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2021_J2_第42節・・堀孝史ヴェルディ・・しっかりと進化しながら、攻守イメージングを深化させている・・来シーズンへの期待が高まるじゃないか・・(ヴェルディvs相模原、3-0)・・(2021年12月5日、日曜日)

えっ・・!?

立ち上がりのゲーム展開を観ながら、思わず、そんな頓狂な声が出た。

何せ・・

そう、「勝てば残留を決められる」相模原だから、最初から積極的&攻撃的にくるモノとばかり思っていたワケだからね。

それが・・

そう、立ち上がりから、ヴェルディに完璧にゲームを支配され、まさに理の当然ってな先制ゴールまで、新井瑞希にブチ込まれちゃうんだ。

あっと・・そのシュート自体は、理の当然じゃなかったよね。

まさに目の醒めるような(スーパーレベルの!)キャノンミドルだったんだ。

まあ、相模原ディフェンスを揺さぶるスペース攻略から、何度もゴール機会を創りだしたヴェルディだから、その意味じゃ、自然な流れの先制ゴールだった!?

とにかく、立ち上がりのゲーム展開・・

相模原にとって「ジリ貧」だったから、このゲームの「意味」という視点で、何か不可思議な感覚に囚(とら)われていたんだよ。

まあ・・

たぶん高木琢也は、「落ち着いたゲームの入り」から、徐々にペースアップし、最後は「粘り強く勝ち切る・・」ってなゲーム運びイメージだったのかもしれないけれど・・ね。

でも・・

そんな思惑とは裏腹に、「あそこまで完璧に」ゲームを支配され、先制スーパーゴールまでブチ込まれたのは、大変な誤算だったということか。

とはいっても・・

もちろん、その後の相模原は、イニシアチブを握り返していく。

そんなゲーム展開プロセスの変容を観ながら・・

ボール奪取プロセス(守備)の内実こそが「サッカーの質と実」を決める・・という、絶対コンセプトを噛みしめていた。

そして、堀孝史ヴェルディ・・

前半の彼らは、これまで積み上げたパフォーマンスを、どんどん進化&深化させつづけているという意味もふくめて、素晴らしい「質と実」を魅せたんだ。

だからこそ、次の仕掛けプロセスでも、ボールがないところでの選手アクションが、有機的に連鎖する。

そう、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションが、冴えわたったんだ。

そして、だからこそ、新井瑞希に代表される、個の才能による勝負の内実も、アップさせられる。

あっと・・

先制ゴールをブチ込まれてから、しっかりと盛り返した相模原・・

そのバックボーンもまた、ボール奪取プロセス(守備)の活性化だった。

そう、チェイス&チェックとカバーリングへ向かう勢い(≒意識と意志とイメージング)の内実が、どんどん増幅しつづけたんだ。

だからこそ、彼らの仕掛けプロセスでの「危険度」も、大幅にアップしていった。

後半のエキサイティングなゲーム展開が目に見えるようだった。

その立ち上がり・・

まず、ヴェルディの、ボール奪取プロセス(守備)へ向かう意識と意志とイメージングが、大きく「減退」したって感じた。

もちろん「その背景」には、相模原の攻守ハードワークとリスクチャレンジ姿勢が、大きくアップしたという(心理的な!?)要因もあるでしょ。

でも、「あれ」は、やられ過ぎ。

そう、前節の(秋田戦)後半のように・・ね。

そして、オフサイドに「助けられる・・」ってなピンチまで「体感」するんだよ(オフサイドには、前半でも助けられた!!)。

フ〜〜ッ!!

でも私は・・

そんな「ネガティブ刺激」が、ボール奪取プロセス(守備)に「主体性」が戻ってくるなど、何らかのカタチで、「功を奏し」はじめるコトを期待していた。

攻守にわたる局面プレーでの「粘りのなさ」は、まだ感じられていたにもかかわらず・・ね。

そんな、微妙な「ネガティブ心理」に陥っていた、後半16分、コトが起きた。

左足の魔術師、福村貴幸からの一発ロングが、最前線にブチかまされたんだよ。

そこでの競り合いでこぼれたボールに、最初に追い付いたのが、交替出場した山下諒也。

そしてヘディングで中央スペースへ流したボールを受けた佐藤凌我が、そのまま追加ゴールを蹴り込んだっちゅうわけだ。

これで、ホームを闘うヴェルディが「2-0」のリードを奪う。

でも、ヴェルディが奪ったのは、このゴールだけじゃなかった。

そう、相模原がブチかましつづけていた「極限の意志のパワー」のリソースまで、奪っちゃったんだ。

そのゴールを境に、ヴェルディが、本来の「意識と意志とイメージング」のパワーを取り戻していくんだよ。

そう、ボール奪取プロセス(守備)での勢いが、どんどん膨らみつづけたんだ。

逆に、相模原の「心理パワー」は減退していった。

そして、そこからのゲーム内容が・・

前半の立ち上がりのように、ヴェルディが完璧なイニシアチブを握るってな感じに「変容」していったっちゅう次第。

そんなゲーム展開だったから、深澤大輝の3点目も、自然の成りゆきだった。

さて、堀孝史ヴェルディ。

来シーズンへ向け、理想的な「終わり方」になったと思う。

選手たちの脳裏にも、「良いイメージ」が刻印された!?

とにかく・・

ボール奪取プロセス(守備)のコノテーション(言外に含蓄される意味)さえ、しっかりと理解し、自分のモノにすれば、必ず、今シーズン以上のチームになる。

楽しみだね。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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