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2019_トゥーロン・・素晴らしい組織サッカーで世界にアピールしてくれた横内昭展ジャパン・・このPK勝利は、フェアにつかみ取った正当な報酬だ・・(日本vsメキシコ、2-2、PK= 5-4)・・(2019年6月13日、木曜日)

よ〜〜しっっっっっっっ!!!!!!!

5人目の旗手怜央がPKを決めたとき、自然と、全力のガッツポーズが出た。

それにしても・・

横内昭展ジャパンは、二度もリードを奪われたのに、ホントによく追い付いた。

その、ゲーム内容だけれど・・

そこで、もっとも目立っていたのは、メキシコが、ゲーム立ち上がりからブチかましてきた「前からプレス守備」だった。

それは、それは、大パワーの前からプレスだったんだよ。

そして、それに勝るとも劣らないほど目立っていたのが・・

横内昭展ジャパンの、そんなメキシコの「前からプレス」を、スマートに「かわし」つづけた、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションだったんだ。

もちろん、たまには、その協力プレスで追い込まれてミスをすることもあったけれど、全般的には、しっかりと、相手とのフィジカル・コンタクトを「かわし」つづけていたんだ。

そして・・

そう、徐々に、横内昭展ジャパンが、人とボールの軽快な動きをベースに、試合のベースを握っていくんだよ。

その進化プロセスは、とても興味深かったし、とても頼り甲斐のあるモノだった。

何せ、相手は、「あの」北中米の強豪メキシコだからね。

この大会を通じて横内昭展ジャパン(U22代表)が魅せつづけた、スマートで危険な組織サッカーは、世界に対して(本場エキスパート連中に!)、着実にアピールしたに違いない。

影山雅永ジャパン(U20W杯に参加)も、サッカー内容で、世界にアピールしてくれたけれど、この横内昭展ジャパンも、それに勝るとも劣らない程の存在感を発揮していたんだよ。

そのサッカー内容だけれど・・

「オマエのところ(日本のこと)は、ホントに素晴らしい組織サッカーを魅せてくれるよな・・」

またまた、ドイツの友人プロコーチとのスカイプ会話で、そんな話題になった。

彼のイメージには、2011年の女子W杯で世界チャンピオンに輝いた「我らがなでしこ」のチームプレーが、深〜く刻み込まれているんだ。

その話題については、その決勝の後、ボーフムで開催された、ドイツ(プロ)サッカーコーチ連盟主催の国際会議について書いたレポートをご参照あれ。

とにかく・・

そんな「組織イメージ」が、日本サッカーの代名詞として、特に本場のエキスパート連中に、かなり深く浸透しているんだよ。

でも・・さ・・

そんな組織プレーに、もっと効果的に、「実効ある個の勝負プレー」がミックスされるのが理想であること「も」、自明の理だよね。

その視点で、日本サッカーには、まだまだ、個の勝負プレー(タメとか勝負ドリブル等)の進化というテーマが、重くのし掛かっているんだ。

でも・・

そう、日本フル代表では、「若い個のチカラ」が確かな歩みで台頭しはじめているのも確かな事実なんだ。

言わずと知れた、NMD、そして久保建英などなど・・

たしかに、影山雅永ジャパン(U20W杯)でも、横内昭展ジャパンでも、スペース攻略までは、あくまでも組織サッカーで崩していくプロセスが主体だよね。

でも、そんな「スペース攻略のツボ」に入ったら・・

彼らは、組織パスコンビネーションによる最終勝負だけじゃなく、勇気あふれるドリブル勝負に「も」積極的にチャレンジしていたんだ。

そう、この試合では・・

スリーバックで臨んだ横内昭展ジャパンの両ウイングバック(相馬勇紀と川井歩)が、何度も、勇気満々のドリブル勝負をブチかましたんだよ。

特に、左ウイングバックの相馬勇紀・・

そのドリブル突破は、目立ちに目立っていたよね。

彼は、パワフルでスピードあふれる屈強な相手ディフェンダーと「静対」した状態から・・

相手を置き去りにしてしまうような勝負ドリブルを何度もブチかましたんだ。

まあ、惜しくもゴールにはつながらなかったけれど・・さ。

さて、初めてトゥーロン大会の決勝にに駒を進めた横内昭展ジャパン。

メキシコ戦の前、選手たちは、口々に、ブラジルとの決勝を望んでいたということだけれど、さて、とうなることやら。

(結局ブラジルが、アイルランドを「2-0」で下した・・選手たちの希望がかなったね・・良かった)

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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