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2021_J2_第17節・・勝ち切るコトの難しさを「学習」させられたヴェルディ!?・・とにかく攻守ハードワークとリスクチャレンジこそが「KFS」なんだよ・・(ファジアーノ岡山vs東京ヴェルディ、0-1)・・(2021年6月5日、土曜日)

そのときのエキサイティングな激情。

そんな、ガッツポーズが出るような興奮は、久しぶりだったね。

そう、後半47分(後半ロスタイムに入ってから2分!)に、後方から走り込んだ井出遥也が、ダイレクトでブチ込んだ決勝ゴールシーン。

そういえば、その11分前の後半36分にも、井出遥也が、山口竜弥、佐藤凌我が絡んだ、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションからフリーシュートを放ったシーンもあったね。

結局そのグラウンダーシュートは、岡山ゴール右ポストをわずかに外れてしまったけれど、そのときも、かなり身体を硬くしたモノさ。

何せ・・

たしかにヴェルディは、全般的なイニシアチブは握ってはいたけれど、それでも、「ゴール機会」という視点じゃ、ホームのファジアーノ岡山に、少し後れを取っていたわけだから。

・・全体的なイニシアチブは握っているのだから、もっと積極的に仕掛けて(リスクにチャレンジして)いかなきゃ、スペースを攻略するコトなんて叶わないぞ・・

・・もっと、勇気をもってタテへ仕掛けていったり、ボールがないところでのサポートの動きも、もっと活性化しなきゃ、ファジアーノ岡山の守備ブロックを振りまわすことは難しいよ・・

少し、忸怩(じくじ)たる思い。

そんな、ちょっとネガティブな感性の背景には・・

明らかに、ダイナミックに進化&深化しているヴェルディなのに・・という情緒もあった。

・・全員が連動アクションをつづける、効果的なボール奪取プロセス(守備=意志の闘い)が、とても良くなっている・・

・・だから、良いカタチでボールを奪い返せる・・

・・だからこそ、イニシアチブを握ることで、自分たちのサッカーができる前提条件は、整えられている・・

そんな、良い流れのサッカーができているからこそ・・

そう、だからこそ、次の仕掛けプロセスでは、もっと勇気をもってリスクにチャレンジしていかなきゃダメだ・・ってなネガティブ情緒にも苛(さいな)まれていたっちゅうわけだ。

でも・・

後半13分の、深澤大輝から井出遥也への交代(加藤弘堅が最終ラインに下がり、佐藤優平がボランチに入った)によって・・

ヴェルディのサッカーが、どんどん活性化していくんだよ。

交替して下がった深澤大輝のプレーが「足りなかった」ということじゃなく、永井秀樹がよく使う「立ち位置を変えた」ことで、サッカーが、より「うまく」回りはじめたっちゅうことなんだろうね。

そして、こちらの期待も、どんどん膨らんでいく。

また、その交替直後には、山下諒也からのクロスを、小池純輝が、惜しいダイレクトシュートを放ったりもした。

フムフム・・

そして・・

サッカー内容だけじゃなく、「勝負の流れ」も掌握しはじめたヴェルディ。

でも・・

そう、やっぱり、ゴール機会という視点では、足りない。

そんな、フラストレーションが溜まっていた、まさに最後の最後に、冒頭の、井出遥也の決勝ゴールが生まれたっちゅうわけさ。

そりゃ、ガッツポーズだって、出るさ。

ということで、ゲームの(勝負の)流れを「まとめ」ると、こんな感じになる!?

・・ポゼッションでは上回っているけれど、実質的なゴール機会という視点では、素早い展開から、シンプルにシュートをブチかますファジアーノ岡山に、後れを取っていたヴェルディ・・

・・それが、井出遥也の登場と、選手の立ち位置の「調整」によって、イニシアチブを、実質的なゴール機会にまで「つなげられる」ようになりはじめたヴェルディ・・

・・でも、どうしてもゴールが遠い・・

・・そして、半ば、諦めかけていた最後の時間帯に飛び出した、決勝ゴール・・

ということで・・

このゲームでのヴェルディは、「勝ち切るコト」の難しさを「学習」したって言えるのかもね。

最後に・・

いまのヴァルディにとって・・

ボール奪取プロセス(守備)の活性化こそが「KFS」という事実を、繰り返し「体感」しつづけることが大事。

そう、キー・ファクター・フォア・サクセス。

大いなる目標を達成するためにね。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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