トピックス


2021_J2_第26節・・どうも、永井秀樹ヴェルディでは、「悔しい結果」がつづいている・・もっと粘り強く、美しい質実剛健サッカーを目指して欲しい・・(栃木vsヴェルディ、2-2)・・(2021年8月21日、土曜日)

あらら〜・・

2試合つづけて、悔しい結果になってしまった。

このゲーム、前半の永井秀樹ヴェルディは、とても良かったですよ。

ボール奪取プロセス(守備)が、(要は、選手たちのイメージングが!)とても上手く連動し、良いゾーンでボールを奪い返せていた。

だからこそ、次の攻撃での人とボールの動きも、うまく加速させられた。

そして、ワンツーをスムーズに連続させるような、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションも、うまく機能しつづけた。

それには、ダゾン解説の坪井慶介が、何度も指摘していたように、端戸仁の「フリーマンとしての機能性」がハマリまくった・・という背景もある。

この、フリーマンという表現だけれど・・

永井秀樹は、この試合ではセンターフォワードに入った小池純輝の周りで、自由に動き回るプレイヤーのコトを、そう呼ぶのだそうだ。

そう、リベロ・・

イタリア語で「自由な人」という意味だけれど、ドイツではそう呼ぶ・・

たとえば、コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチも、攻撃だけじゃなく、守備でも、そんな「タスクイメージ」の選手を置くんだよ。

要は、「常に、そこにいる・・」というチームメイトの周りで、人とボールの動きを「加速させ」たり、守備でのカバーリングやポジショニング調整などに汗をかく選手のコトね。

ちと簡略化した説明だったけれど、要は、チームメイトたちの守備や(攻撃での)仕掛けイメージの足りないトコロを「充填」するタスクのことだね。

あっ・・またまた、より分かり難くなった!?

スミマセン・・

とにかく・・

このゲーム前半では、最前線の「リベロ」に入った端戸仁が、とても高い機能性のプレーを展開したコトが言いたかった。

それによって・・

そう、彼らの仕掛けプロセスの機能性(実効レベル!)が、抜群にスムーズに、そして危険なモノになったんだ。

例えば・・前線へ仕掛けていくヴェルディ・・

そのとき、最前線から、端戸仁が「落ちて」くる(坪井慶介の表現!)。

そして、「そこ」にタテパスを通すことで、周りの「人の動き」が加速する。

そう・・

端戸仁は、決してボールを「こねくり回し」たりせずに、シンプルなタイミングで、次のスペース(味方パスレシーバー)へボールを展開するんだ。

そのタイミングとコースは、まさに絶妙。

だからこそ、前半のヴェルディの仕掛けコンビネーションは、素晴らしくクリエイティブに機能しつづけ、何度も、栃木ディフェンスの穴(スペース)を攻略してゴール機会を創りだせたんだ。

まあ、実際のゴールは、(抜群の全体パフォーマンスを披露した!)梶川諒太のスーパースルーパスからの小池純輝の一発と、これまた「超絶スーパー」だった、浜崎拓磨のフリーキックからだったけれど・・

それでも、チーム全体として、そんなスムーズな「人とボールの動き」のイメージがアタマに入っていたからこそ、次、その次と、「人とボール」がスムーズに動きつづけたっちゅうわけさ。

先制ゴールや、2点目につながったフリーキックを奪ったシーンだって、そんな「動き」があったからこその「イメージシンクロ成果」だったんだよ。

それが・・

そう、後半になって、佐藤優平が入ったことで小池純輝が左サイドへ開き、端戸仁が、再び「ワントップ」になったんだ。

そして、そのことで(!?)、効果的だった「リベロの動き」が霧散しちゃったんだ。

決して、佐藤優平のプレーが良くなかったなんて言っているわけじゃない。

そうではなく、人とボールの動きをスムーズにする「加速装置」という戦術的な機能が、後半になって、失われてしまった・・というコトが言いたかったんだ。

この最前線のリベロ・・という機能性。

わたしにとって、その、「自由であるからこその!!」有効性を、再認識させられたゲームでもあったね。

それにしても、2試合もつづいた「悔しい結果」。

あっ・・2試合だけじゃないか・・

とにかく永井秀樹ヴェルディには、様々な意味合いで「粘り強いサッカー」を、もっと強烈に意識して欲しい。

そう、大いなる「目標」と、美しい質実剛健サッカーを目指してね。


============

ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

-------------------

あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


============

最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


===============

 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

==============

 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





[ トップページ ] [ Jワンポイント ] [湯浅健二です。 ]
[ Jデータベース ] [トピックス(New)] [ 海外情報 ]