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2021_J2_第20節・・ヴェルディは、このゲーム「でも」、「進化&深化」を加速させる「イメージタンク」に、貴重な「闘う成功体感」を充填できた・・(ヴェルディvs栃木、2-1)・・(2021年6月26日、土曜日)

フムフム〜・・

まず・・

このゲームでテーマにすべきポイントは・・ってなコトから考えはじめました。

それってサ・・

普通に考えたら、後半になって大きくダイナミズムをアップさせ、逆転ドラマまでも完遂させたヴェルディ攻勢の背景・・ってな視点だろうね。

その背景ファクターだけれど・・

もちろんそれは、人とボールが、より素早く、広く、活発に動きはじめたからに他ならない。

そして・・

そんな、前後半の「変容」現象のバックボーンが、ボール奪取プロセス(守備)の活性化だったコトも、言うまでもない事実だよね。

でもね、私は、このゲームについては・・

後半のペースアップという派手なグラウンド上の現象「より」も、前半の「寸詰まりサッカー」という現象の方に、より興味を惹かれるんだよ。

ダゾン解説の、清水範久も述べていたけれど、前半での人とボールの動きが、あまりにも鈍重に過ぎたんだ。

鈍重・・

別な表現をしたら・・

それぞれのボールホルダー(パスレシーバー)が、次のプレーに移るまでに、時間が掛かりすぎたっちゅうことだね。

そう、各ステーションでの、ボールの動きの「停滞」。

それは・・

そう、彼らは、次の仕掛けの(展開の!?)タテパスを出すのに「逡巡」していたんだよ。

・・あっ・・アソコは、栃木ディフェンスに狙われている・・

・・どこも、ハードにマークされているか、相手に「狙われて」いるんだ・・

・・これじゃ、うまく展開できない「かも」しれない・・

そんな、逡巡・・

もちろん、それでも、リスクにチャレンジしていかなきゃ、何も生み出すコトなんてできない。

にも、かかわらず・・

そう、ボールホルダーは、考え「過ぎ」たり、リスクへのチャレンジを(勇気が足りないために!?)逡巡しちゃうんだよ。

もちろん・・

そう、田坂和昭に鍛えられている栃木プレイヤーたちの、ものすごく積極的なボール奪取プロセス(ゲーゲンプレスも含めた前からプレス)は、苛烈を極めていた。

そんな栃木の、強烈な「意識と意志とイメージング」だから・・

たしかに、その、強烈な協力プレスの「波」のなかで、スペースを攻略できるだけの「動きのリズム」を創り出すのは、そう簡単な作業じゃない。

でも、そんな、すこし「押され気味マインド」の消極プレーだったら・・

「心理的な悪魔のサイクル」に落ち込んでしまうだけじゃうじゃないか。

とにかく前半のヴェルディは、そんな「寸詰まりサッカー」に終始していたんだ。

わたしは、そんなヴェルディのプレー姿勢を観ながら・・

・・カネや名声を失ったら、また取り返せばいい・・

・・でも、勇気を失ったら、生まれてきた価値(意味)がない・・

そんな、ドイツの哲人、ゲーテの(ニーチェの!?)言葉を、反芻していたモノさ。

そして、だからこそ・・

そう、後半のヴェルディが魅せた、とても貴重なコノテーション(言外に含蓄される意味)を内包した「再生ドラマ」に目を見張ったんだ。

ホント、素晴らしい、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションの連続だった。

また、だからこそ・・

その、積極的な「主体性サッカー」が秘める「貴重な価値」を、反芻していたんだ。

試合後のダゾンインタビューで、ヴェルディ監督、永井秀樹が、その「メカニズム」について、こんな素敵なコメントを残した。

曰く・・

・・後半は、相手に「的を絞らせない動き」をイメージするように指示しました・・

いいね〜・・

たぶん永井秀樹は、選手たち自身に、「的を絞らせないためには、どうすればいいのか?」ってなことで、自問自答させたはず。

そう、そんなコーチング姿勢こそが、選手たちの「主体性プレー」を充実させていくんだよ。

その意味でも、このゲームは、とても重要な「学習機会」だったと思う。

もちろん・・

ヴェルディの「進化&深化」を加速させていくための絶対ベースとしての「イメージタンク」に、貴重な「成功体感」を充填できた・・という意味も含めてネ。

そう・・

彼らが思い描く「大いなる目標」を達成するために・・


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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