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2022_吉田麻也の覚悟・・(2022年8月2日、火曜日)

エネーチケー21時のニュース番組。

そのスポーツコーナーで、急に(!?)サッカーが、話題にのぼったんだ。

登場したのは、森保一ジャパン不動のキャプテン、吉田麻也。

彼が、W杯での目標である「ベストエイト」へのチャレンジについて、ある手応えを語った。

それは、とても、納得させられる内容だった。

その、「ベストエイトにつながる糸口」のバックボーンだけれど・・

それが、今年6月6日におこなわれた、ブラジルとの国際フレンドリーマッチだったという。

そのゲームについてのコラムは、こちら。

読み返してみたけれど、たしかに森保一ジャパンは、「あの」ブラジル代表に対して、とても立派なサッカーを魅せつづけたよね。

吉田麻也。

・・このゲームは、チームにとって、ものすごく「価値」のある闘いだった・・

・・ゲーム中には・・

・・もしかしたら、あと3〜4割は、もっと前から行けんじゃネ!?・・

・・なんてコトまで、感じていたんですよ・・

・・でも、実際には・・

・・試合がはじまって(前からプレスを仕掛けてみて!?)、やっぱり無理無理ってなりました(笑)・・

わたしは、そんな言葉を聞きながら・・

彼は、「活きた表現」を、うまく駆使するよな〜・・なんて、感じたモノさ。

その、積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)への「意志」だけれど・・

たしかに選手たちは、チャレンジした。

プレスを外されても、置き去りにされても・・

でも・・

そう、やっばりブラジルの強者どもの「巧みさ」は、レベルを超えていたんだよ。

だから、逆に・・

積極的&攻撃的にボールを奪いに行けば行くほど、その流れのなかで、ブラジル選手たちの、激しく、鋭く、スピーディーでパワフル、そして「巧い」ディフェンスに、変なカタチでボールを失ってしまい、大ピンチに見舞われるんだ。

フムフム・・

でも、森保一ジャパンは(吉田麻也のリーダーシップを中心に!?)、決して諦めることなく、ギリギリの闘いをブチかましつづけた。

特に、ボール奪取プロセス(守備)において。

攻守の切り替え(トランジション)、局面デュエル、マーキングやカバーリング、協力プレスへの集散、そして、もっとも大事な、最終勝負シーンでの「最後の半歩」。

この「最後の半歩」だけれど・・

それは、決定的パスやクロス、シュートを「ブロック」するコトだけじゃなく、マーキングやカバーリングといった最終勝負シーンでアタマに描く「極限イメージング」も含むんだ。

そう、ブラジルの仕掛けに対する予測(読み)ベースの、極限のイメージング能力・・ね。

それが、彼らに、素晴らしい「光明」を与えた、大事なハックボーンの一つだったということなんだろうね。

たしかに・・

森保一ジャパンは、ブラジルに攻め込まれはするけれど、最後のところでは、しっかりと「最後の半歩」をブチかまし、決して「効果的な勝負プレー」をさせなかった。

そして失点を、ネイマールのPK一つに抑え込んだ。

世界トップとの戦い方の、一つの大事なヒント・・

要は、チームが、「連動した守備からの速攻」というやり方への「手応え」を掴んだ・・ということか。

たしかに、その通りだと思う。

「あの」ドイツやスペインに対し、前からプレスをブチかましてイニシアチブを握り、互角以上の内容で勝ち切るなんて、やっぱり、難しい。

だからこそ・・

そう、ボール奪取プロセス(守備)の内実こそが、すべてを決めるっちゅうわけだ。

もちろん、攻守ハードワークとリスクチャレンジへの、強烈な「意識と意志とイメージング」を絶対ベースにしてね。

それがうまく機能すれば・・

・・チームのなかの「自信と確信レベル」を押し上げられる・・

・・それが、ボールを奪い返した「状況」の好転を、呼び寄せる・・

・・それが、次の仕掛けでの、サポート人数を増やし、人とボールの動きをも活性化する・・

たしかに、そんなピクチャーが、頭に浮かぶ。

吉田麻也・・

・・ドイツにしてもスペインにしても、たぶん、ブラジル戦のような戦い方になるだろうな・・

・・とにかく、ヤツらを、なんとしても、今回のブラジルのように、「ある流れに、はめ込む」っちゅう覚悟が必要だと思う・・

・・その「はめ込み方」をしっかりと研修し、そのイメージングを、チーム内で共有することで、より効果的にボールを奪い返し、そこから、自分たちのストロングポイントを活かせるような、手数を掛けないタテへの仕掛けをブチかましていく・・

・・そんなサッカーができれば・・

その言葉には、吉田麻也の、体感ベースの「納得」と、ロジカルな(!?)覚悟ベースの「確信」が、感じられた。

頼もしい。

ガンバレ〜・・

森保一ジャパン〜〜っ!!


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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