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2023_CWC (クラブワールドカップ)決勝・・マンCが、順当にチャンピオンに輝いた・・でも私は、両チームがブチかましつづけた、サッカー進化のベクトルを体現した 美しい質実剛健サッカーに対して、同じサッカー人として称賛と感謝の拍手をおくっていた・・(マンCvsフルミネンセ、4-0)・・(2023年12月 23日、土曜日)

あらら〜・・

強い、強いマンCが、開始40秒で、先制ゴールをブチ込んじゃった。

これで・・

そう、フルミネンセのゲーム戦術(プラン)は、ズタズタになってしまう(ハズだった!?)。

彼らは・・

守備ブロックを固め、なるべく長い時間「ドロー状態」を維持することで・・

時間の経過とともに、マンCの「焦りや集中力ダウン」をうながす・・

そして、さまざまな意味合いを内包する「隙」を突いていくってなイメージだったに違いない。

そう、そんな「穴」ができる時間帯でブチかます、必殺カウンターをイメージングしてね。

でも・・

そう、その先制ゴールで、フルミネンセの「試合展開イメージ」が、大きく軌道修正を迫られた。

それも・・

そう、チームのなかで、選手たち自身で軌道修正を図らなきゃ、ならない。

難しいよ、それは。

実際、彼らは、先制ゴールをブチ込まれてから、いろいろな意味合いで「チグハグ」な、ボール奪取プロセス(守備)を仕掛けていくんだよ。

ある選手は、「前からプレス」を仕掛けようとする・・

ある選手は、「待ち」のイメージングでポジショニング&ボールへの仕掛けをイメージングする・・

ある選手は・・

そう、そんな、ボール奪取プロセス(守備)イメージングのチグハグさ・・ね。

とはいっても、徐々に・・

両チームのサッカー内容が、落ち着いていった。

そう、フルミネンセが、当初のゲーム運びイメージングに「戻って」いったんだ。

そりゃ、そうだ・・

グラウンド上の選手たちが、マンCがブチかます、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)のコンテンツが「ハンパなく危険」なコトを、体感しはじめたわけだから・・

・・こりゃ、前からボール奪取プロセス(守備)を仕掛けていき「過ぎ」たら、危ない・・

・・ここは、我慢し、この状態をキープしながら「蜂の一刺し」チャンスを狙った方がいい・・

・・とにかく、同点に持ち込めれば、オレたちのモノになるハズなんだ・・

・・そのように、気持ちを「落ち着かせた」のは、たぶん、チームリーダーの誰かだった!?・・

・・そんなチームの内情は、外様のわたしには、分かりようがない・・

とにかく・・

この立ち上がり数分で、激しく動いた、フルミネンセの「心の動態」が、どんなものだったのか、知りたいね〜・・

さて・・

そんな「立ち上がりドラマ」が落ち着いてきてからのゲーム展開だけれど・・

逆に、フルミネンセが、様々な意味合いの「ゲーム戦術イメージング」から、徐々に、フッ切れ、「解放」されていったって感じられたんだよ。

彼らのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)の内実が、マンCの「それ」と、まさに勝るとも劣らない「内容」を魅せはじめたんだ。

このポイントが、とても興味深かった。

何がって!?

そう、人とボールの動きと「リズム感」に、マンCに、勝るとも劣らない内実が伴いはじめたんだ。

スパッ、スパッってな鋭い音がするような、ボールコントロール(ワンタッチ・トラップね!)とパスの積み重ね。

もちろん、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだって、どんどんブチかます。

そしてフルミネンセが、本物のイニシアチブを、握りはじめたように感じたのは、私だけじゃなかったはず。

これは、面白くなる・・

そして・・

そう、両チームが、最高に「魅力的&サッカー進化に貢献」する「コンテンツ」を積み重ねていくんだ。

とはいっても・・

そう、ペップ・グアルディオラが標榜する、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)アクションの傾向が・・

1点をリードされたフルミネンセのスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)が、積極的&攻撃的になれば「なるほど」高揚していった「プロセス」には、目を見張らされたモノさ。

そう、マンCの「前からプレス」が、フルミネンセの積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(攻撃&仕掛け)に「刺激」されるように、活性化していったんだ。

でも、百戦錬磨のフルミネンセは・・

そんなマンCの「前からプレスの輪」を、巧みに、まさに「これぞ南米テクニック」ってな、美しい(ワンタッチ!)ボールコントロール&パスで(見事な人とボールの動きで!)外してしまうんだよ。

興味深いね〜・・

とにかく・・

両チームが魅せつづけた、人とボールの動きと、その「リズム」に、魅了されていたコトが言いたかった。

まあ、とはいっても・・

やっぱり、ゲーム運びイメージングとか、「勝負勘」といったポイントで、マンCに、一日以上の長があったのは、確かな事実ではあったけれど・・さ。

そして試合は、そんなマンCが、実力の差を魅せつけるように、追加ゴール、3点目、4点目ってな感じで、「結果の差」を広げていったっちゅうわけだ。

まあたしかに、その後も、いろいろと「攻守にわたる局面ドラマ」はあったけれど・・

そんな両チームの「戦術イメージング的な変遷」こそが、この試合からピックすべき「本物コンテンツ」だったと思っている筆者なのでした〜〜。

最後に・・

世界サッカーの、正しい潮流を、指し示してくれた両チームに感謝・・

彼らは、積極的&攻撃的ボール奪取プロセス(守備)と、人とボールの動き&「その軽快リズム」を背景にする、イニシアチブ掌握スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)を魅せてくれた。

それを観ながら、何か、久しぶりに、こんな感覚を思い起こしていたよ。

世界サッカーの「本物ベクトル」が、どんどん「一つの方向性に集約されている」ってネ。

そう、「戦術サッカーから解放」された、選手たちの「主体性プレー」をペースにした、美しい質実剛健サッカー・・ね。

ということで・・

両チームに対し、同じサッカー人として、称賛と感謝の拍手をおくっていた、筆者なのです。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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