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2023_日本代表(アジア2次予選)・・まったく、危なげのない完勝・・森保一ジャパンは、ホントに、強くなっている・・(シリアvs日本, 0-5)・・(2023年11月21日、火曜日)

結局、ネット中継を探し出して、観戦しています。

クレジットカード支払いだけれど、後で、「イヤな事象」が発生しないコトを願って止みません。

中継自体は、良かったですよ。

バランスの執れた「俯瞰」カメラワークだったから、ゲームをしっかりと観察できた。

そう、勝負は、ボールがないところで決まるわけだからね。

特に、人とボールの動きが生命線の森保一ジャパンだからこそ、そのカメラワークには感謝しきりではありました。

それにしても、久保建英。

その存在感は、もう、抜群。

彼については、カリオカ(ラモス瑠偉)との対談でも、何度も語り合ったけれど・・

忠実で、タイミングの良い「寄せ」を絶対ベースにする、効果的なボール奪取プロセス(守備)。

そして、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、個の勝負だけじゃなく、組織プレーでも、光り輝いていた。

彼の場合は、個の勝負プレーが素晴らしいからこそ、効果的な勝負パス「も」ブチかませる。

前半で、森保一ジャパンが創りだしたゴール機会のほとんどは、久保建英が、起点になっていた。

そう、勝負のタテパスね。

その勝負パスについては、チームメイトたちも、とても効果的に「連動」できていた。

そう、みんな、「こうやって動いたり、スペースでタメていれば、確実にタケから、良いボールが差し込まれてくる・・」って、確信しているんだよ。

そんな、高質な「イメージング・シンクロ」もまた、森保一の「ウデ」の一端だよね。

もちろん・・

軽く、テーマ(目標イメージ)やヒントを与え、あとは、選手同士のコミュニケーションに任せる。

それこそが、選手たちの「主体性プレー」を進化&深化させ、イメージング・シンクロを、より高度に「フィット」させるっちゅうわけだ。

もちろん、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)については、名波浩っていう「名パートナー」がいるわけで、彼からのサジェッションも、貴重な「武器」に違いない。

森保一も、名波浩の仕事を、高く評価(感謝)していたっけね。

そんな、「仲間に対する本物のレスペクト」もまた、森保一の、「統率力」のバックボーンだね。

ということで、そんな、コーチングスタッフとの信頼関係もまた、選手たちのマインドを、高みで落ち着かせるっちゅうわけだ。

それにしても・・

そう、久保建英がブチかました、先制ミドル弾。

ものすごく強い(闘う意志の権化!?)シリアのボール奪取プロセス(守備)だから・・

何度か、スルーパスや、クロスボールでチャンスメイクしたとはいえ、やっぱり、「ゴールは遠い・・」って感じられる時間帯がつづいたよね。

もちろん森保一ジャパンは、まったく焦っては、いなかったけれど・・

それでも、そんな、チャンスをゴールに結びつけられない時間帯がつづけば、そのうちに、雰囲気が、ダウンしていくのは目に見えていた。

そんな、「変な空気」が充満しそうにな雰囲気のなかで、ブチかまされた、久保建英のスーパーミドル弾。

それは、本当に、ものすごく貴重な先制ゴールだった。

それがあったからこそ・・!?

その後は、シリアのマーキングやカバーリングが、徐々に甘くなっていったスキを(より効果的に!?)突けるようになったんだ。

そして森保一ジャパンは、ゴールを積み重ねていった。

先制ゴールと4点目の菅原由勢がブチかました、これまたスーパーなミドル弾は除いて・・

ほとんどが、組織テイストの方が強いゴールではあったけれど・・

そう、そんな、ボールがないところで勝負を決めちゃうことで、彼らの自信と確信のレベルが、どんどん深まっていったと感じていた。

良いネ〜〜・・

さて、森保一ジャパンの強さの源泉は??

そりゃ〜、何といってもボール奪取プロセス(守備)の内実だよね。

とにかく、攻守の切り替えが、抜群にダイナミックで速い・・

その勢いそのままに、チェイス&チェック(寄せ)に入っていく。

そして、それに合わせて、周りのチームメイトたちのマーキング&カバーリングも、抜群の機能性を魅せつづけるんだ。

そんな強力なボール奪取プロセス(守備)が機能しつづけるんだから・・

次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、ボールがないところでのアクションの量と質がアップするのも道理。

皆さんもご存じの通り、シリアは、決して弱いチームじゃない。

特に、サイコロジカル要素じゃ、しっかりと「中東の闘うマインド」を感じさせてくれる。

それでも、フィジカル、テクニカルという側面は別にして、タクティカルでは、もっとも大きな差異を感じた。

特に、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)での、人とボールの動きと、その「リズム」。

それが、素晴らしい、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションとなってグラウンド上に現出しつづけるっちゅうわけだ。

もちろん、その素晴らしい「リズム」は、前述した、素晴らしいボール奪取プロセス(守備)があればこその成果ではあるんだけれど、それにしても・・。

まあ、次に対する期待が、天井知らずってな感じになってきた。

最後に・・

テレビ中継がなかったコト。

まあ、「交渉プロセス」で、理不尽な金儲けをしようとしていた輩がいたんだろうね。

そこで、田嶋幸三が、変な妥協をしなかったことは、とても良かったと思う。

日本サッカーの発展とともに、日本の社会的ファクターも、世界からレスペクトされはじめている!?

そうなんだよ。

サッカーは、人類史上最高パワーを秘めた、異文化接点だからね。

では、また〜〜・・


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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