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2020_ACL_・・やっぱり、チームに深く浸透している(イメージが共有された!)戦術コンセプトこそがキーファクターだよね・・だから、誰が出てきても、サッカー内容に大きな差が出てこない・・(シドニーvsマリノス、1-1)・・(2020年12月4日、金曜日)

どんなに「入れ込ん」だって、リーグ戦の最終結果は変わらない・・

そんなことは、両チーム選手たちは、十分に分かっているサ。

でも・・

そう彼らは、「サッカー人」としての意地で(!?)、最後の最後まで、「勝ちたいオーラ」を放散しつづけたんだ。

たしかに、内容的には、マリノスに一日以上の長はあったけれど・・

それは、それで、とても清々しい全力マッチだったんだよ。

だから、観ているこちらも・・

(高質なカメラワークによって!!)ボールがないところでの攻守せめぎ合いも、しっかりと体感できたコトも含めて(!)、その高質なぶつかり合いを、心から楽しんでいた。

ということで・・

両チーム選手たちに対して、心から労(ねぎら)いたい筆者だったのであ〜る。

へへっ・・

さて、そんなダイナミックマッチを立派に闘ったマリノスだけれど・・

やっぱり、彼らからは・・

チーム戦術(コンセプト)の浸透と、それをしっかりとグラウンド上で体現する、選手たちの自己主張こそが、良いチームの「源泉」だって、またまた体感させてもらったよね。

その、選手たちの自己主張・・

いつも書いているように、攻守ハードワークとリスクチャレンジを、主体的に探しまくるっちゅう、積極的、攻撃的なプレー姿勢(強烈な意志!!)のことだよ。

そして、チーム戦術(コンセプト)の浸透・・

コレが、ものすごく、意味深。

もちろん、まず何といっても、選手たちが、主体的に攻守イメージを描けるコトが大前提。

そう、「こういうプレーがしたい・・あそこでボールを奪い返したい・・あそこのスペースでパスを受けたい・・オレが創ったスペースを、アイツに使わせたい・・」等など・・

・・そんな、主体的に考え、勇気をもって、その攻守イメージを体現していこう(いきたい!)っていう、強烈な意志にこそ、チーム戦術(コンセプト)の浸透度が、如実に現れてくるんだ。

アンジェ・ポステコグルーという、強烈なストロングハンド(優れたプロコーチ)に率いられたマリノス。

だからこそ・・

アンジェが描くチーム戦術イメージを基盤に、選手たちが、主体的に考え、工夫し、勇気をもって、「自分自身の」イメージを体現していこうとする、魅力的な(!)積極的&攻撃的プレー姿勢を、際限なく体感しつづけられるんだよ。

そう、全員守備、全員攻撃を絶対ベースにする、トータルフットボール。

また、チーム戦術(コンセプト)が、深くチームに浸透しているからこそ、誰が出てきても(!)、攻守イメージングの内容に、大きな差が出てこない。

とにかく・・

素早く、広い、人とボールの動きを絶対ベースに繰り出していく・・

ワンツー(パス&ムーブ)を、複合的に組み合わせる、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション。

秀逸だね〜・・

あっと・・

もちろん、そんな組織プレーにミックスしていく、効果的な個人勝負プレーも素晴らしい。

そう、「組織」と「個」の高質なバランス。

また、ボール奪取プロセスでも・・

最前線から、誰一人としてサボったりしない。

ボールを失った次の瞬間には、素早く効果的な攻守の切り替えから、一人ひとりが、守備ハードワークを探しつづけるんだ。

チェイス&チェックやカバーリング、忠実マーキング、協力プレスへの集散、もちろん最終勝負プロセスでの「最後の半歩」だって、しっかり伸ばし切る。

いいネ〜・・アンジェ・マリノス。

これからも、大いなる期待をもってサポートします。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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