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2019_日本代表_EAFF_3・・「なでしこ」でも書いたけれど、韓国がブチかます激しい闘う意志(闘志!?)と、シンプルに挑んでくるダイナミック勝負サッカーからは、確かに学ぶべきトコロもある・・(韓国vs日本、1-0)・・(2019年12月18日、水曜日)

そのとき、「クソ〜〜ッッ!!」てな叫びを上げて、ラップトップをブン投げそうになった。

あっと・・

そんな激情リアクションには、昨日アップした「なでしこコラム」でも書いた、風邪feverが、まだ収まっていないという背景もありそうだね。

フ〜〜ッ・・

それにしても・・

昨日の「なでしこコラム」でも書いたけれど、韓国のエモーショナルパワーは、まさに、レベルを超えていたよね。

解説を担当していた鈴木隆行と小野伸二が、異口同音に語っていたけれど、ここまでの韓国の2試合とは、まさにガラリと様相を異にした闘い方だったそうな。

まあ、そんな本物のライバルの存在は、サッカーの進化&深化への(体感をホンモノの闘う糧にするための!?)、大きな後押しになるわけだから、有り難い限りだよね。

ところで、ゲーム立ち上がりから韓国がブチかましつづけた、レベルを超えた「前からプレス守備」。

結局前半は、そんな韓国の強烈な勢いに「やられて」しまった。

ここで言う、「やられてしまった・・」の意味合いだけれど・・

もちろん、後方からのサポートという意味の「2次・3次攻撃の流れ」を、抑え切れず(前線からの戻りが不十分!)に決勝ゴールを奪われてしまったコトもそうだけれど・・

それだけじゃなく、とにかく森保一ジャパンが、その韓国の「勢い」に呑み込まれ、気持ちが受け身になるというネガティブな雰囲気がアリアリだったのが、チト残念だった。

そんなときは・・

前からプレス守備には、もっと勢いのあるアグレッシブな前からプレス守備をブチかましゃいいんだよ・・

・・そんな私の心の叫びが、まさに、虚しくアタマのなかで共鳴したモノさ。

このテーマについては、「The Core column」で発表した「このコラム」もご参照あれ。

とにかく前半の日本は・・

攻守の切り替えが(韓国と比べて)鈍重だし、ボールホルダーへのプレッシングも、まったく連動しなかった。

そして、韓国選手たちのオーバーラップを、前述のように、イージーに「行かせて」しまったりする。

森保一ジャパンは、もっと落ち着いてゲームをコントロールしなきゃいけなかった・・と思う。

なんて書いたら・・

・・オメ〜〜・・

・・いま、もっと激しく前からプレス守備をブチかませって言ったんじゃん・・

・・なんて突っ込まれそう。

でも、まあ・・

・・韓国は、あのパワーとスピードで、ものすごく素早くタテへ仕掛けていったり、クロスボールをブチ込んだりしちゃうわけだから・・

・・そりゃ、誰でも、ドキマギするさ・・

・・ドイツでも、そんな韓国がブチかます、前からプレス守備や、恐れを知らない(!?)シンプルで素早いタテへの仕掛けは警戒されているんだよ・・

まあ・・

・・タテへ展開しようにも、トラップの甘い鈴木武蔵は、しっかりとボールをキープできないし・・

・・中盤の(組み立ての)コアであるべき井手口陽介と田中碧にしても、落ち着いてボールをキープしているところを、抜群の勢いで(背後から!)迫る韓国選手に、ボールをかっさらわれたりする・・

まあ、韓国にブチかまされたレベルを超えた勢いを体感したコトは、森保一ジャパンにとっては、ものすごく貴重な学習機会だったということだね。

そして後半・・

もちろん、予想した通り(リードしているコトもあって!?)韓国は、前半のような勢いで前からプレス守備をブチかましてこなくなった。

そうではなく、しっかりとゲームをコントロールしようとし始めるんだよ。

そうそう・・

そんなサッカーの流れになったら、もちろん森保一ジャパンの、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションという真骨頂が光り輝くのも道理。

特に、大島僚太という真のゲームメイカーが入ってからは、日本の攻めが格段に危険なモノへと変容しつづけた。

それでも・・

何度かあった、「本物のゴール機会」になりそうな仕掛けシチュエーションを見直してみて感じていたんだ。

やっぱり、韓国ディフェンスは、素晴らしい(もちろん日本も素晴らしいけれど・・)。

そんななかで、森保一ジャパンも何度かは、サイドからのドリブル突破チャレンジが成功しかけたよね。

それでも、「なか」に入った選手たちの「可能性」は、かなり低かったと言わざるを得ない。

ソレだけタイトにマークされ、カバーリング網も整備されていたんだ。

韓国ディフェンスの「連動イメージングの内実レベル」は、ホントに、とても高い。

もちろんサッカーだから、交通事故みたいなゴールが決まることもあるさ。

でも、そんな、決定的スペース攻略という(美しい)戦術ファクターなしの偶発ゴールだったら・・

あっと・・

もちろん私は、最後の時間帯に森保一ジャパンが魅せた、攻勢の勢いから、偶発でも何でもかまわないから、一点奪って優勝を決めていたら、そりゃ、自宅のなかを飛び跳ねちゃうでしょ。

まあ・・ね・・それも、また、サッカーだからさ。

ということで私は、年明けにはバンコクへ飛び、東京オリンピックのアジア予選も兼ねた、AFC_U23アジア選手権を、最初から最後まで(約3週間)レポートする予定です。

さて、どうなることやら・・

ということで、feverから解放されない筆者だから、今日も、こんなところで、ご容赦・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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