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2020_J2_第20節・・レノファ山口が攻撃的サッカーをブチかましてきたからこそ、ヴェルディは、掛け替えのない「イメージ資産」を蓄積させられた・・(レノファ山口vs東京ヴェルディ、2-1)・・(2020年9月19日、土曜日)

フ〜〜ッ・・連敗か〜〜・・

でも、ここからだよ・・

自らを奮い立たせ、希望を高揚させていく「ホンモノの闘い」に挑んでいくのは。

そう、「J1を目指す闘い」は、大いなるチャレンジなんだ。

そして、長い闘い。

だからこそ、強い意識と意志。

そう、ここから「も」、セルフモティベーション能力(自分の弱さとの闘いを制するチカラ!)が問われるんだ。

とにかく、これからも、永井秀樹監督、そして選手諸君には、自らの心の中に潜む「テンプテーション(誘惑)」に打ち勝っていく「ホンモノの闘い」に、積極的に挑んで欲しいと思う筆者なのだ。

試合・・

サスガに、霜田正浩監督。

山口は、攻守にわたって、とてもチャレンジャブルで(攻守にわたるリスクチャレンジあふれる!)高質な攻撃サッカーを魅せてくれた。

とはいっても、「そんなサッカー」を定着させ(次の守備をうまく機能させることで!!)勝ち点を積み重ね、リーグ上位へ登っていくのは、とても大変な作業なんだ。

でも、山口が志向する、人とボールが動きつづける(そして、組織と個が、高質にバランスする!)サッカーは、日本が目指すべきサッカーコンテンツを内包しているのも確かな事実。

とにかく、国内外で、その「イバラの道」を数限りなく体感し、プロ仲間とディスカッションを交わしつづけている私は、霜田正浩監督のチャレンジに対して、心からの敬意を表するわけさ。

そして、だからこの試合は・・

志向するサッカーの本質的な内容・・という視点で、ある意味、「ミラーゲームになっている・・」なんて感じさせられていたんだ。

そう、ヴェルディにとって、これまでのゲームとは、かなり、ゲーム内容のコノテーション(言外に含蓄される意味)を異にしていたんだよ。

だからこそ、ヴェルディにとって、とても貴重な学習機会でもあったって思うわけだ。

何せ、相手のレノファ山口は、攻守にわたって、積極的に「仕掛けて」くるわけだからね。

また「そこ」には、ヴェルディ組み立てのキーパーソン、藤田チマを、厳しくマンマークする・・なんていうゲーム戦術アイデアもあった。

そんなだから、ゲームが、ダイナミックに成長していくのも道理。

そして、そんなゲーム展開のなか、レノファ山口が、後半19分と22分に挙げた、唐突な二つのゴールで、先行してしまうんだ。

まあ、そのゴールには、もちろん「意図した戦術イメージ」も内包されていたはずだから、「唐突」という表現は失礼かも知れないけれど・・。

ということで、ここからは、ゲーム残り20分で、二点をリードされたヴェルディが魅せた、「ホンモノ圧力」の仕掛けプロセスというテーマに絞って、ディスカッションしていくことにします。

何せ・・

その、なりふり構わない圧倒的な仕掛けプロセスにこそ、これからヴェルディが、かき分けていかなければならない「イバラの道の先」へのヒントが隠されているわけだから・・

そう、強い「意識と意志」をベースに、自ら考え決断し、リスクへチャレンジしていく、積極的で攻撃的なプレー姿勢。

とにかく、この最後の20分間には、人とボールが激しく動きつづけるダイナミックサッカーの基盤としての、レベルを超えた高質コンテンツが詰め込まれていたわけだから。

とにかくヴェルディは、そんなダイナミックな仕掛けプロセスを途絶えさせることがなかった。

もちろん、落ち着くところはある。

でもソレは、次の仕掛けへの序章(創造的なタメ)にしか過ぎない。

そんな、ダイナミックな雰囲気が、チーム全体に「みなぎって」いたんだ。

仕掛けプロセスでの、ボールがないところでの人の動きが倍増したって感じられたのも道理。

もちろん、そんな人の動きは、ボールの動きを「活性化させるエネルギー」でもある。

あっ・・

ボールの動きが活性化したから、人の動きもアップしていったのか・・!?

