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2023_ACL・・昨日の2試合も簡単に振り返りましょう・・そして強いレッズのバックボーン(仕掛けイメージングのシンクロ!)というテーマも・・(レッズvsハノイ、6-0)・・(2023年10月4日、水曜日)

まず、昨日の2試合。

マリノス、フロンターレともに、強い相手と対峙した厳しいゲームを、しっかりと勝ち切った。

その2試合を観ながら・・

・・以前とは違い、日本チームは、美しい質実剛健サッカーを魅せられている・・

・・って、感じたモノさ。

以前だったら・・

こんな互角マッチでは、最後は、(特に韓国チームには!)必殺ゴールを奪われちゃうってな悔しい敗戦を、見せられるが常だった。

それが・・

そう、昨日の彼らは、とても充実したボール奪取プロセス(守備)から、組織的なスペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)をブチかましながら、チャンス「も」しっかりとモノにしたんだ。

特に・・

ギリギリの、ボール奪取プロセス(守備)での、「意識と意志パワー」が抜群だった。

以前だったら、「パスなんてこないよ・・」ってなイージーマインドとか・・

単純に「視野のウラ」をねらわれて走り抜けられたり・・

そんな感じで、相手に「行かれて」しまったことで、結局は、「そこ」からゴールを奪われて負けてしまうってな悔しい敗戦が多かったんだよ。

そう、「最後の半歩というファクター」が欠けていた。

それが、このところはイメチェンしつづけているって感じる。

それって、守備でのイメージング(最後の半歩というファクター!)の高揚!?

まあ、そう言えるかもしれないね。

何せ・・

ボールがないところでのマーキング&カバーリングの内実が素晴らしいんだよ。

決して、イージーに「行かせ」たりせず、最後の最後まで、しっかりとマークしつづけたり、カバーリングを機能させたり。

そう、マリノスにしても、フロンターレにしても、攻守にわたって、ハードワークを探しまくる・・ってな、ハイレベル主体性プレーを魅せつづけたんだよ。

テメ〜の仕事を、「主体的」に完遂するっちゅう覚悟・・ね。

頼もしい限りではありました。

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ということで、本日の、レッズ対ハノイ。

皆さんも観られたとおり、ハノイも、しっかりとボールを止められるし、パスもできる。

また、外国人を中心に、局面での「個の勝負」でも、圧倒的なパフォーマンスを魅せる。

でも・・

そう、人とボールの動きと「そのリズム」という視点で、レッズとの差は、歴然だった。

要は・・

そう、仕掛けの起点ができた「その次」の仕掛けプレーにおける、個々の選手たちの「イメージングのシンクロ状態」に、大きな「差」があったんだ。

レッズの場合は、仕掛けの起点からのパスに対する、ボールがないところでのアクションの量と質が、とてもハイレベル。

最初のパスが、出そうな状況では、例外なく、3人目、4人目が、スペースへ動いている。

そりゃ、しっかりとスペースを攻略できるのも、道理だ。

そう、人の動きが活発だからこそ、人とボールの動きに、「確固たるリズム」が生まれるんだ。

スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、やっぱり、人の動きこそが、ボールの動きを加速させるっちゅうことだね。

それがあれば、組織プレー最高峰の、ワンツーを積み重ねるコトで実現する、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだって、スムーズに創りだせる。

もう、何度も書いているように、現代サッカーでは、相手守備の「イメージングを超える」人とボールの動きこそが、KFS、なんだよ。

KFS = Key Factor for Success・・ね。

もちろん・・

ディエゴ・マラドーナ、リオネル・メッシってな「超」天才がいれば、彼らの「個のドリブル勝負」が、ワンツー(ダイレクトパス)何本ぶんの効果を発揮するわけだけれど・・さ。

とにかく・・

サッカー内容を、「美しく」結果に結びつけたレッズに、称賛と感謝の拍手をおくります。

さて、最後に、ホセ・カンテ。

これまで私は、彼に対して、とても厳しく評価してきた。

それが、この数週間で、少しずつ、ポジティブに変わりはじめている。

そのキッカケは、何といっても、彼の、才能あふれる決定力

まあ、エイヤッ!のミドル弾の威力が、レベルを超えているっちゅうコトだけれど・・

マチェイ・スコルジャも、ボーランドリーグで、そんなホセ・カンテの「才能」を、よく分かっていたっちゅうコトか。

そのホセ・カンテ・・

前回コラムで書いたように、スルーパス・センスにも、非凡なトコロを魅せはじめている。

その背景には、こんな要素もあったりして・・

そう、彼は、ボールをもったときの「自分のプレー限界」を、よくわきまえているっちゅうコトね。

だから、パスを受けても、変に「こねくり回す」ことなく、とにかく、シンプルなリズムで、次のステーション(味方レシーバー)にパスを回す。

また周りのチームメイトたちも、そんなホセ・カンテの、プレー・イメージング(リズム)を、しっかりと把握しはじめているから、次のパスレシーブの動きも、活性化している。

だから、彼を中心に、人とボールが動くシーンも増えてきている。

そして、だからこそ、ホセ・カンテも、得意なスペースでパスを受けることで、ある程度の余裕をもって、「才能ミドル弾」を、ブチかませる。

そんな、良いリズムで、チームに溶け込みはじめているホセ・カンテなんだ。

もちろんそんなポジティブ展開の背景には、マチェイ・スコルジャの、ホセ・カンテのコトをよく分かっているからこその「忍耐」もあったというコトなんだろうね。

さて、これからのリーグ優勝争い、ACL、そしてルヴアンカップでのレッズの存在感は・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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