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2020_AFC_U23・・このゲームでのウズベキスタンは、様々な意味を内包する「バランス感覚」に溢れたスーパーサッカーを魅せてくれた・・(UAEvsウズベキスタン、1-5)・・(2020年1月19日、日曜日)

サッカーの絶対ベースは、組織的なパスゲーム。

要は、人とボールをしっかりと、創造的に動かしながら、相手ディフェンスの「ボール奪取イメージ」のウラを、パスで突いていくっちゅうのが基本ということなんだ。

ウラ・・

もちろん、決定的スペースのこと。

「そこ」を攻略するには、組織コンビネーション(パス主体)と、個の勝負(ドリブル突破)という大きな流れがある。

もちろん、最高なのは、組織プレーと個人勝負プレーが、創造的にコラボレートすること。

言いたかったのは、その、「組織と個のバランス・・」という視点で、ウズベキスタンに、一日以上の長があった・・ということ。

彼らは、攻守にわたって、とても優れた組織サッカーを魅せてくれた。

とはいっても・・

そう、前半がはじまった最初の数分間は・・

UAEの一発タテパスが冴えわたり(ウズベキ守備が寝ていた!?)、ウズベキ最終ラインが置き去りになって、先制ゴールまで決められてしまうという、まさにジリ貧の立ち上がりだったんだ。

その稚拙なディフェンスに、チト、呆れ返っていた。

何せ・・

その先制ゴール以降でも、2度、3度と、同じようなカタチのタテパス一本で、ウズベキ最終ラインが置き去りになってしまうようなジリ貧のシーンが連続したわけだから・・

でも・・

そう、その「失点という最大のネガティブ刺激」をブチかまされたウズベキスタンが、やっと目を醒ますんだ。

そして、前述した、素晴らしい組織パスサッカーに火が点く。

また守備でも、UAEのスピーディーでパワフルなFWへのタテパスを、しっかりと確実にカバーできるように(自分たちのなかで!?)しっかりと修正していた。

とにかく、ウズベキの組織サッカー「も」、たしかに素晴らしいレベルにあるって再認識させられた筆者だったんだ。

ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションで、何度も、UAE選手を、中盤に置き去りにしたり、そのコンビネーションの流れから、3人目、4人目のフリーランナーが、ウラの決定的スペースを攻略したり。

そんなふうに、素早く、創造的にボールを動かせているからこそ(人の動きとのコラボ!!)、後方から押し上げてくるチームメイトのことも、しっかりと見えていたんだろうね。

そして、2列目からの、スーパーなキャノン中距離シュートをブチ込んだ。

さて・・

あっと、後半は、こちらの期待に反して、UAEがゲームのイニシアチブを握る展開は、まったく、起きそうな雰囲気ではなかったね。

逆に・・

そう、漫然たるリズムで攻め上がっているUAEの逆を突いた必殺カウンターで、ウズベキスタンが、ゴールを重ねてしまうんだよ。

まあ、この試合に限っては、両チームの実力差が、まさに数字になって表れたっちゅうコトなんだろうね。

さて・・

「東京2020」への予選に生き残ったのは、サウジアラビア、ウズベキスタン、オーストラリア、そして韓国ということになった。

このなかから3チームが、東京への切符を手にする(3位決定戦もギリギリの勝負!)。

中東からはサウジアラビアだけが生き残ったけれど・・

今回の彼らは、クラブワールドカップで、アジアのアイデンティティ(誇り)と呼べるほどの活躍を魅せたアル・ヒラルと同様に、素晴らしい組織サッカーを展開している。

あっ・・

アル・ヒラルって、昨シーズンのACL決勝で、レッズが、まったく歯が立たなかったアジアの(サウジアラビアの!)チャンピオンチームですよ。

とにかく彼らは、これまでの、典型的な「中東チーム」とは、一味も、二味もちがう、モダンサッカーを魅せてくれる魅力的なチームなんだ。

ところで・・

先ほどアップした韓国vsヨルダンのコラムで、決勝は、サッカー内容からすれば、韓国vsサウジアラビアかも・・なんて書いた。

前言撤回・・

そう、その対戦候補に、是非(この試合での!)ウズベキスタンも加えたい。

今日は、以上です。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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