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2019_ACL・・やっと、レッズの「前への推進力」が再生されてきた・・(レッズvs北京、3-0)・・(2019年5月21日、火曜日)

あ〜〜あ、ホントに楽しかった。

いや、「嬉しかった・・」って言った方が、いまの情緒を、より正確に表しているかもネ。

やっと、本当にやっと、レッズの「前への推進力」が甦ってきたんだよ。

そう・・、「それ」があってはじめて、「美しい質実剛健サッカー」を、自分たちが主体になって体現できるっちゅうわけさ。

それに・・

「例」のエヴェルトンも、攻守にわたって、本当の意味での「価値」を創りだしはじめたしね。

まあ、レッズの場合、連動ディフェンスの「質」は高いわけだから、後は、そこからの「活力ある攻撃」が期待されていたっちゅうわけだ。

ところで、このゲームで魅せた「前への推進力」だけれど・・

もしかしたら・・

エヴェルトンの、攻守ハードワークの進化(日本サッカーとレッズに対する習熟度アップ!?)こそが、その「推進バックボーン」の、もっとも重要なファクターだったのかもしれない。

そうなんだよ・・

エヴェルトンが、攻守にわたって機能しはじめたからこそ、両サイドハーフと両サイドバックの「タテのコンピネーション」も、素晴らしい実効レベルを発揮しはじめたっちゅう見方もできるんだ。

あっと・・

両サイドからの、効果的な仕掛けプロセスだけれど、もちろん守備でのコンビネーションが、うまく機能していたからこそ・・だよね。

とにかく・・

この試合でレッズが魅せた「前への推進力」は、相手が、とても強い「北京」だったからこそ、選手たちにとっても、自信と確信アップという視点で、ものすごく大事なコノテーション(言外に含蓄される意味)を内包していたと思うわけさ。

あっと・・

実際のゲーム展開だけれど・・

たしかに・・

立ち上がり15分くらいは、北京に押し込まれる時間帯が多かったよね。

でも・・

そう、そこからレッズは、決して引くことなく、積極的なディフェンス(ボール奪取プロセス)をブチかましつづけることで、しっかりとイニシアチブを握り返したんだ。

何せ・・

北京でのアウェーマッチでは、ディフェンスでの中途半端な寄せと間合いによって、相手に自由自在にプレーされ、完璧にゲームを支配されてしまったわけだから・・。

また、2点をリードされた北京が、ガンガン押し上げてくる後半でも・・

レッズは、攻守ハードワークとリスクチャレンジを基盤に、攻撃的サッカーを貫いた。

もちろん仕掛けの絶対ベースは、ダイレクトパスを織り交ぜた組織コンビネーション。

そして、それによって何度もスペースを攻略し、そこからのラストパスコンビネーションや個のドリブル突破によって、実質的な「ゴール機会」を創りだした。

そうそう・・

興梠慎三が、ダイレクトで相手ゴールに「パス」したレッズ3点目だけれど・・

その仕掛けプロセスは、見事の一言だったよね。

そのチャンスメイクで主役を張ったのは、前述した「左サイドのタテのコンビ」。

今回は、山中亮輔と武藤雄樹だった。

そして、タテの決定的スペースへ抜け出し、山中亮輔からのパスを受けた武藤雄樹が、興梠慎三への「優しいラストクロス」を送り込んだっちゅうわけだ。

左サイドの縦コンビの基本は、山中亮輔と長澤和輝だったけれど、そこに、縦横無尽に動き回る武藤雄樹も、積極的に絡んでいくんだよ。

また、逆の右サイドでは、森脇良太とエヴェルトンが縦コンピを組むけれど、そこに「も」、臨機応変に、武藤雄樹や興梠慎三が絡んでいく。

そんな、積極的な(人数を掛けた!)仕掛けプロセスを観ながら、「そう・・それだよっ!」ってな心の声が、アタマの中を駆けめぐっていた。

そう・・

だから、冒頭で書いたように、嬉しかったんだ。

あっと・・

会見の後、例によって、オズワルドと立ち話しをしたんだけれど、そこで彼が語っていたコトが興味深かったね。

・・とにかく、北京のレナト・アウグストとビエラを、(マークを受け渡しながら!?)しっかりと抑えられたことも、勝因の大きなファクターだったよな・・

たしかに、アウェー第一戦では、守備での「寄せや間合い」が、とてもいい加減だったことで、この二人に、まさに「チンチン」にやられてしまったよね。

そこで、「0-0」で引き分けられたのは、まさに奇跡に近いことだった・・と思う。

あっと、その、北京のスーパー助っ人二人(レナト・アウグストとビエラ)の具体的な抑え方までは、ハナシを深められなかったっけ。

でも、まあ、彼らへのパスの「出させ方」や、ボール絡みのデュエルのやり方、協力プレスの「集散」等など、その「やり方」については、想像は難くないよね。

とにかく・・

この、「強い北京との勝負マッチ」でレッズ選手たちが積み重ねた自信と確信のリソースには、ものすごく大きな価値がある・・というのが、このコラムで言いたかったコトかな。

たしかに、「まだ」リーグでの成績は「沈滞気味」で見劣りするけれど、ここからの「レッズの反抗」に対する期待は、大きい。

やっぱり、希望や期待を抱けることこそが、日々の元気エネルギー源の、もっとも大事なモノの一つだよね。

お互い、これからのレッズの進化と深化を、とことん楽しみましょう。

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最後に「告知」です。

どうなるか分からないけれど、新規に、連載をはじめています。

一つは、毎回一つのテーマを深める「The Core Column」

そして、もう一つが、私の自伝である「My Biography」

自伝では、とりあえず、ドイツ留学から読売サッカークラブ時代までを書きましょうかね。そして、もしうまく行きそうだったら、「一旦サッカーから離れて立ち上げた新ビジネス」や「サッカーに戻ってきた経緯」など、どんどんつづけましょう。

ホント、どうなるか分からない。でも、まあ、できる限りアップする予定です。とにかく、自分の学習機会(人生メモ)としても、価値あるモノにできれば・・とスタートした次第。

もちろん、トピックスのトップページには、新規に「新シリーズ」コーナーをレイアウトしましたので、そちらからも入っていけますよ。

まあ、とにかく、請う、ご期待・・ってか〜〜・・あははっ・・


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 重ねて、東北地方太平洋沖地震によって亡くなられた方々のご冥福を祈ると同時に、被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。 この件については「このコラム」も参照して下さい。

 追伸:わたしは”Football saves Japan”の宣言に賛同します(写真は、宇都宮徹壱さんの作品です)。

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 ところで、湯浅健二の新刊。三年ぶりに上梓した自信作です。いままで書いた戦術本の集大成ってな位置づけですかね。

 タイトルは『サッ カー戦術の仕組み』。出版は池田書店。この新刊については「こちら」をご参照ください。また、スポーツジャーナリストの二宮清純さんが、2010年5月26日付け日経新聞の夕刊 で、とても素敵な書評を載せてくれました。それは「こちら」です。また、日経の「五月の書評ランキング」でも第二位にランクされました。

 





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