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2020_UCL_決勝・・世界最高峰のエキサイティングマッチ・・堪能した・・(バイエルンvsパリ・サンジェルマン、 1-0)・・(2020年8月24日、月曜日)

すごかったネ〜、秘術を尽くした熱闘。

今回は、コロナのために、とてもイレギュラーな大会にならざるを得なかった。

それでも選手たちは、自分たちのプレーが、世界中に配信されていることを実感しているわけだから、無観客でも、モティベーションの下がるはずがない。

そして、もちろん、結果は、歴史に刻まれる。

だからこそ、エキサイティングな熱闘が繰り広げられたっちゅうわけだ。

ということで・・

このゲームの全体的な構図だけれど・・

まあ、一般的には、「組織」vs「個」・・ってなことになるんだろうね。

そう、組織のバイエルンに対し、天才連中がオフェンスを引っ張るパリ・・

何せ・・

パリには、ネイマール、ムバッペ、そしてディ・マリアってな、世界の(名と実の両方を備える!?)トップスターがスリートップを形成しているわけだから・・

もちろん・・

対するのは、これまた世界トップレベルという名を馳せるバイエルン守備だから、そんな天才連中だって、そうは簡単に、「個」で抜け出せるはずがない。

とはいっても・・

そう、これまたドイツ人監督の、トーマス・トゥッヘルが率いるパリということで・・

以前のイメージとは違い、いまの彼らは、「組織」にも長けているんだ。

そう、天才連中のなかで、互いに助け合うという意味合いも含めた、効果的なイメージ連鎖ファンクションが確立してきているんだよ。

とても微妙なディスカッションなのだけれど・・

要は・・

より、「組織テイスト」が前面に押し出されるバイエルンに対し、「個のテイスト」が、互いに助け合うパスコンビネーションにも好影響を与えるパリ・・ってな構図。

もちろん両チームともに、組織プレーと個人勝負を、うまくミックスしているにしても・・だよ。

そんな両チームの最終勝負プロセス・・

やっぱり・・

バイエルンは、パス(クロス)&ピンポイントが、メインの最終勝負イメージだよね。

だから、最終勝負プロセスも、あくまでも人とボールを動かしつづける組織テイストが強いっちゅうわけだ。

それに対して・・

「個の勝負」を前面に押し出すバリ・・!?

いやいや・・

(前述したように!)その最終勝負プロセスで「も」、トーマス・トゥッヘルが描く、最終勝負のイメージが、うまく浸透しているって感じられるんだよ。

そう・・

彼らのイメージングの中では、常に、個の勝負と、そこからの「組織的なパス勝負」のコラボレーションが意識されているんだ。

だから、個の勝負を繰り出しているときでも、周りの「人の動き」が止まらない。

だからこそ、ものすごく危険な最終勝負プロセスが創造されちゃうっちゅうわけだ。

ゲームの全体的な展開・・

たしかに、バイエルンがイニシアチブを握っている。

でも、一度(ひとたび)パリがボールをもって押し上げたら、それは、それは、危険な勝負プロセスがブチかまされるんだよ。

そんな、手に汗にぎる展開がつづいていたわけだけれど・・

そんななかで、バイエルンが、ある意味「理の当然」ってな雰囲気で、一発クロス最終勝負を決めちゃうんだ。

最後は、(レアルのトニ・クロース然とした)スーパーパサーに成長したヨシュア・キミッヒのスーパーピンポイント・クロスを、キングスレイ・コマンが、ヘディングシュート一閃。

ゲームの勝負を決めたのは、やっぱり、バイエルンの「組織」だった。

それにしても、トーマス・ミュラーの、攻守ハードワークとリスクチャレンジには、アタマが下がる。

まさに、意志のカタマリ。

個の勝負能力じゃ、パリの足許にも及ばないバイエルンのツートップ(トーマス・ミュラーとロベルト・レヴァンドフスキー)だけれど、彼らの最前線からの守備ハードワークと、攻撃での、ボールがないところでの勝負アクションの内実は、まさに世界トップだよね。

だからこそ、彼らを取り囲む、デイビス、コマン、ゴレツカといった組織プレイヤーたちも、人とボールの動きを、ものすごくハイレベルに「加速」させられるっちゅうわけだ。

とにかく・・

人とボールの動きという視点と、天才たちによる、組織テイストも内包する(!?)個の勝負プレーの饗宴という視点で、とことん楽しませてもらった筆者なのであ〜る。

最後に・・

そう、少なくとも3点は、バイエルンを窮地から救ったドイツ代表の守護神、マヌエル・ノイヤー。

その落ち着きのバックボーンが何なのかを(彼の口から!)知りたいね。

でも、まあ、ここじゃ・・

聞くところによると、その「骨子は、イメージトレーニングにあるらしいんだよ。

ビデオを、すり切れるほど見直すイメージトレーニングによって、ギリギリの勝負シチュエーションでも、まったく心が乱れない・・という境地に至ったらしい!?

だから、どんな危急状況でも、落ち着いて、そこでの正解プレーが自然とアタマのなかに描写され、身体も、自然に動く。

まさに、究極のオートマティゼーションじゃありませんか。

とにかく、マヌエルのプレーは、スゴイの一言だった。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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