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2019_アジアカップ_8・・森保ジャパンが魅せつづける質実剛健サッカーに乾杯!!・・(日本vsイラン、 3-0)・・(2019年1月28日、月曜日)

鉄は熱いうちに打て・・

この「熱い気持ち」を、すぐにでも文章に落とさなきゃ、後で、ものすごく後悔する。

だから、ポイントだけを箇条書きで・・

あっと・・

その前に、いまから四年前、日本代表が、テヘランでイラン代表と闘ったフレンドリーマッチの「コラム」も、ご参照あれ。

当時からイラン代表は、まさにアジアの頂点に君臨するアジアの盟主だったんだよ。

あっ・・ということで箇条書きポイントを・・

・・まず、立ち上がりの森保ジャパン・・

・・彼らが、まさに質実剛健に、ゲームを支配したという事実から入りましょう・・

・・そこでの「質」だけれど・・

・・そのコノテーション(言外に含蓄される意味)のなかで、もっとも重要なのが、相手とのフィジカルコンタクトを、「スマートに避ける・・」というグループ戦術的な発想・・

・・もちろん、ルーズボールをめぐる局面デュエルでは、決してビビらず、勇気と覚悟をもって力強く取り組んでいた・・

・・そうではなく・・

・・自分たちがしっかりとボールをキープする組織的な攻め上がり状況のこと・・

・・そこで、スムーズに、そして効果的に、人とボールの「クリエイティブな動き」を繰り出しつづけていたことを、「質」という言葉で表現したかった・・

・・そう、そこでの森保ジャパンは、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション」を、とても『美しく』機能させつづけていたんだよ・・

・・ところで、その人とボールがしっかりと動く組織パスサッカーというポイント・・

・・そのテーマでは、イランも、とてもレベルが高い「はず」だったのだけれど・・

・・でもフタを開けてみたら(この試合では!?)、森保ジャパンに一日以上の長があった・・

・・やはりサッカーは「相対ボールゲーム」ということなんだろうね・・

・・相手によって、いつもは出来ているコトが出来なくなってしまう・・

・・まあ、イランが、森保ジャパンを「意識し過ぎた」という心理的な側面もあるんだろうけれど・・

・・でも・・

・・イランが、アズムンへのロングハイボールを意識しはじめてから、徐々にゲームの流れが変容していったんだ・・

・・そう、イランが、「この仕掛けは、いけるっ!!」ってな感じで、それに対する確信レベルをアップさせていったんだ・・

・・そして、イランが、その「やり方」を意識し、実行しはじめてからは、ゲーム展開が互角になっていったんだよ・・

・・また、イランに勝負イニシアチブを握られるグラウンド現象も「出てきた」ことで・・

・・日本の守備ブロックも、何度かピンチに見舞われる・・

・・例えば、前半22分・・

・・権田修一からの(とても難しく危険な!!)タテパスが相手に触られたことでコースが変わり、高い位置でボールを奪い返されてショートカウンターをブチかまされた・・

・・最後は、アズムンに持ち込まれ、決定的シュートをブチかまされた(最後の瞬間に権田修一が触ったことで事なきを得た!!)・・

・・そんな、こんなで、後半にかけても、全体的なゲーム展開は、シーソー状態・・

・・どうだろうね・・

・・やはり、両チームともに、ブロック守備は、とても堅牢だよね・・

・・だから、互いに、流れのなかでスペースを攻略するのではなく、結局は、カウンターやセットプレーでしかチャンスを創りだせなかったよね・・

・・もちろん、そんななかでも、たまに森保ジャパンが繰り出していく、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーションは、まだまだ鋭さを保っていたけれど・・

・・でも、そんな膠着したゲーム展開のなかで・・

・・そう、南野拓実が、デイリー・スーパー・ヒーローとして名乗りを上げるんだ・・

・・とにかく、「あの微妙なデュエルシーン」で、素早く立ち上がってボールを拾い、これ以上ないほど正確な「ラスト・クロス」を大迫勇也に送り込んだのだから・・

・・それだけじゃなく、完璧な「相手ハンド」までも演出した(大迫勇也のPKゴール!!)・・

・・とにかく、南野拓実が魅せつづけた闘う意志(攻守ハードワークと勇気満々の勝負ドリブル等など)には、心からのレスペクトを・・

・・ところで・・

・・先制ゴールをブチ込んでから、森保ジャパンが展開した「解放サッカー」・・

・・森保ジャパンの強者どもは、素晴らしく「美しい組織サッカー」を展開しはじめたんだよ・・

・・そこでブチかまされた、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション・・

・・とても美しく、ハイレベルだったからこそ、誰もが、「勝負はボールがないところで決まる・・」っちゅう普遍的コンセプトを体感できた・・

・・また、交替選手というテーマもあった・・

・・この試合では、ウズベキスタン戦でチカラを証明した(チームの信頼を勝ち取った!!)塩谷司、室屋成、そして伊東純也が、抜群の「バックアップぶり」を魅せた・・

・・それもまた、優れた「戦術&心理マネージャー」である森保一のファインマネージメントが結実したグラウンド上の現象だった・・

・・ウズベキスタン戦のコラムでも書いたけれど・・

・・そのゲームでは、武藤嘉紀、伊東純也、塩谷司、そして室屋成が、存分に、チームの補強メンバーであるコトを証明したからね・・

・・そんな彼らの、頼り甲斐のある(!)パフォーマンスは、レギュラー組が、ベンチから、しっかりと体感していたわけだからネ・・

・・だからこそ、遠藤航や酒井宏樹のケガにも、チームが動揺することは、まったくなかった・・

・・ホント、森保一のファインマネージメントは、後々になって「実効」を発揮するという意味でも、とても、とてもレベルが高い・・

・・ってな感じで書きなぐってしまった・・

・・また明日にでも「雑感」として、書き足すかもしれません・・

・・とにかく・・

・・やった〜〜っ!!・・

・・そして・・

・・日本のサッカー人として、森保ジャパンに、心からの祝福と感謝を表する筆者なのであ〜る・・

・・へへっ・・

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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