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2022_WM_28・・準々決勝・・スーパーレベルの両チームが、まさに、秘術を尽くしたスーパーマッチを魅せてくれた・・堪能した・・(イングランドvsフランス,  1-2)・・(2022年12月11日、日曜日)

世界最高の実力を秘めた両チームの、激突。

最高の実力・・

「組織」でも、「個」でも、戦術的にも、意識と意志とイメージング的にも・・

そんな強者どもが、まさに「互角」のギリギリ勝負を展開する、世紀の一戦っちゅうことになった。

組織・・

ボール奪取プロセス(守備)では、互いのイメージングが、ハイレベルに「連動」する「主体性ディフェンス」が、素晴らしかった。

また、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)でも、ボールがないところでのサポートの動き(3人目、4人目のフリーランニング等)に、見所が集約されていた。

だからこそ、人とボールの動きが、素早く、広く、繰り広げられる。

そして、だからこそ、とても高い確率で、スペースも攻略できるし、ゴール機会も、創りだせる。

両チームとも・・ね。

個・・

互いに、フィジカル、テクニックとスキル、タクティカル(戦術的)、そして、攻撃性・積極性という側面も含む、心理・精神的な部分で、まさに世界最高レベルだよね。

だからこそ、「組織」で攻略したスペースを、パスだけじゃなく、ドリブルでも、最高のカタチで、活用し尽くせる。

また、ドリブル勝負のなかでも、最後の最後まで、自分で、最後まで行くか、相手を引きつけてラストパスを送り込むか・・の、選択肢を残せるほどの、レベルの高さを魅せていた。

そう、「あの」メッシのように・・ね。

もちろん、ボール奪取プロセス(守備)でも・・

「スペース感覚」に優れたマーキングやカバーリングを魅せるし、局面デュエルの内実も、たしかに世界最高峰なんだ。

特に・・

最終的な「危機」を、事前に察知する(予測する)、「最後の半歩」というファクターでも、両チームともに、素晴らしいモノがある。

そう、それは、マーキングとカバーリングの「量と質」の内実を左右する決定的な要素なんだ。

あっと、言いたかったことは・・

そんな、世界の実力チームが、まさに、掛け値なく、最高の「内実」で、ぶつかり合った、最高レベルの、動的な均衡マッチだったっちゅうコトが言いたかった。

以上・・

・・ってなワケにゃ、いかないよな〜。

ということで、こんな「視点」もピックすることにしました。

例えば、ジルーの、ニアポスト・ヘディング勝負への「鋭い感覚」。

そう、彼がブチ込んだ(実際はマーカーの肩に当たった!?)決勝ゴール・・ね。

たしかに、ポルトガル戦で、モロッコの決勝ゴールをブチ込んだ19番エンネシリの、次元を超えた「高さ」のヘディングシュートには、度肝を抜かれたけれど・・

でも、「実効レベル」という視点での、ヘディング勝負の主流は、何といっても、ニアポスト勝負にアリ・・なんだよ。

いや・・「ニアポスト」いう表現は、付け足し・・ね。

とにかく、「ズバッ!」ってな感じの「鋭い」ラストクロスを、誰よりも「最初」に触るってなイメージの、「チョンッ!!」ってな感じでコースを変える(!!)ヘディング勝負のコトね。

さて次の視点・・

それは、次元を超えたスピードを絶対ウェポン(武器)にする、ムバッペの「止め方」。

イングランドは、彼がスピード勝負に「持ち込めない」ようなボール奪取プロセス(守備)を、とても効果的に展開したんだ。

それは・・

マンマークを厳しくするというよりも・・

彼に、(特に!)サイドラインゾーンでパスが回りそうになった次の瞬間には・・

「そこ」に、素早く、プレスの輪を、創りだしちゃうイングランド中盤なんだよ。

そんな「連動性」でも、イングランドは、優れたインテリジェンスを、感じさせてくれた。

もちろんフランスでも、同様なインテリジェンスあふれる「連動プレー」のオンパレードではあったけれど・・ね。

また、両チームともに・・

「組織ベースで、個の天才を、極限まで活用し尽くす」っていうイメージングで、特筆の「実効インテリジェンス」を示していたって感じていたコトもある。

イングランドでは、ケイン、サカといった「天才」連中の「持ち味」を、しっかりと活用できるように、彼らへのパスを工夫していた。

またフランスでも、デンベレ、ムバッペってなスーパードリブラーや、フィニッシャーとしてのクオリティーに長けたジルーの活用に対する「工夫」・・ね。

また・・

そんな、「天才連中の活用」ってな視点じゃ、フランスのゲーム&チャンスメイカー、グリーズマンは、とても秀でていたっちゅう、視点もある。

わたしは、特に彼の、忠実でスマートな攻守ハードワークと(チャンスメイクでの!)リスクチャレンジに、舌鼓を打っていたんだよ。

あっと、そうそう・・

カンテ、ポグバっちゅう、スーパーボランチがいないフランスで、気を吐いていたチュアメニ。

スーパー・キャノンミドル弾(先制ゴール!)まで決めちゃった。

彼のプレーもまた、とても楽しめた。

もちろん、同じような「勝負のキモ」になる機能性を「美しく」発揮したイングランド中盤も・・ね。

とにかく・・

何か、良いモノを観させてもらった・・っちゅうのが、強く印象に残った、スーパー勝負マッチではありました。

堪能しました。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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