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2022_ACL・・素晴らしい進化&深化ベクトル上をひた走るリカルド浦和レッズに、乾杯っ!!・・(ジョホールvsレッズ、0-5)・・(2022年8月19日、金曜日)

思った通り、ジョホールは、とても「勝負強い」雰囲気いっぱいのチームだ。

もちろん、そのバックボーンは、金を使って集めた、優秀な外国人選手たち。

ということは・・

そう、やっぱり、スペース攻略プロセス(仕掛け)のメインアクターは、個のドリブル勝負ということになるんだろうね。

もちろん、そのなかに、シンプルで素早いワンツーも、織りまぜたりはするけれど・・。

それに対して、我らがリカルド浦和レッズ・・

しっかりと、人とボールの動き(組織プレー)と、スペースを攻略してからの個のドリブル勝負が、とても効果的にバランスしている。

その、レッズの仕掛け・・

そこでの組織プレーのメインアクターは、もちろん、スペースパス。

もちろん・・

人とボールの動きが活発だからこそ、ワンツーを積みかねる、美しい、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション「も」ブチかます。

そして最後は、決定的スペースパスで、相手ディフェンスブロックを切り裂くっちゅうわけだ。

それに対して、ジョホールの組み立ては、基本的に、足許パスばかりなんだ。

それじゃ、レッズ選手に、「次の仕掛け」を脳内描写されてしまうのも、道理。

ということで、ゲーム経過だけれど・・

立ち上がり・・

前からプレスをブチかますコトで、とてもダイナミックに仕掛けてくるジョホールの「勢い」に、少しだけ、「タジッ!?」てな雰囲気があった(選手の皆さん、済みませんネ・・へへっ!)レッズだったけれど・・

でも、数分後には、とても質実剛健に、イニシアチブを奪い返すんだよ。

その絶対ベースは、いうまでもなく、積極的&攻撃的なボール奪取プロセス(守備)。

とにかく、全員が、しっかりと「仕事(守備ハードワーク)」を、主体的に探しまくるんだ。

攻守の切り替え(トランジション)、チェイス&チェックや局面デュエル、マーキングやカバーリング、協力プレスへの集散、そして何といっても、最終勝負シーンでの「最後の半歩」など。

特に、チェイス&チェックや局面デュエルでの「意識と意志とイメージング」の「爆発」が、光り輝いていたっけね。

とにかく・・

そんな、ボール奪取プロセス(守備)ファクターが、とても実効レベル高く、機能しつづけるリカルド浦和レッズだったんだ。

ここで、とても大事な、ワンポイント・・

それは・・

リカルド浦和レッズのディフェンスが、決して「カタチ」から入っていない・・という事実。

もちろん、選手たちの脳裏には、人数バランスと、互いのポジショニングバランスといった「外郭イメージング」が、明確に映し出されている。

でも彼らの場合は、その状況を、積極的&攻撃的、そして主体的に超越していくんだ。

そう、選手たちは、常に、ボール奪取のチャンスを、探しつづけているんだよ。

だからこそ彼らは、「ポジショニングバランス」を、主体的に、「ブレイク」していける。

この「主体的なブレイク」という感性が、とても大切なポイントなんだ。

そう、レッズ選手たちは、変な「戦術イメージング」に縛られ過ぎるコトがないんだよ。

そんな、主体性プレーの「感性」は、もちろん攻撃でも発揮される。

彼らは、変に「凝り固まった」戦術イメージングに、引っ張られ「過ぎる」コトがないんだ。

ところで、筆者は・・

いつも、カタチから入っちゃいけない・・なんていう主張をしている。

要は、戦術的なイメージングに囚われ「過ぎ」ると、足が止まってしまったり、緊急事態でのカバーリングやマーキングのタイミングを失してしまったり・・。

そうではなく・・

「The Core Column」シリーズで、最近、連載した「テーマ気づき」でも書いたけれど・・

攻守にわたる次のプレーイメージングを決めるのは、あくまでも、攻守の「目的」を追求しようとする「主体的な感性」なんだよ。

そう、スペース攻略プロセス(攻撃&仕掛け)では、スペースを攻略し、シュートを打つという目的を「オレがやるっ!!」ってな感性ベースで構築したイメージング。

だから、それまでの相互ポジショニングバランスを「ブレイク」して、抜け出していったりする。

また・・

ボール奪取プロセス(守備)では、あくまでも、相手からボールを奪い返すという目的を、「オレがやるっ!!」ってな感性ベースで、主体的に達成しようとする「ブレイク・アクション」。

そう・・

攻守の「目的」を達成するために、いま、何をやるべきか・・。

そんな、積極的&攻撃的な、リスクチャレンジ感性のことだよね。

もちろん、周りとの、イメージングの連動も大事だけれど、それを意識し「過ぎ」たら、結局アクションが遅れてしまう。

そして、トレーニングは(監督の心理マネージメントは!)・・

そんな、主体的な「イメージング描写」とリスクチャレンジを、より積極的&攻撃的に表現できるようになるために、あるんだよ。

決して・・

周りとの「カタチの決まり事」を、より正確にシェアするため「だけ」にあるんじゃないんだ。

あっと・・

書きすぎ・・

とにかく・・

素晴らしい、進化&深化ベクトル上をひた走るリカルド浦和レッズに、乾杯っ!!



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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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