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2021_J1_(変則)28節・・すギョいね〜、偉大なる継続&進化主義者、鬼木達・・誰が出ても、まさに「ザ・フロンターレ」ってなサッカーを魅せちゃう・・・・(フロンターレvsヴィッセル、3-1)・・(2021年9月29日、水曜日)

強いネ〜、鬼木達フロンターレ・・

いや、ホントに、強い。

このゲームでも、内容がしっかり伴った「逆転勝利」ってな、見事なサッカーを魅せた。

内容が伴った!?

そう、攻守にわたるプレーのコノテーション(言外に含蓄される意味)が、相手よりも、微妙に、一味違うんだ(レベルが微妙に上!?)。

見事に連動しつづけるボール奪取プロセス(守備)にしても・・

・・人とボールが、素晴らしくスムーズに、そして相手守備が描くイメージングの逆を取るように「人とボール」が動きつづける攻撃にしても。

相手のヴィッセルだって、優れたサッカーを展開する強いチームなんだよ(三浦淳宏も、とても良い仕事をしている!)。

それでも、攻守にわたって、微妙な差が・・

その微妙な差を「カタチ創っている」本質ファクターは、やっぱり、攻守にわたる「高質なイメージングの内実」っちゅうことなんだろうね。

ボール奪取プロセス(守備)では・・

チェイス&チェック、忠実なマーキング、カバーリング、そして協力プレスへの集散アクションや「最後の半歩」等も含め、とてもハイレベルに「シンクロ連動」しつづけるんだ。

そう、彼らのボール奪取プロセス(守備)では、全員が、「同じピクチャー」をアタマに描けているって感じるんだよ。

また攻撃でも・・

人とボールの動きが、得も言われず美しい。

特に、人の動き。

「出して走る、出して動く・・」ってな、鬼木達が言いつづけている表現そのままに、人が、忠実、活発に動きつづける。

それがあるからこそ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだってハイレベルに機能するし、スペースだって、攻略していける。

そう、そんな、攻守イメージングが、とても創造的に「シンクロ連動」する組織サッカーを創り出したのは、名将、鬼木達なんだ。

その鬼木達・・

とても立派なサッカーを展開した(でも残念な結果に終わったウルサンとの対戦!)ACLの「前日会見」。

そこで、韓国ジャーナリストから、「三笘薫、田中碧が抜けた穴は大きく、塞ぎきれないのでは・・?」ってな(挑戦的な!?)質問を受けた。

・・いや、我々には、彼らの抜けた穴を補って余りある優れた選手たちが育っている・・

・・ってなニュアンスの内容を、(その記者にガンを飛ばしながら!?)答えたそうだ。

へへっ・・

そう、そして実際に・・

橘田健人、宮城天といった連中が頭角を現している。

また、マルシーニョという強力ドリブラーも補強した。

まあ、大したモノだ。

あっと・・

ところで、このゲームで、両チームがブチ込んだゴール。

フロンターレの同点ゴールと勝ち越しゴールは、PKとオウンゴールだったけれど・・

それに対して、ヴィッセルがブチ込んだ先制ゴールと、フロンターレの3点目が、素晴らし過ぎたから、記憶に留めるという意味で、描写しておこうと思った。

まず、ヴィッセル武藤嘉紀が、ダイレクトで流し込んだ先制ゴール。

この得点では、とにかく、大迫勇也に「0.9点」を献上しなきゃいけない。

その、イニエスタからの素晴らしいタテパス(スペースパス)を受けた大迫勇也。

対する、川崎スーパーディフェンダーのジェジエウを、スッ、スッと、切り返して振りまわしながら、タメまで演出しちゃうんだよ。

ビックリした・・

また、最後の(走り込む武藤嘉紀への)ラストパスも、秀逸の極みだった。

その瞬間、大迫勇也は、一度(武藤嘉紀の動きに合わせて!!・・これがスゴイ!)パスの動作を止め、タイミングを見計らって、二度目の動作でラスト・トラバースパスを、走り込む武藤嘉紀へ「流し込んだ」んだ。

その落ち着き(最高のタメ)、スゴイッ!!

何せ、相手は、「あの」スーパーディフェンダーのジェジエウだからね。

でも、フロンターレも、負けちゃいない。

そう、天才、家長昭博がブチ込んだ、フロンターレの3点目。

味方からのパスを、ペナルティボックスのなかで受けた家長昭博。

例によって、次元の違う「落ち着き」で、相手のアタックアクションを誘う。

でも、変に足を出したら、逆を取られちゃうって恐怖を抱く相手は、まったく動けない。

そして家長昭博は、スッと、数十センチ、ボールを動かしたと思ったら、本当にコンパクトな動作で(利き足の左で!)シュートをブチかました。

打たれたボールは、見事に、ヴィッセルゴールの、左サイドネットに突き刺さった。

フ〜〜ッ!!

ということで・・

レベルを大きく超越した、この二つのゴールは、記憶に留めなきゃいけないと思った次第。

それ以外でもフロンターレは、何度も、ヴィッセル守備のスペースを攻略してゴール機会を創りだしたよね。

そう、ゴール機会の「質」という視点でも、微妙に、ヴィッセルの「上」をいっていたんだ。

さて、リーグ優勝争い。

ギリギリまで追い付いてきていたマリノスに、(彼らの連敗もあって!?)アッという間に「3ゲーム差」をつけてしまった。

チト、驚いた。

でも、残りは8試合(9試合)あるから、まだまだ、どうなるか分からない。

とにかく、お互い、押し詰まったシーズン終盤を、とことん楽しみましょう。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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