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2023_J1_ (変則)12節・・美しい質実剛健サッカーの内実を、内容ある勝者メンタリティーに支えられて進化&深化させているマチェイ浦和レッズ・・優勝争いでの存 在感アップが目に見えるようだ・・(レッズvsベルマーレ、4-1)・・(2023年6月28日、水曜日)

たしかに、マチェイ浦和レッズは、内容でも結果でも、ベルマーレを凌駕した。

とはいっても・・

そう、山口智ベルマーレも、決して、「やられっぱなし」というワケじゃなかった。

このゲームに懸けるベルマーレの「意識と意志パワー」は、特別なレベルまで高まっていたんだ。

そりゃ、そうだ。

何せ・・

あれほどの良いサッカーを展開している山口智ベルマーレなのに、リーグ最下位に沈んでしまっているのだから。

いったい「その現象」の背景には何があるのだろうか??

たしかに・・

ベルマーレは、レッズに、何度も、決定的スペースを攻略され、ゴール機会を創りだされた。

対するベルマーレのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)は、数えるほどしかなかった。

中盤でのボール奪取プロセス(守備)は、遜色ないにもかかわらず・・。

そう、次のスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内容に、微妙な「差異」があったっちゅうことなんだよ。

そのもっとも重要なポイントは、言うまでもなく、人とボールの動きと、その「リズム」。

レッズが演出する、相手の「予測のウラ」をスムーズに突いていくボールの動きは秀逸。

その視点では、やっぱりマチェイ浦和レッズに、一日の長ありだった。

逆から観れば・・

レッズの(最終勝負の!)仕掛けプロセスに、ベルマーレの「最後の半歩ファクター」が追い付いていけてなかったという視点もある。

最後の半歩というファクター・・

それは、決定的シュートやスルーパス、またクロスボールを「ブロックする」だけじゃない。

私は、そこに、「最後の瞬間」をしっかりとイメージングし、アクションをつづけるための、予測&実行能力も含めるんだ。

あれほど立派なボール奪取プロセス(守備)を展開するベルマーレだったけれど・・

そう、何度も、浦和レッズの人とボールの動きに、イメージングが(!)翻弄され、最後の瞬間には、フィニッシャーを、ある程度フリーにしてしまった。

例えば・・

取っ掛かりの、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションで「外された」選手が、その場に立ちすくんでしまうシーンが、何度も観られた・・とかね。

それに対してレッズの「最後の半歩」の内実は、レベルが高かった。

そう、彼らは、何度マークを外されようと、逆を取られようと、次、その次ってな感じの「爆発」を魅せつづけたんだよ。

爆発・・

もう何度も書いているように、攻守にわたる、瞬間スタート&フルスプリントの量と質・・ね。

その内実にこそ、プロコーチの「ホンモノの手腕」が、凝縮されるっちゅうわけだ。

マチェイ・スコルジャの面目躍如・・

とはいっても、全体としては、山口智ベルマーレは、最後まで、よく食い下がったよね。

あの「意識と意志パワー」があれば、必ずや、這い上がっていけると確信します。

最後に・・

興梠慎三・・

いつものように、素晴らしいプレーを披露したじゃないか。

彼がブチかます、最前線での「ポストプレー」は、大迫勇也を除き、追随を許さない。

また彼は、決定的ラストパスを供給できるだけじゃなく、個のドリブル勝負にもトライできる。

また、ボールがないところでのアクションの量と質も、素晴らしいタイミングの、「ウラ取りフルスプリント」に代表されるように、素晴らしい。

まあ、たしかに、守備での、最前線からのチェイス&チェック(寄せ)という視点では、緩急を、「もっと」うまくマネージしなきゃいけないけれど・・

また、関根貴大・・

大久保智明とともに、浦和レッズの突貫小僧として、「個の勝負師プライド」を象徴している。

そんな前線を支えるのが、岩尾憲と伊藤敦樹のダブルボランチ。

まあ、最終ラインと西川周作先生についちゃ、言うことないよね。

美しい質実剛健サッカーの内実を、内容ある勝者メンタリティーに支えられ、どんどん進化&深化させているマチェイ浦和レッズ。

これからの、リーグ優勝争いに絡んでいくエキサイトメントが目に見えるようだ。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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