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2023_ ナデシコ親善・・立ち上がり15分までのゲーム内容を、貴重な学習機会にポジティブ転換しなきゃいけない・・でも、とにかく池田太ナデシコが、順調に進化 &深化しているコトは確かな事実だ・・(なでしこvsデンマーク、0-1)・・(2023年4月12日、水曜日)

何をやっているんだ・・

立ち上がり15分までのゲーム展開を観ながら、アタマにきていた。

そりゃ、そうでしょ・・

何せ、デンマークがブチかます積極的&攻撃的プレスに、完璧に、心理的に(!?)押し込まれつづけたんだから。

「あんなネガティブ展開」を打開していく方法は、一つしかない。

それは・・

相手に輪をかけた「ダイナミズム」の、ボール奪取プロセス(守備&協力プレス)をブチかましていくんだよ。

でも、そこまでのナデシコは、「意識と意志パワー」を、爆発させられなかった。

そして・・

そんな「押し込まれる展開」だったからこそ、ナデシコの、「構造的な弱み」が露呈する。

たしかに、流れのなかで、スペースを攻略されるような壊滅的なピンチは、なかった。

でも・・

押し込まれるなかで、必然的に発生しちゃう相手のセットプレーが、危険極まりないんだ。

前半15分までに三回あった、セットプレーでの、ゴール前のマーキング合戦。

そこじゃ、相手選手が、「アタマ一つ」出ているってなシーンが、テレビ画面に映し出されつづけたんだよ。

そして、実際・・

デンマークの猛女たちに、ヘディングで負けつづけちゃう。

そこで、私のアタマに浮かんだのが・・

ポルトガル戦でも、露呈した、GK山下杏也加の「前へ出るプレー」の不安定さ。

「前への自信のなさ」が、目に見える。

もちろん、相手にとってもネ。

それじゃ、山下杏也加に、セットプレー・ハイボールの処理を任せられないし、相手も「ソコ」を突いてくる。

だからこそナデシコは、特に「高さ」には注意が必要なんだよ。

流れのなかでは、相手にハイボールを送り込ませない・・

そして中央での競り合いでは、必ず、相手に「身体をあずける」コトを徹底する・・

・・等ね。

そして、GKの対応。

山下杏也加は、もっと、もっと、「前への自信」を高める(イメージ)トレーニングを、積まなきゃいけない。

それが高まれば、「あの」自殺点シーンでも、「触るなっ!!」ってな感じで、自分が、ボールに「飛び出し、飛び込めた」かもしれない。

まあ、タラレバ・・

とにかく・・

そう、物理的なボディサイズ(身長ね!)は、変えようがない。

だから、そこは、さまざまな工夫と、その工夫イメージングを、とことん強化し、チーム内で、しっかりとシェアしなきゃいけない。

そこだよ・・

とにかく、池田太には、イメージトレーニングも含め、「高さ」対策は、急務だと思う。

ということで、ゲーム展開・・

押し込まれつづけた前半15分を過ぎたあたりから、ナデシコの、ボール奪取プロセス(守備)の内実もアップしていったよね。

それに伴って、逆にデンマーク猛女たちの「前へ勝負していく心理エネルギー」にも陰りが見えはじめるんだ。

不確実な要素が満載のサッカーは、究極の「心理ボールゲーム」なんだよ。

そうなったら、もちろん、ナデシコの実力が、存分に発揮されはじめるのも道理。

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では・・

「長谷川唯や藤野あおば」に代表される、局面での巧みなボールコントロール・・

そしてソコから、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションに代表される、素早くスムーズで巧みな「人とボールの動き」が、加速していく。

それは、池田太が標榜する(!?)動的な組織サッカーの、真骨頂だった。

これまで池田太は、「それ」で、世界の女子ユースサッカーを席巻したわけだからね。

でも・・

そう、「そこまで」自分たちのサッカーを高めるためには・・

このゲーム序盤に相手にブチかまされた、「パワーサッカー」と「高さ」に、どのように対処していくべきなのか・・という、「ゲーム展開イメージング」を鍛えなきゃいけない。

そう、山下杏也加に対する「特訓」も含めてネ。

何か・・

アタマにきていたから、言葉が、乱暴になっちゃったかもしれない。

済みませんネ、池田太さん。

でも、まあ、池田太ナデシコが、7月からの女子W杯へ向けて、順調に、進化&深化しているコトは、確かな事実だから・・

ガンバレ〜、池田太ナデシコ〜〜・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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