のフリーランニングも、「はまり」まくる。
    
「あの」アルゼンチンも、顔色なし。
    
それは、まさに、攻守にわたる、スーパーな「主体性プレー」のオンパレードだった。
    
監督の大岩剛は、とても良い仕事をしている。
    
まあ、もちろん・・
    
アルゼンチンも、局面では、いまでも世界トップであるという事実を思いださせてくれる。
    
でも・・
    
そう、その多くが、局面での「個のプレー」なんだ。
    
たとえば、テレ朝で解説していた松木安太郎が言っていた、10番の、チアゴ・アルマダね。
    
多くのシーンで、彼のトコロで、人とボールの動きが停滞してしまった。
    
それに対して、大岩剛ジャパン・・
    
彼らは、まさに、「組織」と「個」が、ものすごく高質にバランスしつづけていたんだよ。
    
誉めすぎだろうか??
    
いや、「このゲーム」での両チームの「有意差」については、選手たち自身が、グラウンド上で体感していたに違いない。
    
そして、その体感(経験)が、着実に、「次の勝負」につながっていく。
    
昔の代表マッチでは、相手の「名前・顔・イメージ」に圧倒され、まったく持てるチカラを発揮できないシーンが、つづいていた時代もあった。
    
もちろん私自身も、ドイツ留学時代は、まさに「手足が縮こまって」プレーしたモノさ。
    
ということで、この60年以上の「経験と体感の積み重ね」からも、言える。
    
そう・・
    
不確実なファクターがテンコ盛りのサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」だってね。
    
あっ、語りすぎ・・
    
スミマセン・・
    
とにかく、素晴らしいサッカーを魅せてくれた大岩剛ジャパンに対して、同じサッカー仲間として、心からの称賛と感謝の拍手をおくります。
  
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最後に「告知」です。
    
どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。
    
一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」。
     
  - そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」。
    
自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。
    
ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。
    
もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。
     
  - まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・
 
   
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				 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。
			
			
			
			
			
			
			
			
				 追伸:わたしは
”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。
			
			
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				 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。
			
				 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。
			
				 
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
			
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