フ〜〜ッ・・

とにかく、ここじゃ、ニワトリが先か、タマゴが先か・・なんていう無益なディスカッションではなく、ヴェルディの「前へのダイナミズム」が風雲急を告げたという事実「だけ」にスポットを当てることにしますよ。

あっと・・それでも・・

そんな、仕掛けプロセスの勢いの絶対バックボーンが、ダイナミックなボール奪取プロセス(守備)の活性化だったことは、強調しておかなくちゃ。

まあ、言うまでもないことだけれど・・さ。

とにかく、連動するディフェンスアクション(ボール奪取プロセス)こそが、全てのスタートライン・・っちゅう絶対コンセプトだけは、繰り返し、強調したい筆者なのであ〜る。

へへっ・・

でも・・

そう、時間が押し詰まるにしたがって、一点を守り切り切りたい(!?)山口が、守備ブロックを強化しはじめたんだ。

さて・・

そんなタイミングで、永井秀樹監督が、松橋優安をピッチに送り込むんだよ。

とても良い選択だったと思う。

「あの状況」じゃ、「組織」よりも「個」を前面に押し出す仕掛けプロセスの方が、より実効レベルが高いはずだから・・さ。

そして、そんな意図が込められた(!?)交替が、すぐに効果を発揮したっちゅうわけだ。

そう・・

その松橋優安がドリブルで突っ掛け、森田晃樹とのワンツーから抜け出して山口ディフェンスの意識と視線を「引きつけ」ちゃうんだよ。

そして、最後のタイミングで、「ワンツー&超速ダッシュ」で決定的スペースへ走り抜けていた森田晃樹へのラストスルーパスを決めたっちゅう次第。

私は、この、ダイレクトパス(ワンツー)とドリブルを織り交ぜた組織コンビネーションにこそ、ここから目標へ突っ走るヴェルディのダイナミズムの源泉だと感じていました。

PKについては、まあ、コメントなしです。

とにかく、この最後の時間帯でヴェルディが魅せた、様々なファクターが詰め込まれた、タテへの仕掛けとスペース攻略というチャンスメイクプロセスは、ヴェルディにとって、かけがえのない「イメージ資産」として蓄積されたはずだと確信している筆者なのであ〜る。

まあ確かに、結果には少し落胆させられたけれど・・

それでも、心の奥底では、勇気をもってリスクチャレンジ(攻撃的なチーム戦術!)の姿勢を推し進めるレノファ山口の霜田正浩監督に、オメデトウの拍手をおくっていた筆者でした。


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ところで・・

チト唐突ですが、知り合いのジャズシンガー、宮崎友紀子さんを紹介させてください。もう、ホントに素晴らしいソウルフルヴォーカリストです。

以前、あるキャフェライブで聴き、いっぺんにファンになったのですが、その宮崎友紀子さんと、偶然、友人のガーデンパーティーで再会したんです。

彼女については、このページあのページを参照してください。

私がコンサートで聴いたのは「ボサノバ」だったけれど、本当に心に染みわたりましたよ。

その宮崎友紀子さん。私の友人で、日本を代表するベーシスト(コントラバス奏者)藤原清登さんともコラボしたらしい。知らなかった。

 藤原清登さんだけれど、あるライブで彼女のヴォーカルを聴き、すぐに「いいですネ〜・・よければ、今度セッションを組みませんか・・」と、オファーしたんだそうな。

「あの」藤原清登だからね、宮崎友紀子さんの実力については推して知るべし・・だよね。

ということで、彼女の最新アルバムのカバー写真も載せておきます。

また、ギタリスト&シンガー(&パーカッション&マウス・トロンボーンなどのマルチ音楽家)として活躍するホブソン・アマラウさんとのコンビがパフォームするYouTube動画へも「リンク」を張っておきま〜す。

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あっと・・

私が愛用しているウエストポーチやバックパック。それについて何人かの方々に質問されたんですよ。それは、友人のデザイナーが主催するブランド、「METAS」

ちょっと、プロモートさせてくださいね。

この方は、某有名メーカーのチーフデザイナーから独立し、自らのブランドを立ち上げました。シンプルイズベスト・・スローライフ・・などなど、魅力的なキーワードが散りばめられた「METAS」

とてもシンプル。でも、その機能性は、もう最高。お薦めしまっせ。


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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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